【近づくと機械が壊れる】パウリ効果に対する私の家庭のロバスト性との拮抗状態の検討


ノーベル賞を受賞した物理学者のパウリの名前を使ったジョークで「パウリ効果」というものがある。

これは、“その人が触れると(触れなくても近くにいるだけで)、機械が壊れる”というものである。

以下wikipedia(ヴオルフガング・パウリ)より引用。

パウリは実験が下手であり、よく実験装置を壊していた。その噂が広がると、パウリが実験装置の近くに いるだけで装置が壊れるという伝説が広がり、彼のこの奇妙な能力に対してパウリ効果という名称が付 けられていた。パウリ自身もこの評判を知っており、パウリ効果が現れるたびに喜んだ。

引用終わり

私も社会人になった頃に良くモノを壊していた。PCや実験装置など。

確かにガサツで雑なところは自覚していたのだが、支給されたばかりのPCのHDDが突然壊れる、交換してもらったらそのHDDも2,3 日で壊れるなどの事象があり、周りからも当時パウリ効果という言葉は知られていなかったが「あいつが触るとモノが壊れる」という伝説を立てられてしまった。

そのうち、上司のところへ報告する度に「今回は何を壊した?」と聞かれるお約束もできたりして、別にそれで怒られることは無かったが、正直気分はちょっと凹んでいた。

モノを壊すとその復旧時間が必要になる。壊したモノによっては他人を巻き込む場合もあり、特に社会人になったばかりの頃のガラスのハートには堪えるものがあった。

真剣に、自分の手のひらから特殊な電磁波のようなものが出ているのではないか、と思ったこともあった。

図々しくなった今にして思えば、その特性を生かして、メンテナンス部門に異動して次々と故障→修理 でアフターサービスビジネスの売上げ成績を伸ばせば良かったのかもしれない。

ただ翻って最近になると、あまりモノを壊したという経験が少なくなってきたようだ。

現場仕事や自分の手を動かす機会自体が少なくなったこともあるのだろうが、やはり不思議である。

生物的な意味で枯れてきたからであろうか。老化によって皮膚のインピーダンスが変化して、放出する電磁波の周波数が変わったのだろうか(オカルト)。

妥当な解釈としては、やはり新人時代にはその行動に不注意やムダが多いのでモノを壊しやすい、ということが考えられえる。

しかしながら、PCのHDDクラッシュなどは運任せのようなものもあるはずで、いまひとつ普遍性がない解釈である。

といった話を先日妻にしていたら、

「私も昔の職場でモノを壊すので、緯名が”クラッシャー”だった」と いう話を聞いた。

パウリ効果の二乗にもかかわらず、私の家庭はなんとか維持されており、我が家庭のロバスト性もなかなか堅牢であると認識した次第である。だからと言って何がどうという訳ではないが。

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