滋賀、京都を舞台にした成瀬シリーズの第3作目にして完結の「成瀬は都を駆け抜ける」を読んだ。第1作の「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ頃と同様に、私もいまだ滋賀県の湖南地方を中心にうろうろしている。

前作「成瀬は信じた道をいく」の最終盤で京都大学に入学した成瀬の大学生活を中心に描かれる。大学生活での友人やサークル関係などで成瀬と接触する友人たちの目線で、相変わらずの成瀬の”孤高振り”が際立つ。他者を排除する訳でもなく、自分の信念に基づいて行動する成瀬の生き様というかチャレンジエネルギー過剰な生き方は心地よい。
信念強めのキャラ造形は得てして単なる変人ぽくなりそうだが、本作では親友の島崎みゆきなどへの想いなどにより成瀬の内心の揺らぎも垣間見えて、さらに重層的な人物造形になり、この小説空間が読者にとって非常に心地よいものになっていた。
ちょうど先日出張で、琵琶湖畔のビジネスホテルに泊まり、「におの浜」から「ときめき坂」を登って膳所駅に向かう途中にも成瀬の姿が。頼もしい。こうしてみると本当にパトロールしている実在人物にも思えてくるのは、やはり信念の強さというものが伝わってくるからか。


夕食を購入しに平和堂に行ったら、成瀬グッズもあり3個以上買うと「おまけ」のHOPカードキーホルダーももらえるそうなので、ミーハー振りを発揮して買ってみた。

これが推しというものなのだろうか。わからない。