1ヶ月強続いた在宅勤務の終了を唐突に告げられた際の私の精神的・肉体的反応について–人間は変化に弱い


 5月25日に、残る首都圏、北海道の緊急事態宣言が解除された。

 そして私も4月から約1ヶ月続いた在宅勤務(テレワーク)の終了を告げられたのであった。

 元々は6月以降に、在宅から出勤率を順次上げていく、と聞いていた。しかし、それがどうやら一気に出勤率を上げたくなった?のか、「明日から出勤でお願いします」という通告になった。

 それを受けた私の心理的第一反応は、意外であるが「嫌だなあ」であった。要するに在宅勤務を継続したい、と言う自分がいたのである。しかし、在宅勤務中は、早く元の状態に戻りたい、と言う心情があったはずではなかったか。

 要するにようやく在宅勤務に慣れてきたのに、また急激に勤務環境が変化させられることに対する抵抗があったのである。

 やはり人間、急ブレーキ、急発進はできないようになっているのか、順応力というより、急激な変化に対する抵抗、が存在するのであろう。

 これはこれで環境の変化に対する順応性がない、要するに「変化を受容する力が薄れている」というダーウィニズムの敗者のような総括になってしまいそうで嫌なのである。

 ここまでの時点で、精神的・肉体的な負荷に関して「公共機関を使った通勤勤務」と「在宅勤務」とを比較すると、「公共機関を使った通勤勤務」に軍配が上がる。

 やはり1時間かけてゆっくりと精神的・肉体的に会社モードへ仕上げる、そして退勤時は寄り道をしつつ、ゆっくりとプライベートモードへ戻る、という方が良いのである。

 また運動不足や肩こりの存在も捨てがたい。肩こりなんて、生涯味わったことがなかったのであるが、この在宅勤務では、肩こりが常に発生したのである(これは勤務環境の違いであろうか)。

 更には酒量の増加も無視できない。

 在宅勤務での酒量は、車通勤も含めて酒量の増加が半端ないのである。1日1本(750ml)以上のワインは当たり前、後半に至っては更に増えて1日2本以上飲むようになってしまった。

 更に在宅勤務による起床時間の遅さや規則正しい運動も加えたので、アルコール耐性や回復力がついているため、結構歯止めや反省が効かず、「毎日普通に大量の酒を飲めてしまうのである」。

 これは恐ろしい。

 肝臓とのガチンコ耐久マッチレースをやっているようなもので、アル中まっしぐらになりそうな予感もあった。「公共機関を使った通勤勤務」の時は週2,3位の飲酒が常時飲酒になってしまっているのである。これも恐ろしい。

 まあ、まだ第二波や近くに感染者が発生したら、逆コースの揺り戻しもあるのであろう。変化に対する耐性はもう少しつけておかないと、次回の巣篭もりで何が起こるかわからないのである。

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