立ち飲み屋探訪:大口駅 商店街の角打ち「石川屋酒店」尊さすら感じられる奇跡のような世界(前編)【オススメ】

大口駅から5分くらい子安方向へ歩くと、「大口通商店街」がある。

ここは昔ながらのアーケード商店街であり、横浜線大口駅から京急線子安駅までの約1kmの間に商店が立ち並んでいる。

道もくねくねと曲がっており、歩いているとワクワクする感じである。雰囲気がまさに昭和の感じなのである。かといって、閉店した店もほとんどないようで、活気がある。

アーケード街にあるパチンコ屋は、平屋チックで温泉街のような独特の雰囲気がある。

そんな商店街を歩いて行くと、角打ち「石川屋酒店」がある。

左側に立ち飲みスペースの入り口がある。

酒屋自体がこのアーケード街だけで他に2件確認できたが、ちゃんとした立ち飲みがあるのは、実質ここだけである。(そのうちの栃木屋酒店にも、立ち飲みスペースはあるが、レジ周りの最大4人程度の空間しかなく、テンポラリな感じであった)

昭和の雰囲気を堪能しつつ、そんなこんなで入店である。

後編に続く

Share

立ち飲み屋探訪:尻手駅「新川屋酒店」秘密基地のような奥が広がる角打ちで性善説に出会う

尻手駅30秒のところにある角打ちである。

店内に入るには、2箇所の入口がある。カウンター側と、酒店側から回り込む形の2つである。

酒店から回り込むと、カウンターだけでなく、更に奥に別室が複数あり、座席も用意されている。そこでも当然飲める模様。

間口は狭くて、中は広く、なにやら秘密基地のような趣で、ワクワクする。

カウンターに到着。

ホッピーセット(420円)を注文。ビニール袋に入っているのは”氷”である。

ホッピー指数は2であった。中は210円、外は160円、そして氷が50円という計算である。

ツマミも本格的である。鶏ガーリック350円。

そして周りを見回すと他のお客の動きに不審が。注文するたびに手元の紙に何か鉛筆で書いているのである。

よく見ると、「生 一」のような形で、自分の注文を自分で記録するシステムなのである。たぶん。

初めての店の初めてのシステム。若干の不安と共に、郷に入れば郷に従えという格言を思い出し、早速真似してみた。

ポテサラは通常の二人前くらいあるボリュームで250円という安さ。

帰る際にはこのメモを持って、酒屋のレジで精算となった。

やはりこのやり方は普通と違い変わっている。どうしても聞きたくなり、レジにいたお母さんにそのことを尋ねると「そうなんです、昔からこうやってお勘定してるんですよ」との回答。

要するに「勘定の自己申告制」であり、人間の善性を信じて、それに依存するシステムである。

これは無頼がありうる飲み屋業界において、結構勇気がいる施策ではなかろうか。

ただ、この店は常連さんが多く、そのあたりもこのシステムを支えているのかもしれない。

新たな文化に触れた思いで、店を後にした。

Share

【塩ラーメン】「町田汁場しおらーめん進化」行列の人気店はさすがの味であった 

町田駅で昼食を、ということで以前から注目していた店に行ってみた。いつも行列ができている店であるが、一瞬行列が”はけた”模様で、5分くらいで入店できた。

「町田汁場 しおらーめん進化 町田駅前店」である。カウンターのみ8席しかない。食券システムで、まずは定番の「しおらーめん」(750円)を注文である。

ラーメン到着。

スープは鶏ガラのコクがあり旨い。また麺は細麺で、柔らかめである(”固め”注文はできない)が、フニャフニャ感は全くなく腰が残っており、スープとうまく絡んでいる。

チャーシューも薄めでしっかり味があり、非常に旨い。

やはり名店だけあり、旨い。満足である。

Share

【つけ麺】「大勝軒町田店」のつけ麺大盛り 旨いが寄る年波にチャーシューが堪えるようになってきた

町田駅から少し歩き、町田市民文学館周辺にラーメン屋密集地帯があり、そこに「大勝軒」がある。

 

