立ち飲み屋探訪:上野駅「ほていちゃん」は期間限定の立ち飲み優遇10%offサービスあり!

 アメ横ガード下にある「ほていちゃん」に行ってみた。椅子のあるテーブル席とカウンターのある立ち飲みスペースがある。

 迷わずカウンターに行くと、上の方にこんな張り紙が。立ち飲みは合計金額から1割引という特典あり。これは素晴らしい。

 期間限定とあるが、立ち飲みファンとすると是非継続してほしいインセンティブである。ちなみに以降の値段は通常価格で記載する。

 ホッピーセット380円を注文。ホッピー指数は3と高い。中は180円(80ml)であるが、290円出すと180mlの濃いめにもできる。外は220円である。ここは珍しく、”ゼロッピーセット”なる、ノンアルビールの焼酎割り350円があった。

 関連記事:【ビールテイスト飲料の市場】ホッピーとオールフリーの居酒屋における棲み分け戦略

 ツマミも豊富で安くてありがたい。カンパチなめろう350円。

 手作りポテサラ220円。

 飲み屋激戦区だけあってメニューの豊富さ安さは十分である。

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立ち飲み屋探訪:上野駅「魚草」アメ横の魚屋の軒先にある立ち飲みスペース

 上野駅からJR線路沿いをアメ横方向に歩き、商店街のガード下にある魚屋「魚草」に立ち飲みスペースがあり、いつも賑わっている。

 すぐ満員になるので入店できないケースもあったが、今回運よく入ることができた。

 奥に10人くらいでいっぱいのカウンターがあり、ここで酒が飲める。店員さんがいて、注文するとテキパキとさばいてくれるので狭さはあまり気にならない。支払いはその都度現金方式である。

 メニューはこんな感じ。1,000円で魚屋ならではのツマミと酒が飲める。

 牡蠣も捨てがたいが、ここは「本日の刺盛り」を注文。お酒はオススメの日本酒ということで岩手の「月の輪 純米生原酒」を注文。

 やってきた刺し盛りセット。月の輪は生原酒だけあってコクがあって濃厚。刺身とも良く合う。2杯目も月の輪として、ツマミの続きは、裏面メニューに「ドンコの肝和え」があったので、それを注文。

 なかなかのボリューム。そして肝がコッテリしていて、美味い。

 スペースが極小で限られており、少々忙しない感じではあるが、アメ横の喧騒の中で、刺身と日本酒を飲んでスパッとほろ酔いになれる面白い店である。

 店の壁には色紙が無造作にいくつかある。ぞんざいな貼り方に本物なのだろうか?若干悩むのである。


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【書評】仁木悦子「猫は知っていた」ー”おかめどんぐり”な主人公による爽やかな謎解き

 仁木悦子「猫は知っていた」を読んだ。

 1957年に出版された江戸川乱歩賞の受賞作品である。

 時代背景は古く、解説にもあるように出てくるガジェットは今のものではない。しかしながら、プロット自体は全く古びてはおらず、謎解きとしても愉しい読書体験ができる。

 推理小説としてしっかりとした構成であり、ミステリアスで何かを隠しているような多くの登場人物や、それらを巡る謎が次々と提示され、結末も見事な謎解きになっている。

 主人公も作者と同名の音大生仁木悦子と、探偵役の兄が配置され、このような場合得てして思い入れ過剰なキャラ付けがされそうなところを抑え気味に描写しており、この点としても作者の非凡な力量がうかがえるのである。

 ただ、主人公で作者と同名の仁木悦子の身長体重が、身長145cm、体重60kgと、完全にチンチクリンなのは少々可愛そう?であるが、これが唯一の違和感のある時代背景(滋養があるほうが魅力的?)なのであろうか。記述でも”おかめどんぐりのような、ずんぐりむっくり”と記載されている(p.36)。

 ちなみに、森三中の村上さんが身長146cm、体重60kgなので、それを知った上で読むと、更に味わい深い(?)。新装版のカバー絵は少々現代的すぎるのであろうか。

 江戸川乱歩が仁木悦子を「日本のクリスティー」と評したのも納得の作品で、爽やかな読後感を持ちつつ、しっかりとしたプロットで読み応えのある推理小説である。

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富士そばの「煮干しラーメン」が意外に美味い件

 サラリーマンの友「富士そば」である。

 朝食を食べたい時に駅の周りを見回せば、とこかに必ず見つかる安心感。

参考記事:

富士そばの「富士山もり」(3玉)を食す

本日も「富士山盛り」、そして店側の逆襲

 私もこよなく愛する店であるが、最近このメニューにある「煮干しラーメン」にハマっているのである。

 ”駅そばのラーメン”というのであまり期待していなかったのだが、かなり美味い。

 煮干しと銘打っているが、予想したエグ味は少なく、むしろ魚粉のような甘みがある。透明系ではなく、若干のとろみがあるので、まるで花月嵐のダブルスープ・”豚そば銀次郎”を思わせるのである。

 値段も駅そばの相場で450円というリーズナブルさ。大盛券追加で大盛りもできる。

 

 上記のように、トッピングはさほど主張せず、チャーシューも極めて普通でラーメン専門店でありがちのアブラ多めとは対極にある。

 煮玉子でもなく、普通のハードなゆで卵。

 更に特筆すべきは、駅そばの”速さ”に特化する形での、あまり熱くないスープである。これは猫舌にも助かる。ラーメン屋のスープは余計な気合が入って、温度が高い場合が多い。

 このあっさり感という脱力感が、駅そばの雰囲気と合わせ、非常に良い感じなのである。

 要するにラーメン屋特有の変なコダワリがないのと引き換えに、いい感じに力が抜けて、普通に美味いラーメンに仕上がっているのである。

 これを朝食でも食することができる訳で、なかなか良い選択肢を発見して、ささやかに嬉しいのである。

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