【町内会】2019年どんど焼き(左義長)が無事終了、いよいよ役員任期もあと少し

 今年も町内会のどんど焼きが無事終了した。

 昨日は初雪の降る中準備をしつつ、天候がどうなることかと思っていたが、結果的に昨年並みの快晴であった。

 年々ヤグラの規模が小さくなり、参加者も少なくなる気もする。

 これは町内会の規模縮小に加えて、街中でのファイヤーなので、灰が近隣民家に降ったりしてなかなか気を遣うイベントになってしまったことも要因の一つであろう。

 なかなか世知辛い世の中になってしまったのである。

 今年の4月から始まった私の町内会役員の任期もあと少しである。あとイベントとしては1年に1回の定期総会のみを残すこととなった。なので、その議案書の作成など、まだ業務は結構残っているので、終わった感はなく、微妙である。

 とはいえ、来年の役員もまだ選出されていない。

 やはりここ数年の傾向で

 ・高齢化して役員の仕事はできない
  →そこをなんとか、みんな同じ状況なんだから
   →じゃあ町内会から脱退する
    →それは困る

 という負のスパイラルにハマっている状況は全く好転していない。むしろ悪化の一途を辿っている。

 また、1つの町内会に規模を問わず割り当てられている各種の外部役員も、既になり手がおらず、これもまた長期化して同様の状況になっており、そうした人たちが80歳を超え出して、いよいよ誰も割り当てできなくなる状況も見えてきた。結局、そうした業務ってボランティアのようなものなので無償である。

 例えば、無償で雨の日も風の日も雪の日も月曜日から金曜日まで、踏切で小学生の見守りをしなくてはいけないのである。子どもの安全に関することだから、サボるわけにもいかない。体調が悪い日にも変わりはいない。

 そんな状態では、地域の仕事というには大義もないし、インセンティブも起こらないであろう。

 自治体としてはより上位の方針に基づき、より安全安心に力を入れる。その一方で地方行政の予算はなく、末端には全く行き渡らない。

 オリンピック対応だの、不審者からの児童の見守りだの、大地震への避難対応だの、空き家の管理だの、高齢者1人世帯の見守りだのといった”何か事件が起こるたびに不可逆的に増えて、決して減らすことはない管理の課題“の実行をどこが担うかというと、この町内会という最小単位で吸収しなくてはならないのである。

 繰り返しになるが、地方自治体としては町内会に実行レベルを委譲していく方向性があり、最小単位である町内会において、こうした少子高齢化の矛盾を直面させているのである。

 そうした町内会の負のスパイラル、長期低落傾向に関しては、役員会のたびに議論に登るようになっている。

 しかし、こうした最小単位の内部議論なんぞで結論は出ないであろう。そんなことは知っている。知っているけど、誰も助けてくれないから焦りに焦って結論の出ない会合を開くのである。

 現役世代としては、もはや若干の諦めムードすらある。いずれ結論は出る。おそらくカタストロフィーとしてであろう。それも緩慢な進み方で。

 誰も明快な回答を持っていないし、自治体側にしても明確なビジョンを持っていない。個人的には、これこそ政治の問題と思う。

 なかなかこの状況は厳しく、いわば真綿で首を絞められている状況は続くのである。

 

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