久々に夕食で寄ってみることにした。少し立ち飲み屋で飲み食いしたため、若干の膨満感はあるが、「つけ麺 大盛り」を注文。

やはり大盛りは麺の量がなかなか多い。

今時の魚介系ではないが、やはり元祖、若干の酸味を含んだ醤油味のスープと太麺が絡んでうまい。

昨今の魚粉たっぷりのドロドロ系よりも、やはりこのようなコクもありつつスッキリスープの方がつけ麺の正解に近く、長続きする秘訣なのであろう。

ただし、唯一、チャーシューのサイズが厚めであり、中年になるとここで少しつまづくのである。つけ麺のチャーシュー抜き、というメニューは無いものであろうか。

Share

立ち飲み屋探訪:子安駅の角打ち「美加登屋酒店」で1合ホッピーに撃沈

京浜急行の子安駅を降りて、北口方向に地下道をくぐる。

横浜線の大口駅へ通じる大口通商店街の子安側の出口があり、その逆側(三浦方向)に向かうと、角打ち「美加登屋酒店」がある。

色々あって既に19:00をまわっており、若干の不安があるが、店の前に自転車があり、年配の常連が集っていた(安心)。

お母さんがカウンターに鎮座しており、注文に応えてくれる。あるいは、自分で店内からレジで精算し、カウンターにやってくるとお母さんがコップを用意してくれる。

年季の入ったカウンターである。ホッピーを注文。すると「焼酎は?」と聞かれる。

銘柄か?一瞬分からなくなって戸惑った。

「一合にする?半合にする?」

量のことだった。戸惑いを隠せず、ここは1合で発注。

初めての角打ちで、私自身の若干の背伸びも入っていることは否めない。

ドン!冷えているホッピー330mlに、思いっきりの1合(180ml)である。氷なんぞない。

これはなかなか。ホッピー指数もへったくれもない。なかなかの濃い目をいただいた。

これで380円である。ちなみにその後、お母さんに「やっぱり半合で」と追加したセットの精算額が280円。や、安い。

ツマミはスナック歌舞伎揚(60円)で、おかげ様でグデングデンである。

ここを出たら、大口駅方向に、大口通商店街をぶらぶらと歩いて帰ってみようかと。

Share

立ち飲み屋探訪:新子安駅「鳥笹」でかつてあった厳格な立ち飲みの姿を見た

新子安駅は結構、小さめの居酒屋が密集しており、いい感じである。

その中にある人気店「鳥笹」である。

賑わっており、カウンターに隙間が無いように思えるが、なんだかんだでお客さん同士が隙間を詰めてくれて人が吸い込まれていく。いわゆるダークダックス状態ですな。

ホッピーセットは350円という安さ(中は200円)。サワーも290円である。ホッピー指数は2である。

焼き鳥は1本90円で、これまた安く、マスターがしっかり焼いてくれる。

きゅうり浅漬け。

焼き鳥。モモとレバー。

竹輪の磯辺揚げ。味のついた衣をつけて、厨房でじっくり揚げてホカホカで提供。旨味が詰まっていて非常に良い。これで200円。安い!

いい店だ・・・と思い、杯を重ねるが、ふと見るとカウンターに上記のような張り紙が。「アルコールは5杯まで」である。昔ながらの厳しい飲み屋ルールであり、伝統を感じるのであった。

 

 

 

 

Share

【衰退する町内会】共同作業:広場の草取りと市発注業者の不経済な共存

町内会の班長という雑用をやって、夏祭りの試練を超えてようやくしばらく楽になるのかと期待していたら、そんなことは全く無かった。

町内会の夏祭りが終了したのちには、

  • 近くの神社の例大祭(これは町内会と分離されている模様)の山車巡行の手伝い

 詳しくは→
   悲しみのお盆休み終了と、最後に町内会の作業で苦しむ

  • 地域の総合防災訓練の参加(各町内会で10名ずつ出すというノルマ)

大規模な訓練で、医者、看護師、薬剤師、整復師などと一緒に救護訓練に参加した。トリアージの訓練で、これはこれでなかなか意義があるものであった。

  • 町内会館の清掃
  • 広場の草むしり(後述)
  • 敬老の日のお祝い対象者の集計と配布

75歳以上には赤飯が配られる。その配布も班長の役目らしい。しかも信じられないことに賞味期限は1日。朝10:00に受け取って当日中に配布するため駆けずりまわるが、当然その日に不在の人もいる。だいたい、”賞味期限が当日しかない、消化に必ずしもよろしくないもの”を配布するって敬老精神にとっていかがなものなのだろうか。これで食中毒だの、消化不良だのとなったら、誰が責任を取るのであろうか。配布した私も連座させられるであろうか。とんでもなくリスキーな行事である。

