【芸人】フワちゃんのツイッターがビジュアル的にインパクトが強いので掘り下げてみた(日々追記中)

 以前から注目している女芸人「フワちゃん」であるが、最近になってYouTubeチャンネルを開設したり、2019年に入りサブチャンネル開設と、活動が活発化している。

関連記事:【お笑い】Aマッソ「ゲラニチョビ」繋がりで、超ポジティブ&強メンタル女性芸人「フワちゃん」に到達!【あぁん!】

 勢いが出てきている感じもあり、ひょっとするとブレイクの兆候もあるのでは?と期待される。

 2019年に入り、指原莉乃の卒業に絡んだ地上波TV出演、何故か札幌コレクションにモデルに混じって出演、TBSラジオ生放送で電話相談、やついフェスでMC、写真集発売、キングコング梶原(カジサック)とコラボ、ゴッドタン「この若手知ってんのか!?」「「東京03飯塚に友達を作ろう」出演、CHINTAIのCM出演、ついにはオールスター感謝祭出演など、露出が確実に増えて頼もしい。ついにはダウンタウンとも共演するに至っている。

 そしてついには年末の2019年末の「モデルプレス」が選ぶ「今年の顔」の女性編10人にも選ばれた。もはやブレイクである。

https://twitter.com/fuwa876/status/1162548585742778368?s=20

 ちなみに下記のこのカジサックとの”正統派漫才”(フワちゃん作)、意外にも「面白い」。動画中にあったが、本当にあらびき団に出れそうな空気感がある。

 そんな勢いのついてきたフワちゃんのTwitter(@fuwa876)であるが、2012年から開始されており、結構ビジュアル的にインパクトが大きく面白いものが多いので、少し掘り下げてみたい(家族の顔写真など、色々掘り下げると問題ありそうなものは引用していません)。

▪フワちゃんの書いた文章、イラスト編

↓前のコンビ「SF世紀宇宙の子」時代のアンケート。えらく基本的な悩みである。

↓バイトの履歴書。「特記事項」の「オシャレなお店だなあ」の繰り返しに変な味がある。文章中の最後にいきなり「なので応募しました」という文体もすごい。

↓大学時代のレポートであろうか。意外に真面目だったようである。漢字も間違えてないし。上記の履歴書の文章を書いた人と同一人物と思えない。

↓「フワちゃんブレイク会議」で自作のパンフのトンツカタン森本さんへの紹介文。全部嘘って。

↓最近は言語で話すのをやめて、カバンやTシャツで借金依頼などのコニュニケーションを取る模様。

↓フワちゃんのサイン。相変わらず森本さんイジりがすごい。

↓なんと朝日新聞系のwebサイトでコラムまで連載することになった模様。「反省文なら余裕で書ける」と豪語して、アンガーマネジメントならぬ”怒られマネジメント”を提唱している。結構いい線行っている路線と思える。

▪フワちゃんの家族編

家族仲は良いようだ。先日アップされたYouTube動画「【原付】渋谷からガソリン満タンでどこまで行けるのか【ガス欠まで走る】」でも弟が撮影隊として帯同してくれている。

↓お母さんもなかなかの性格のようである。

↓お母さんとのLINEのやりとり。仲良さそう。名前が「マミーポコ」って。

↓2018年のW-1も見ている模様。

↓どういう意味なのであろうか

↓2013年の家族で祝ってもらったバースデー。若い。

↓弟さんもこんなことバラされて大変だなあ。

↓最近更新頻度が本家よりペースの速いフワちゃんサブチャンネルでの話。その大学生の弟が飲みすぎて救急車で搬送された話。フワちゃん家族が登場してくる。

①酔っ払った弟(ふわけんと呼ばれている)が家に担ぎ込まれる

②テンパった母親が洗面器に吐いた弟の吐瀉物を、階段の上から落とす(その際に”サイアクゥゥ!”という悲鳴が。一子相伝なのであろうか)

