台風19号の爪痕:北浅川の”八王子流れ橋”は予想通り流れていた(画像あり)追記:復旧しました


 先日の10月12日に日本を襲った台風19号。なかなかの恐怖体験であった。

 いつでも避難できる態勢で、寝ずの番をしていたが、我が家は21時頃には通過、何とかことなきを得たが、周囲では色々と被害もあった模様である。

 約1週間後の八王子の北浅川と町田市相原方面で、まだ癒えていない傷跡の写真を記録の意味でアップしておく。なお、北浅川は恩方付近で「氾濫」をした模様。今回はその地域より更に下流である。

 北浅川の上壱分方付近。かなりの増水の後で、河川敷の道路ギリギリまでえぐられている。しかし、このエリアは結果氾濫はなく、比較的無事だった模様である。川底が深めなので、何とか持ちこたえたのであろうか。

 さらに上流にある大楽寺付近(陣馬街道の切り通し)にある”八王子流れ橋”(があった場所)の風景である。ちなみに、私の実家方面では”どんどん橋”と呼んでいる。

少し道のような部分と、こちら側を結ぶ形で”流れ橋”があった

 この橋は厳密には違法建築物であり、地元(より具体的には対岸)の人が自力で作っている橋なのである(外部記事に詳しい)。とはいえ歴史的には法的規制よりも先にニーズがあったという所以もあるので、そんな単純な問題ではない。

 この川向こうに行くためには、適当な橋がなく、大きくアップダウン込みで迂回して遠くの橋まで行って、戻ってこなくてはいけないのである。特に陣馬街道のバス停から、川向こうに徒歩または自転車でいく交通路が不便で、この橋があるとかなり楽ができるのは非常に良く理解できる。

 ただ手作りなので、基礎工事もなく、鉄パイプとベニヤ板で作られており、手すりもない。自転車を降りずに渡るのは結構スリリングである。よって、基本台風などの増水では、設計的に”流れる”前提である。そして数日するとまた地元の人たちの手で復旧・再建されるのである(本来は、東京都なり八王子市が対応すべき案件であるが、なかなかそうもいかないようだ)。

 ”流れる”前提なので、両端のパイプは金属ワイヤで岸と接続してあり、通常の増水程度では分解されるだけで、再度パーツを組み立てるだけなのであるが、今回のような台風による増水の場合にはそうもいかない。全て下流に流されてしまう。一部は上壱分方付近の岸に足場材らしきものがひっかかっていた。

下流に鉄パイプが・・・・これが流れ橋の一部?

 今回は下流の様子を見てわかるように、増水の影響により川幅すらも広がってしまっており、以前よりも橋をかけるエリアが遠くになってしまっている。これは復旧が大変そうだ。(2019.11.23 追記 ずいぶん水が引いたようで、復旧した模様。サイトにあるように小さめの仮橋になっている。自転車は通れない模様)

 かなり水が引いた2019年末の風景。中洲が見えており、2つの橋がかかっている。

 渡ろうとするとビティ足場2枚はなかなかグラグラ感がすごい。足を踏み出すごとに、足場がたわむ。これは確かに自転車は厳しい。

 また、別件でたまたま見かけた、町田市相原町の土砂崩れ現場。

 通行止は解除されたが、まだこのような復旧作業中である。上にあるガードレール付きの道路が丸ごと途中から大きく崩れ、さらに土砂が近くの町内会館(この写真には写っていない左側の建物)に流れ込んでいるように見える。これも結構な被害で大変そうだが、このポイントが何故崩れたのがイマイチ不明である。丘の頂上付近で、ピンポイントで水が流れ込む感じでもないし・・・。

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