一押し芸人フワちゃんに影響されてタピオカ店に向かうと、サラリーマンに対する結界があった

 女性お笑い芸人の「フワちゃん」にハマりだして色々動画を見るようになった結果として、フワちゃんの好物である”タピオカ”に興味が出てきた。

 かつて何となくタピオカ入りドリンクを飲んだ記憶はあるが、冷静に考えるとあまり真面目に?買ってみようと思ったことはなかった。

 こんな感じでタピオカの動画ネタもあり、ここは一発改めて飲んでみたいと思いつつ町田駅前を歩いていると、高校生カップルがタピオカを片手に仲良く喋っている光景が。いいなあうらやましいなあ僕もこんな青春があったらなあという思いとともに、この近くに店がありそうなことに思い至った。

 

 Pearl Lady(パールレディ)町田店を発見。地下1Fにあるようだ。フードコートみたいな感じであろうか。私はいい年をしたオッサンであるが甘党でもあり、クレープやアイスだって食べるので、これは楽勝だと思い、店に向かう。

 しかし。

 真面目にこの距離で足がすくんで動けなくなった。向こうに見える店内では、放課後の高校生たちの群れ。楽しそうに語らっている。そう、青春ムードがこれでもかと横溢しているのである。若さと言い換えても良い。野球部のキャプテンとマネージャーとかサッカー部の部員とマネージャーとかバスケ部の男子と女子とかいいよなあうらやましいよなあ俺だってもしかしたらこんな人生もあったのかなあ何処で間違ったのかなあでも何処で間違えたかと言われるとこれというポイントもないんだよなあと自らをふと省みると、ここに居るのはクーズビズとはいえスーツを着たオッサンである。明らかな異物。

 こ、これは入れない。

 仮に殺人鬼に追われて逃げ惑った先の安全地帯がこの店だったとしても、私はここで一旦足を止めるであろう。それほどすごい結界があった。

 しかしここまでくると店員にも気づかれ、入店しないわけにもいかない。こうなったら店内にとどまるのは無理なので「持ち帰り」、しかも「誰かの頼まれもの」という体で興味なさげに注文である。しかし店員は見透かしたように「ストロー刺して良いですか?」、思わず頷きそうになるのを耐えて「いやいや結構」と答える。

 タピオカを抱え町田駅まで小走りに向かう。ようやく結界から逃れたように、タピオカミルクティーを飲んだ。うまかった。

 その後、橋本のフードコートでもタピオカ店(タピオカスイーツ BULLPULU)を発見。こちらは抵抗なく頼めた(何が違うんだろう)。

 注文にも余裕が出ており、「黒糖ミルクティーの甘め」というカスタマイズもできた。おそらくカジュアルな服装であったからと思われる。

 やはりスーツでタピオカはきついというのが結論である。

 

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