③それを見て笑い過ぎたフワちゃんが漏らす(玄関にはゲ○とお○っこが)

④それを見たお父さんがブチギレ

という恐ろしい令和初日のエピソード。ただ、そのあとにちゃんと大学生の”ノリで飲ませる風潮”にフワちゃんなりのトークで説教しているが、これが意外とまともで刺さる。

弟(ふわけん)が登場して、対談する動画。フワちゃんの幼少時のクレイジーなエピソードがある。

ついに弟までTVデビュー。消費が早い。

▪運転免許写真編

運転免許の写真が何故か毎回特殊な表情になっている。

▪大学の卒業式と成人式

↓成人式は自転車、卒業式はバイクと進化がうかがえる。

↓1人ケツ出してるぞ!

↓成人式のフォトブック。どうも写真屋との相性が悪いのであろうか。

▪ダイナミックな動き編

とにかく動きがダイナミックで、このあたりは天性のものであろう。静止画でも動画並みの躍動感(これはゲラニチョビ”まいあんつ”の写真についての会話であるが)

↓側転したらチク●出してみたり

↓スカイダイビングしてみたり

↓タンデムの人に顔が被られたり

https://twitter.com/fuwa876/status/1074698863703805952

↓机に乗ったり

↓トランポリンに乗ったり

↓海に潜ったり

↓水着になったり

↓サンバの格好をしてみたり。ちなみにこの衣装によるコント(前のコンビ”SF世紀宇宙の子”の紹介として)は以下の記事で見ることができる(ある意味、M-1王者よりすごい! 今年期待の地下芸人たち【前編】

↓崖から飛び込んだり

↓顎を骨折してみたり

↓高尾山でジャンプしてみたり

↓よくわからない動作をしてみたり

↓布団をかぶってバイクに乗ってみたり。ちなみに中国四川省に行った際には、こんな感じではないが、布団と一体化したバイクに乗っている人だらけでした。ある意味時代の先端(?)を行っている。

↓2018年の芸人仲間からの誕生会では、スポブラ軍団が増殖している。

↓2019年は花粉症が酷いらしい

↓ゲラニチョビ の富士急エピソードでもあったが、良く「漏らす」模様

https://twitter.com/fuwa876/status/1098979462912208897

↓2020年年頭でも「漏らした」模様

↓2021年年頭でも。年頭行事か。

↓指原莉乃さんのツイッターに映り込むフワちゃんグッズ。どうやらファンらしい。

↓perfumeからも言及されている

↓最近のベスト調教師トンツカタン森本さんとのコンビで臨んだコント。セリフは飛ばすわ、途中からコントを諦めるやらで、なかなかのグダグダぶり。でもフワちゃん”らしい”ので許されるのが凄い。

↓相変わらずコントロール不能な感じ。案件のギャラを口滑らすのはなかなかのやらかしではないだろうか。

↓マスカットを落として、食べる映像。表情がダイナミックである。

といった形でインパクト大な躍動感溢れる画像が掘り起こせた。

(おまけ)紺野ぶるまのチ○コ謎かけのお題「フワちゃん」

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【感想】Aマッソ DVD「ネタやらかし」ー脳みそが刺激的に揺さぶられる、尖った笑い

 ようやくAマッソのDVD「ネタやらかし」を視聴できた。単独ライブの映像が基になっているだけあって、やはり地上波TVで見るよりも内容・構成にエッジが効いていて、”尖った”笑いをストイックに追求した感じのコント、漫才が多い。

 ここに収められている作品群を見る限り、単独ライブのコンセプトとしては当たり前だが、笑いとしては大衆的な部分を初めから狙っていないようだ。大衆性からの逸脱具合=”どこまでなら笑いとして踏み込めるか”に対する試行も、このDVDのテーマとしてあったのではないかと思わせる。観る側としては、脳みそが刺激的に揺さぶられる感じがある。

