闇市の路地が残る、新宿思い出横丁の老舗名店「岐阜屋」に行ってみた

 先日平日の昼間15:00頃に訪れた新宿駅の「思い出横丁」をふらついてみた。

 まだ仕込み中の店も多い。また、一部空き店舗も出てきている。

 トイレに向かう路地。いい感じの雰囲気である。

 以前も行ったことのある老舗「岐阜屋」に入店。店の両サイドぶち抜きで、高さが違うので階段でつながっている店である。

 低い方から眺めると、このように向こうのカウンター客の目線が高い。客層は文庫本を読んでいる老人1人や、サラリーマン風など、バラエティに富んでいる。

 チューハイ410円。そしてまずは名物の「蒸し鶏」430円。ごま油たっぷりで、コショーも効いており非常に酒が進む。

 加速がついてしまい、これも名物の「木耳玉子炒め」570円。ボリュームがあり、木耳がプリプリで非常に美味い。

 新宿は人も多くせわしないが、平日昼間の思い出横丁は適度に人が少なく、マッタリとした時間が過ぎていき、都会でのんびりとできるのである。

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システム障害で競輪が全国開催中止になった日の多摩川競艇場と私のいつもの敗北

 多忙な日々の中でポッカリ空いた暇な日に休みを取り、久々にギャンブルに行ってみることに。状況を調べると、京王閣競輪場外か、多摩川競艇の2択であるが、ここは本場開催である多摩川競艇へ行くことに。

 最近仕事やプライベートで、ツキがないので、もしかしたら人生のプラマイゼロ理論により、ギャンブル運が向上しているかもしれない、という読みである。

 府中本町駅からの無料バスに乗ると、相変わらず70オーバーのこんがりとした人生のベテラン勢が。行きのバスは、皆が期待値MAX、皆が勝者なので、ものすごい一体感である。

 だが、何か今日は少し皆の会話がおかしい。「西武園が中止になっちゃってさ、こっち来たんだよ」「競輪は全国的に中止だから」「何で?」「なんか中央のシステムがおかしくなったんだってよ」みたいな会話をしている。どうやら、競輪は中止らしい。その結果、多摩川競艇に人が流れ込んできた模様。こんなこともあるんですな。「家にいたら死んじまうよ」みたいなギャグも飛んで、非常に活気がある車内。

 以下のようなシステム障害により、競輪が中止になった模様。

前代未聞!システム障害で競輪が2日間全レース中止、オッズデータが反映されず…

競輪開催が2日間全レース中止という前代未聞のトラブルが発生した。(中略)3日の午前7時20分にインターネットなどから車券を購入するシステムに障害が発生。オッズ(払戻金の倍率)に反映されない状況となった。JKAは車券購入のためのシステムが利用できない状況では、レースを開催できないと判断。(以下略)

日刊スポーツ 2019年10月3日記事より引用

 となると本日の多摩川競艇場は結構混むのであろうか?と少し心配になる。活気がないのも嫌だが、混んでいるのもちょっとイヤなのである。

 で、場内に入ると。ガラーン。やっぱり、いつものこんな感じか。予想屋さんは結構たくさんいるが、こんな客いりで大丈夫なのだろうか。

 まあ、平日昼間だからなぁ。ということで、早速勝負を。場外で舟券買えるので、勝負の数は多い。550円出して、新聞も購入。

 しかし、いつものごとく当たらないのである。結構配当も良いのだが、私の舟券だけは当たらないという常敗パターン。7レースやって、2番人気の硬い舟券が1回当たったのみ。いつもの如く外れまくる。

 まあ、今日はのんびり焼酎を飲みながら、レース観戦である。お気に入りの競艇場奥にあるオデン売り場でコンニャク、大根、卵を注文。各100円である。

 フォーメーションという方式にチャレンジしてみたが、慣れず上手く買えていない。しかし、人生ままならないものである。

 となると、私の人生のツキはどこに行ったのだろうか。誰か教えて欲しい。

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立ち飲み屋探訪:新宿駅「晩杯屋 新宿思い出横丁店」闇市の雰囲気が残る思い出横丁に進出した晩杯屋は天井低めのガード下感たっぷり

 新宿西口から出てすぐの「思い出横丁」。闇市の風景が残った一角であり、小さな店が密集している。初めて訪れたのは、サラリーマンになった20年前頃。それから火事が発生したり、いろいろあったがしぶとく残っている。当時から朝呑み可能な、24時間開店のまさにパラダイスであった。

