この時代にこそ必要な要素、それはフワちゃん–日めくり「まいにち、フワちゃん」を3冊まとめ買いしてみた

 新型コロナはいよいよ非日常な局面に入りつつある。

 お笑いの巨匠、志村けんの逝去で正直落ち込む。そんな日に届いたamazonの予約注文。

 「まいにち、フワちゃん」3冊である。折角なので自分以外への配布分も含めて事前予約購入していたのだ(忘れてた)。

 

 複数あるとなかなかインパクトもあり、厄除効果もありそうだ。

 同じ八王子出身として頑張ってほしい、と思う。

 真面目な話、今回は東日本大震災の時とは異なり、ひとりひとりの行動が当事者となる状態になっている。つまり自分が感染者になりうる可能性を秘めていることで、他人への関わり方にも社会的責任による制限を受けてしまう。いわゆる「自己責任」論が通用しないのである。リバタリアニズムが通用しないというべきか。

 また、社会的な互恵、いわゆる相互援助のような、他人への援助行為自体が、場合によっては社会的な加害行為になってしまい指弾されるような状況が作られている。個人経営の飲食店が経営に困っているから、そこへ飲みに行くこと自体が、より社会的な意味で加害になるようなシチュエーションになっている。では、個人経営の飲食店はただ黙って社会の犠牲になるべきかのか、と言われる、そうではないという主張らしい。誰もその矛盾を本質的に解決していないのである。

 まさに今そうした矛盾を突きつけられている。それらの矛盾に目を伏せて、個別的な論理整合性のみを語っているように思える。誰も全体としてどうあるべきかを語れない。いや、語ることが倫理的にできないのであろう。要するに「社会的に何を優先的に犠牲にすべきか」を誰も明確に語れない状況になっていると思われる。

 そんな中でこのまいにち日めくりのフワちゃんカレンダーは、救いになるのである。言っている事はしょうもないが、それでも全く有効な言明ができない地上波TVの映像より、余程勇気づけられるのである。

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