なんだかんだで、ほぼ毎週休みが1日潰れている。

高齢化の煽りで町内会からどんどん脱退者は出ており、新しくきた住民は入会しないしで、なんか組織としては瀕死の重症状態である。

いよいよやばい。

そんなこんなで先日思うことがあった。

2ヶ月に1回、班を決めて、広場の草むしりをやるのであるが、これは結構負担なのである。ところが、ある日、広場の横を平日に歩いていると、専門業者が入って除草をしていた。機械を使って本格的な作業である。

え?業者がやってくれるようになったの?

結論から言うと、ぬか喜びであった。

聞くと、以前からの良く理解できないしがらみで、以下のような受け持ちエリアが決まっており、市から依頼された業者は、特定のエリアしかやらないのだそうだ。

でも、普通に思うのだが、これって少し市がお金を払えば、我々のエリアもやってくれるのではなかろうか。どうせ除草作業自体は赤エリアで毎回実施するのだから、単純に除草面積が広がるだけで、それほど大きなコストアップにならないのではないか。

そもそも上の図にあるように、広場を拡張する際に、全体を舗装すればこんな草むしり自体が不要になったはずで、何か連携の悪さを感じ、そうしたしわ寄せがこの非効率な状態を生み出しているように思えるのである。

だいたい、町内会で15人が3時間、それを2ヶ月に1回やっている訳で、参加人数は年々減少している。これこそ住民サービスで、市の業者に依頼してしまうことはできないのだろうか。と言うか誰もそれを提起している節がないのは何故であろうか。

そのうち、結果的に破綻することは目に見えているのに。少子高齢化の影響は現実に進んでいる、その中で町内会はいよいよ瀕死の状態である。

ある種の日本の構図を見ているようで、暗澹たる気分になっている。

関連記事:

悲しみのお盆休み終了と、最後に町内会の作業で苦しむ

【熱中症対策】炎天下の祭り準備〜出店〜撤収で熱中症になりかけた【実体験】

寂れゆく町内会:そのうち自治体公認のテキ屋が出てくることを期待する自分がいる

逆ピラミッド化した町内会の辛さと逃走論

Share

極私的 中島みゆき カラオケで歌っても他人とカブらない超名曲ベスト10【カラオケリスト】

中島みゆき先生の曲を知ったのは高校生の頃である(遅いのである)。

ベストテン番組でいわゆる歌謡曲は普通に親しんでいたが(当時は中森明菜全盛期)、中島みゆき先生はTVに出ておらず、全く存在を知らなかった。

何がキッカケで知ったのか、全く思い出せない。

初めて買ったCDアルバムが5th『親愛なる者へ』なのは確実だが、何故これを選んだのか?全く記憶にない。

しかしここから中島みゆき先生の魅力にどハマりし、CDを買い、コンサートに行き、夜会にも行き、といった順調な信者生活を歩んでいる。

上記は『歌旅 中島みゆきコンサートツアー2007』と『夜会の軌跡1988-2002』である。

もちろんカラオケでも中島みゆき先生中心である。

これは実は、社会人の戦略的には良いと思っている。何故なら、なんだかんだでみんな知ってる曲が多く、世代的な差異があまりない。

これ、新社会人が歓迎会の二次会に行った際の選曲としてオススメできる。オッさん連中の知らない唄を歌ってシラケさせることがない。

また長渕剛などの場合には、強面オッさんの持ち歌の場合で、地雷を踏んでしまう場合がある。

中島みゆき先生の場合には、オツボネーゼが持ち歌ということもあまり無いし、歌う側として”共通の文化遺産”という意識があり、むしろ知っていたことに対して寛容である気がする。