 久々に平日の午後に訪れてみると、一角に「晩杯屋」ができているので、早速訪問してみたのであった。

思い出横丁の看板と晩杯屋の佇まい

 店内はやはり?というか天井低めの密集形態。大井町店のような雰囲気である。そういえば、大井町の東小路飲食店街も元は闇市であった。

 ホッピーセット370円。ホッピー指数は2.5。

 今日は刺身の気分のため、「マグロ刺」「締め鯖」各200円、それから「ホタテ刺」250円。

 今日はサッパリ系を欲しているようで、次は「カニ胡瓜」180円。

 さすが新宿。平日昼間なのに普通にお客がごった返しており、良い雰囲気である。

 

 

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立ち飲み屋探訪:鶴見駅「まるはち商店」手すり付きカウンターで、椅子が置いてあっても立ち呑みしたくなるお店で3冷ホッピー!

 鶴見駅西口すぐのビルの地下にある、「まるはち商店」に入店。

 カウンターがあり、椅子もある。しかし、カウンターに手すりもついており、雰囲気は完全に立ち飲み。口開けに入ったので、どちらかわからず、スタンディングで臨んだ(腰痛もあり、高めの椅子はきついのだ)。

 システムはキャッシュオンであり、まさに立ち飲み。

 まずは「3冷ホッピー」450円。ワンオペのマスターが丁寧に作られた、本当にキンキンの奴がきた。ジョッキが結露している。うまい。

 ちなみにここはホッピーのシステムが充実しており、中の量を事前に確保する「中3杯付き」850円、「中4杯付き」1000円と、中の量に悩む(そして注文タイミングにも悩む)ホッピー飲みのニーズに答えたメニューもある。

 ホワイトボードにおススメがあり、そこからツマミを。

「漬物3種盛り」280円。浅漬けで、ちょうどいい感じ。

 「トマト入りのマカロニサラダ」350円。トマトが混ぜ込まれており、なかなか美味い食感であった。

 店内には懐かしの歌謡曲が流れ、レトロな雰囲気のある入りやすいお店であった。

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立ち飲み屋探訪:蒲田駅「たの平亭 刺身専門店」タバコ屋の居抜きで美味い刺身が腹一杯食べられる、さすが”専門店”

 蒲田駅東口を出て、京急蒲田駅に至る中央通りを歩いていくと、タバコ屋の居抜きで「たの平亭 刺身専門店」がある。ここは、横浜西口狸小路にある「みなと刺身専門店」の系列の模様。

 関連記事:立ち飲み屋探訪:横浜駅「みなと刺身専門店」は刺身中心の旨い立ち飲み

 小さめのカウンターであるが、何とか入店。刺身が300円から注文でき、ここも寿司の握りができる模様(職人がいる場合、とあったが)。

 入店すると伝票呼び用の”ニックネーム”を聞かれる。秋津駅方式であろうか。

 この店は立ち飲みマニアの心をくすぐる細かい仕掛けが結構あり、カウンターには充電用コンセントや、面白張り紙も充実。「チャンネル権は500円」らしい。

 ホッピーセット350円。中は200円。ホッピー指数は3である。

 刺身を注文ということで、ホワイトボードにあった「ブリ」「サーモン」各300円と「活きツブ貝」380円。壮観である。ブリはエッジが立ってコリコリで美味い。ツブ貝もなかなかの磯風味。

 ここで少し箸休めに「ガリ」100円。なかなかのボリュームで、甘酢が染みわたり、少し酔い冷め、箸休めができた。

 美味い刺身でホッピーが進み、続いてチューハイ。刺身の続きで、「ヒラメ」と「サンマ酢漬け」。これもヒラメはこってり、プリプリで流石の専門店である。

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意識が高くて自分を曲げないタイプが、”無能な働き者”になる救いのないプロセス

 ビジネスにおいて、”意識が高い”、そして”自分を曲げない”という特徴は、ある一面からは長所と捉えて良いであろう。

 しかしながら、その2つが悪い意味で噛み合うと、負のスパイラルに陥り、組織の中で”無能な働き者”になるようなケースについて論じてみたい。

 ここでいう”無能な働き者”とは、すでに良く知られている組織論ジョークの一つで、クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルトというドイツ軍人が述べたものとされている。Wikipediaの記述を引用すると、