 内容はコント、漫才、リズムネタ、映像作品など多岐に渡っており、内容も一般的な枠内に収まらない”特殊な”(褒め言葉)要素がふんだんに含まれている。

 静岡TVのインターネットTV(めんどくさい説明)であるSunSetTVの「ゲラニチョビ」などだんだんと世の中への露出が広がってきて、今後の展開がすごく期待されるのである。

 以下、含まれている主要映像の寸評を記載する。

 参考:トレーラーがあった。

注意!ネタバレはしないつもりで記載したが、内容について具体的に記載している部分はあるので、未視聴の方で予備知識を入れたくない方はこの先は読まない方が良いです。

1.「富松」
ゲラニチョビの神回と呼ばれている#22『FUWA」で後輩フワちゃんが真似したことでもおなじみの”ノーテスターテスター”というリズムネタを含む小説家(加納さん)とお手伝いさん(村上さん)のコント。

 村上さんが歌っているパートでの、加納さんが踵を上げ下げしてリズムを取る仕草が可愛い。このフレーズも加納さんが考え付いたのであろうか。そうだとするともの凄い才能である。コントとしても面白く、”ゴールデンキャッチータイム”などの名言が連発されている。

2.「ナインセカンド」
2幕構成のコント。初めのシーンは、単独ライブの舞台裏を見せているようなメタ設定。弁当を大量発注しているのに水は113mlサイズ1本しか発注していないスタッフ(後日気がついたが一人は加納軍団の”まいあんつ”?)にブチギレる二人からスタート。
そして後半は、1本しかないミニペットボトルの所有を巡って2人で競う「ナインセカンド」というゲームで、プロジェクタを使った異次元なゲームコントに突入する。オチは正直”しょうもない”(褒め言葉)。

3.「マサ」
小学生に扮する加納さん(似合っている)と謎のアンダーグラウンドな老人”マサ”(村上さん)とのバス停でのコント。
セットが”もう中学生”チックなチープ感があるなあと思って見ていくと、オチの加納さんの一言に納得。

4.「漫才①」
よくある系のクイズネタから、だんだんと何故か政治風味が強くなり、政治クイズネタへ展開。クイズの内容で現実の政党名や主義主張を直截的に語り、加えて加納さんのどぎつい批評ツッコミが入る。おそらく地上波TVでは放映できないネタであるが、面白い。

5.「制裁」
これも2部構成で、長いモノローグ(画面投影のみで演者は登場しない)で少女時代の祖母の思い出を語り、その伏線を受けて社会人になった加納さんが、職場の同僚(村上さん)を”制裁”するよくわからない世界。死者との対話や肉体的な罰を描き、お笑いの非現実感で緩和されているものの、グロテスクな感じで結構怖いネタである。これもなかなかの問題作で、地上波TV放映は無理であろう。

6.「進路相談」
最も完成度が高いコントで、女性性をあえて女性の立場から批評してみるという高度なネタ。笑いと毒がたっぷりあり、加納さんのハイブロウなセンスが最もよく出ている。弱者としての女性、自分自身を含む女性漫才師の立ち位置など、コントとしてのレイヤーから敢えて逸脱してメタレベルで語ることで、高度な笑いを生み出している。

7.「漫才②」
Aマッソの漫才ネタとして一番面白いと私が思っている、”毛沢東の嫁か!”のフレーズでお馴染みの
「今までの人生で一番楽しかった思い出ベスト3」のネタ。完成度が高く、ネタとしても面白いのだが、ちょっとだけ加納さんのツッコミが弱めなのが残念。TV地上波では放映されない「iOSのバージョンに関するくだり」が面白い。

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【お笑い】Aマッソ「ゲラニチョビ」繋がりで、超ポジティブ&強メンタル女性芸人「フワちゃん」に到達!【あぁん!】

 前記事(【お笑い】ハイブロウな言語感覚の漫才ーAマッソにハマる【ゲラニチョビ】)でAマッソのインターネットテレビ局SunSetTVの番組「ゲラニチョビ」にハマった。