長渕剛と違い、信者であっても若干の後ろめたさがあるからであろうか。

ついでに、情け無い話をする。

年を取ると、カラオケの際に何を歌うか思い出せなくなる。あれ?何か歌おうと思ってたけど……思い出せない……という出来事が続くのだ。リモコン操作の時間に追われ、気づけば消化不良。

その結果として、諸君、”カラオケリストを作る”羽目になるのである。

オッサン臭いが、これはこれで便利である。

ただ、カラオケに行って、スマホのメモ帳から検索してるのを見られると、相手から100%引かれる。ドン引きされる(経験あり)。

よって、私のカラオケリストには中島みゆきのセレクトが詰まっているのだが、メジャーなものはあまり入っていない。それは、誰かが歌うからである。

その結果、比較的マイナーな名曲リストになっている気がするので、今回開陳する次第である。

1位 「ホームにて」

関連記事:再生の意思としての”キップ”:中島みゆき「ホームにて」と吉本隆明「涙が涸れる」

2位 「時は流れて」

3位 「夜曲」

4位 「永久欠番」

5位 「南三条」

6位 「この空を飛べたら」

7位 「タクシードライバー」

8位 「旅人のうた 2nd version」

9位    「シュガー」

10位 「あした」

以下、順不同で

  • 「2叟の舟」
  • 「誰のせいでもない雨が」
  • 「友情」
  • 「傷ついた翼」
  • 「明日なき我ら」
  • 「ローリング」
  • 「重き荷を負いて」
  • 「with」
  • 「あたいの夏休み」
  • 「やまねこ」
  • 「瞬きもせず」
  • 「炎と水」
  • 「おまえの家」
  • 「永遠の嘘をついてくれ」
  • 「たかが愛」
  • 「命のリレー」
Share

立ち飲み屋探訪:町田駅「串揚三昧なかなか」で串揚げをガッツリいただく

時々串揚げ、串カツが猛烈に食べたくなることがある。

先日出版された『1日外出録ハンチョウ2』収録の第14話「邪神」にあるような、自分の中にある”内なる串揚げを求める声”が高まるのである。

串揚げはお酒との相性も良く、多品種少量なので飽きることなく、終わることなく食べてしまう。

1本100円程度とはいうものの、なんだかんだで、時間の余裕があれば1人で20本位は楽勝で食べてしまうのでバカにならない。

そういった側面から、立ち飲みの串揚げは、長居をしない意味でもお互いに良い形態であろう。

本日は町田駅の「串揚げ三昧 なかなか」である。居酒屋密集地帯にある。

串揚げメニュー。沢山あるので、何かドキドキする。

ホッピーセット。ホッピー指数は2.5である。突き出しのキャベツは串カツ屋でお馴染みだが、ここでは味噌がついている。ソースと味噌で両方キャベツを食べられるのは良い。

また良くあるタイプのソースが深い皿に入っているのではなく、通常のソース(中濃系)を自分で適量取り分ける方式である。以下にあるように、必ずしもソースで食べる串揚げが全てではないからであろうか。

お任せ5点盛り。ヤングコーンの肉巻きや、しめじのベーコン巻きなど、一工夫入っていて、旨い。

玉ねぎ、豚ヒレを2本ずつと、ナス(田楽味噌)である。

これでホッピーの中お代わり、そしてチューハイ1杯を追加し、満足となった。

(結構食べてしまっている)

Share

立ち飲み屋探訪:大口駅「ホームラン」は常連多めでアットホームな雰囲気

横浜線の東神奈川駅から1駅にある大口駅である。このあたりの街並みは、古き良き昭和の感じが残っていて、夕暮れどきは何やらいい感じである。

そんな感じで街並みも住宅街あり、商店街あり、そして飲み屋も充実と、結構住みやすい街のような気がする。

大口駅近くにある「ホームラン」に入店。

18:00開店のほぼ口開けで、暖簾をかけた瞬間に入店したが、既に先客が飲んでいた。常連のようで、皆顔見知りのようだ。会話がマスターを含めた共通の知り合いの話題や家族のことで、何かこの付近の誰かの家庭の団欒に潜入しているかのような、アットホームな雰囲気である。

ホッピーは無かったので、本日はウーロンハイ。

そしてポテサラである。焼き鳥を頼みたかったが、まだ仕込み中の模様で、これは頼めず、残念である。

Share