自身は優れた参謀将校であったが、同僚の軍人たちについては懐疑的できわめて冷淡であった。軍人組織について、副官に以下のように述べたといわれる。


将校には四つのタイプがある。利口、愚鈍、勤勉、怠慢である。多くの将校はそのうち二つを併せ持つ。

一つは利口で勤勉なタイプで、これは参謀将校にするべきだ。


次は愚鈍で怠慢なタイプで、これは軍人の9割にあてはまり、ルーチンワークに向いている。

利口で怠慢なタイプは高級指揮官に向いている。なぜなら確信と決断の際の図太さを持ち合わせているからだ。

もっとも避けるべきは愚かで勤勉なタイプで、このような者にはいかなる責任ある立場も与えてはならない。

Wikipediaより 強調は引用者。

 サラリーマンの組織でも、大なり小なり同感できる分類である。

 特に最終段の、いかなる責任ある立場も与えるべきでないとされる”愚かで勤勉なタイプ”、これが”無能な働き者”のことであり、間違った方向に全力で突き進み、本人のみならず周囲にその悪い影響を波及させる。まさに極めて悪い言い方をすると、組織にとって”腐ったミカン”なのである。

 では、①意識が高く、②自分を曲げないタイプのメンバーが、いかにして”無能な働き者”となってしまうのか。これを、もう少し具体的に考えてみたい。

 ①意識が高いとは、それ自体は良い特性である。自分自身の成長を常に意識し、向上心がある。よりスキルを伸ばし、今よりレベルアップするための努力を惜しまない。常に最先端の情報キャッチするためにアンテナを張り、そのための情報収集や人脈形成などの努力も惜しまない。自分に対する投資、インプットに対する高い感度を持っているということで、非常に良い特性のはずである。

 しかしながら、この「意識の高さ」が有効に働くためには、実は上記のようなインプット特性だけでなく、その得られた情報を処理するためのアウトプット能力が同時に具備していないと実は完結しない。インプットだけが多く、情報過多でその情報に埋もれ、処理できないままである場合はどうか。この場合には「意識だけは高い」状態になってしまうのである。

 ②自分を曲げない、ということも自分のスタイルをしっかり持って周囲に惑わされないということを意味する。これも非常に良い特性のはずである。

 しかしながら、「自分を曲げないこと」とは、自分のスタイルへの拘りが強く、変化への抵抗が大きいという負の側面もある。そして、このようなケースの場合、自分以外の他人も同様に拘りをもっていることへの鈍感さも併せ持つ。つまり、自分が周囲に合わせるのではなく、他人が自分に合わせるべきだ、という要求を無意識で持っているとも言える。

 「意識だけは高く」「自分を曲げない」=頑固さを持つタイプが、組織の中でどうなるか。

 更に、こうしたタイプのメンバーの人格面で”物腰は低姿勢””言葉が丁寧”などのパーソナリティを持っている場合、より一層状況は悪化する。

 態度や振る舞いがソフトではなく、態度も頑固で、実際に頑固というパターンは、まだ組織的には予防措置がとれる。

 しかし”物腰は低姿勢だけど、実は中身は頑固”といった場合には、何か修正事項を指摘して「はい」と素直に謝り、その場で反論しない。

 よって、指摘者は、その指摘を了解してくれたのかな、と安心していると、次に本人が提出する資料は、その指摘を反映せず、またしても自分スタイルを押し付けたものが提出されてくる。そうした状況が繰り返されると、もう指摘自体したくなくなり、もはや隅っこで1人スモール&完結な仕事をしていて、こっちの邪魔をしないでいてくれ、といいたくなる。

 しかし、その状態だけでは、終わらないのである。

 今度は、その”干された”状態を、彼の「高すぎる意識」が許さないのである。単純で暇な作業はしたくない。「もっとレベルの高い仕事をいただきたい、自分は成長したい」「組織に貢献したい」とピュアに訴えてくる。