 そこで衝撃を受けた女性の新人芸人がいる。

 それがこの「フワちゃん」(左側の女性)である。

 放映当時はAマッソの所属する事務所の後輩だったが、その後コンビ解散、更にはワタナベエンターテインメントからも退社してしまっている(ワタナベ芸人はネタ見せライブで結果が出ないと所属から外され、結果を出すと再度所属となるようなサバイバルをしているらしい)。

 ゲラニチョビ #22「FUWA」はこの数年で一番大笑いした映像である。

 とにかくこのフワちゃんは超ポジティブで、超メンタルが強いキャラでなのである。

 自分が好きな人〔この場合はAマッソ加納さん〕がいた場合、その人との関係を向こうの都合など一切御構い無しに一気に距離を詰めて接近戦を挑んでくる感じがある。

 ちなみにこの回は高評価だったのか、このフォーマットを踏襲した#40「まいあんつ」がリリースされた。

 困った後輩→説教→後輩ボケ倒す→写真紹介、という流れまで同じ。

 フワちゃんの話もチラッと出てくる。フワちゃんより後輩らしい。ただ出来としては「FUWA」の衝撃には至らなかった。やはり本家は違うのだ。

 動画を見ていただくのが一番良いが、そのキャラクターは太陽のように明るいのだが、砂漠の灼熱のそれのようにうっとおしい感じもあるのである。

 ビジネスの世界では正直まともに歩めないような気がするが、意外と芸能界ではハマるのではないかと思っている。

 Aマッソの加納さんのような理知的で理論先行タイプは、人間関係を作る場合にも「付き合って1週間の人はここまで」「付き合って3ヶ月、自分が認めた人はここまで」のような自分の中ので付き合いの基準を持ち、自分の周囲に何重もの同心円状の城壁を築いて、関係性の深化度合に従って自分のルールで付き合いをするような感じがする(勝手な思い込みで申し訳ない)。

 そうした理論先行タイプの人に対して、”あぁん!そんな壁なんて関係なくね〜!”とばかりに、感情のみで一直線に城壁を一点突破で破壊し、守るべき自我の中心部にズケズケと突き進んでくるフワちゃんのようなタイプは意外と相性が良いのかもしれないと思っている。

 「ゲラニチョビ」や他の動画で見ると、実は帰国子女で英語が喋れたり(下記ツイッター参照)と、異常なコミュ力を持っており、社交性はマックスである一方で、残念なことに社会性がミニマムという、どう考えてもパラメータ設定がおかしいキャラクターなのである。

 ただ、かといって知性がないのかというと、ゲラニチョビ#22でのAマッソへの”ダメ出し”などは、至極まともなことを指摘していたりして、正直”どっち側の人間なのか”判断つきかねている。

 1視聴者の私としても、フワちゃんの将来が心配なのか、明るいキャラに癒されたいのか、自分でもよくわからない感情に襲われており、目が離せなくなってしまっていることはもはや否定できない。

 こうなると色々深く調べて見たいのだが、「フワちゃん」でググってもあまり情報がない。当然Wikipediaなぞあるわけもない(ゲラニチョビの項目だってないのに)。仕方ないので、少し自力でプロフィールを調べてみた(2019.08 追記:ついにWikipediaの項目ができた。さすがまとめ力があり、色々掘り起こされている。なお、Wikipediaから下記項目への反映はありません)

