立ち飲み屋探訪:川崎駅「帆立屋」で東芝と失われた20年のことを想う


今週も出張帰りで、ふらふらと疲労困憊で川崎駅周辺を歩いていると立ち飲み屋を発見。入ってみることに。

看板に立ち飲み屋とあるが、位置高めの椅子があった。まあよしとする。

メニューは立ち飲み屋的でリーズナブルであった。

ピリ辛らっきょう、牛スジ煮込み、肉じゃがカレー風。そして酎ハイである。

牛スジ煮込みは良く味付けされていてうまい。

ただ、おしぼりが少々スメルなのが気になった。顔を拭けない。

後から気づいたが、この店のすぐ近くには東芝川崎事業所がある。未来科学館という展示施設もあるが、今この状態で”未来”とは皮肉なものである(失礼ですいません)。

東芝の方々は今何を考えているのだろうか(完全に他人事)。皆でアフターで酒を飲んでうさを晴らしているのだろうか(余計な御世話)。

私が学生の頃は優秀な奴が東芝の就職を勝ち取っていたものだ。私はボンクラだったので、プラント企業に勤めた(その後転職したけど)。

当時は日本の半導体全盛期である。優秀な奴は、三菱電機、NEC、日立、シャープなどに就職していった。その後エルピーダメモリ、ルネサスを始めとする、未だに続く大再編が起こるなんて想像だにしなかった。

6月6日の東洋経済オンラインに「5年前から正社員を減らした300社ランキング」という記事があった。

そのランキングによれば、1位から6位までがエレクトロニクス系メーカである。なんとも悲しいことだ。

少しランキングを引用すると

1位 パナソニック

2位 ソニー

3位 ルネサス

4位 日立

5位 NEC

6位 富士通

・・・

8位 東芝

・・・

10位 シャープ

引用終わり

とこんな感じである。ここにあげた会社の正社員削減総数を合計すると274,121人である。定年退職の自然減も含まれているとは思うが、27万人って……(絶句)。

私も含め、時代に翻弄され、かつ、逃げきれない世代は、まだまだ大変なのである。

参考:失われた20年 wikipedia

東芝川崎事業所を見上げる(本文と写真は関係ありません)

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