できない言訳だけが上手くなって


仕事はどうしても景気に左右される宿命にある。

設備投資は景気を測るバロメーターのようで、どうしても景気が悪く自社の経営数値が悪いときには、設備投資などは減価償却費の枠内に抑えて、といった形で縮小することになりがちだ。

ただ、将来に向けての投資については、景気や自社の経営とは無関係に「やるべきときに速やかにやる」という意思決定が必要なのではないかと思う。

近頃は昔より、景気や顧客の判断が急激に変化するようになった気がする。突然、生産計画を急激に変化させることが求められるようになったり、急に品種を切り替えてみたりと。

内部の生産性が旧態然としたまま、急激に増産が必要になって追いつかず、思うような成果が得られないことがある。折角の生産量増大なのに、うまく生産性が上がらず、成果の刈り取りができない。機会損失にもつながる。まずい。どうしてこんなチャンスに利益があげられないんだ・・・。

そんな場合の言訳として、”忙しくて改善に手が回らない”というものがある。

でも、こういう言訳はあまり信用できない。

なぜなら、この手の安易な言訳をする人は、逆に暇だった時期には、”お金がないので改善に手が回らない”という言い訳をしているはずだからだ。

-暇なときはお金がないからできない

-忙しいときは人がいないからできない

なんのことはない、どのみちやる気がないということを吐露しているに過ぎないのだ。


「で、こんな訳のわからないレポートを読ませて、何が言いたい訳?」

私「だから、今説明したでしょう。給料が少ないとか、家計が厳しいとか、そんな外部環境は言い訳にならなくて、やりたい時がやり時ってこと。だから、買っていい?一眼レフ」

「却下」

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