 その主張自体、間違ったものではない。

 だが、それなら、とまた仕事を与えると、先程のループが繰り返される

 本人は全くその周囲を巻き込んだ微妙な空気感に関する自己認識がないので、なぜ物事がうまく回らないのかわからない。

 一方、周りは、彼の変えないペースに大なり小なり合わせる羽目になるので、次第に疲弊してくる。そしていつの間にか、その存在自体が組織のガンになってしまうのである。いわば”無能な働き者”だと。あいつと仕事をしたくない、外してくれ、というレッテルを貼られてしまうのである。

 しかし、ここまでの記述の中で、当然疑問も湧くであろう。

 本人は成長したいと思っている。つまり、現状から変化したいはずなのに、どうして修正されないのか?なぜ、こんな突き詰めた事態に到達してしまうのか?と。

 他方は”変わって欲しい”、本人は”変わりたい”。お互いの思惑は一致しているのであるから、これがうまく行かないのは、別な理由、例えばコミュニケーションエラーを生むマネジメントに問題があるのではないか?と。

 その一面もあるであろう。

 むしろ、マネジメント面に原因を求める空気の方が支配的であろう。

 しかしながら、ここで本人が「成長したい」と語った自己認識に、自分でも気づかない欺瞞があるのではないか、と私は考えている。

 つまり、彼の本音はこうなのだ。

 ”今の自分のままで、今の自分は一切変化することなしに、成長はしたい”

 矛盾している?

 いや、矛盾しない答えが一つある。

 それは「自分を今のままで受け入れてくれるよう、自分以外の周囲が変わるべきだ」ということである。

 それを本人は意識していないが、無意識下の行動として実行しているのである。当然、本人はそう思ってはいないであろう。しかし、行動は間違いなくそうなのだ。

 そして、それはある意味、ものすごく組織にとって傲慢な要求になるのである。

 別の記事で書いたように、本当に優秀な人は周りを知らず知らずの内に自分のペースに巻き込み、マルチタスクをこなす。これは巻き込まれる側もそれに対する意識はなく、いわばWin-Winの状態になっている。しかし、この場合はお互いがLose-Loseの状態になっているとも言える。

 しかも、その当事者本人のパーソナリティは一見融和的であり、他罰的でもない。

 あくまで愚直に悩むのだ。

 しかし、行動自体は単純に「周囲と鋭く対立する傲慢さ」として発現され、組織の維持のためにスポイルされてしまう道を自ら突き進むという、誰もが何とも救いのない状況になっているのである。

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立ち飲み屋探訪:川崎駅「立ち呑み 天ぷらKIKU」アゼリア地下街にある天ぷら立ち飲みの”大根の天ぷら”が激ウマ!(閉店しました)

 川崎駅の地下街「アゼリア」に、いつの間にかできていた立ち飲み屋「立ち呑み 天ぷらKIKU」に行ってみた。なんだかんだでアゼリア自体は結構家賃が高そうな雰囲気であり、立ち飲みはどうかな?と思うが、ユーザーの立場からは地下街で一杯ができるので意外に良さそうな気もする。

 システムは最後に一括方式である。

 ちょい飲みプラン「KAWASAKIセット」1,000円を注文。ドリンク1杯と小鉢、そして天ぷら3品が頼める。天ぷらも3パターンあり、”人気天3品”=鶏から天、甘とうがらし、味玉、”野菜天3品”=大根、れんこん、紅しょうが、”海鮮天3品”=海老、蛸、鱚から選択できる。どれも興味があるが、今回は、大根の天ぷらが目にとまり、”野菜天”を選択した。

 飲み物はハイボール。小鉢はわさびクリームチーズで、これもなかなかフルーティで美味い。飲み物のグラスが少々小さめで、これはお代わりが大変そうである。

 天ぷらが到着。大根は4等分してあり、とろろ昆布が乗っており「天つゆ無しでも大丈夫」とのこと。紅しょうがは、モチモチ生地に練りこまれて一手間入っている。

 大根は少し冷まして(猫舌のため)食べると、外カリカリ、中ジュワで非常に美味い。面白い食感である。これは名物ということだけあって、リピートしたくなる味である。

 天ぷら単品は180円から360円くらいの間の価格帯。最高はうなぎの蒲焼きが480円であった。

 そんな感じでハイボールを3杯お代わりし、ベロベロであるが、川崎駅直結の地下街なので帰宅も優しい、便利なお店である。

 2020.12 追記:先日久々に訪ねようと思うと、違う店になっていた。意外に天ぷら+立ち飲みはありだと思っていたが、やはり難しかったのであろうか。

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