復刊3号目の「磯・投げ情報」9月号を購入:釣りにおけるパッキングのウルトラライト(軽量化)が無いのは何故だろうか?–制限をかけた上での釣行企画の可能性を考える


 20日発売の「磯・投げ情報」を購入。夏の釣りシーズンに向かって、定番の電車釣行ネタなどが出てきて、なかなか面白い。

 制限がある中でアウトドアをするのは結構面白いと思う。登山における装備を限界まで軽量化するウルトラライトなどは、登山の趣味がない私でも、読んで結構面白い。車中泊の記事を読むのも好きで、これも同様に空間の制限の中でのアウトドアの要素がある。

 こうした制限がある中での釣り、というのも面白いと思うのだが、なかなか見かけない。バッチリ準備に準備を重ねて、何かあった場合の冗長化した条件で行う釣りというものが、暗黙の前提になっている。

 釣行の場合、車や船といった輸送手段が前提されており、そもそもが現地調達が難しい(例えば磯など)ことも、敢えて制限をつけてチャレンジする必要性を感じないからかと思う。

 ちなみにかつて沖堤防である野島防波堤で、装備の大半を行きの船に忘れて、超軽装備で渡ってしまったことも懐かしく思い出される。絶望だった。手ぶらで沖堤防に渡ってみる、というのもナンセンスで面白そうだ(自分では絶対にやりたくないが)。

 ”電車釣行”というのはそんな中でも制限付きの釣りであって、毎回面白く読める企画である。そんな意味で、制限付き、例えば超軽量装備での釣り、すべて現地調達する釣りなどの企画があっても面白いのではないかと思う。

 さらに釣りの場合、行きと帰りの装備に差があり、行きは軽量化しても、帰りに冷蔵保存した獲物を持って帰るといった装備が必要になることも、なかなか軽量化ができない要因であろう。そんな中でも、最小限、最軽量を目指して電車釣行をしてみる、というのも見てみたい気もする。

 鉄道も、一筆書きや青春18きっぷといった、制限のある中で知恵をしぼる趣味でもあり、その意味で色々制限をかけた上での電車釣行のチャレンジ企画は、なかなかアウトドア系、旅行系の制限マニア心をくすぐるのではないかと思う。

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