  •  芸名:フワちゃん
  •  本名:不破 遥香(ふわ はるか)
  •  年齢:25歳?(1993年生まれ)
  •     出身地:東京都八王子市
  •  出身大学:東洋大学(インカレの早稲田お笑いサークルPOP3に所属)
  •  コンビの推移:ランボランチ(解散)→SF世紀宇宙の子(解散)→ピン
  •  所属:ワタナベエンターテインメント→フリー
  •  将来の夢:イッテQに出ること(注1)
  •  好きな芸人:Aマッソ、小島よしお、モエヤン(注1)
  •  趣味:バイク(原付) (注1)
  •     ゲラニチョビ#17「コンサル」の子役をブッキングした(注1)
  •  ワタナベコメディスクールにはローンが効くという理由で入学した(注1)
  •  ガールズバーのキッチンでアルバイトをしていたが、先日バイト先が潰れた。現在マッハバイトに登録中。これまでのバイトは「全部クビ」だそうで、その履歴は、
    ①プールの監視員(理由:ヒマなのでアキレス腱を伸ばしていたらクレームが入ったから)
    ②トイザらス(理由:チノパンを持参してくれ、と言われて面倒臭くなって←クビではない気もするが)
    ③歯医者の受付(理由:ジッとしていられずウロウロしていたらヤバイやつと思われて)
    ④試食販売(理由:試食をつまみ食いして)
    上記はフワちゃんのYouTubeより

(注1)YouTube「おこたしゃべり ゲスト:フワちゃん」より

 フワちゃんのツイッター(@fuwa876)やYouTubeのチャンネルがあり、そこで情報を収集すると、本人のまとめサイトがある模様。

 ツイッターも結構インパクトの高いものが多く、濃い。

 関連記事:【芸人】フワちゃんのツイッターがビジュアル的にインパクトが強いので掘り下げてみた

 まとめサイトあるいはフワちゃんのツイッター(@fuwa876)からリンクがあるが、グアムロケで”今一番イッテQに出たい女芸人フワちゃんの企画ロケ珍道中”をYouTube配信している。これもグアムで異常なコミュ力が発揮されている。

 三部作で、まさに珍道中でしかないのに、最後には何故かポリネシアンダンスを踊った末に、キテレツな論理と豊富とは言えない語彙で人生を熱く語った末に「自分で人生の火を消しちゃいけないよ」という強烈なメッセージをカメラの向こう側に送ってまとめているのははっきり言ってすごい。

 最近ではYouTuberになると宣言、フワちゃんTVでは、実際に2019年4月時点で登録者は14万人に上る快進撃をしている。

 更にスポンサータイアップもできたようで、フィリピンに英語留学している動画がアップされている。

 そこでも

 ”連日寝坊でグループレッスンに遅刻”

 ”うるさすぎて他の生徒からクレームをくらい、別の教室に行かされる”というトラブルメーカー状態でやはり面白い。

 フィリピン人からも、カラフルなスポブラで度々お腹を出すフワちゃんは日本人女性らしからぬ印象を与えているようだ(英語では”crazy”と呼ばれているのがアレだけど)

 この時の裏側がスポンサーサイドからの記事で出ている。そこでも「野ション」などのパワーワードが含まれるエピソードがある。

 Instagramでも配信をしている模様。少々手を広げすぎというような気がするが、これも”らしい”という感じがする。

 先日行われた「フワちゃんブレイク会議」でも、ブレイクのためにはフワちゃんではなく、周りの友人(というのが正しいのかわからないが)の他力でブレイクする、という結論だったと記憶している。

 ブレーン(?)がうまく整理する方向でまとめてくれると良いのだが、まあこのままでも良い気もする。

 下の写真はフワちゃんサブチャンネルの構成をしている放送作家の長崎周成氏とのツーショットとその記事。

おまけ:

これがゲラニチョビ#22でも出てきた「棒倒し」の写真。シュールでいいなあ。

 同様にゲラニチョビ#22で出てきた「葉っぱをお腹に貼っている写真」。

前のコンビSF世紀宇宙の子は、2017年9月に解散。

そしてフリーに。波乱万丈である。

その前のコンビ、ランボランチ時代の情報もあった。

 ランボランチのステージ①ステージ②ブログが記録として残っていた。相方の学業多忙が解散の理由というのが?という感じであるが・・・・。

なんか良くわからないけど、凄いパワーを感じる芸人なのである。

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【お笑い】ハイブロウな言語感覚の漫才ーAマッソにハマる【ゲラニチョビ】

 最近のお笑いで注目しているのは、さらば青春の光、ゆにばーす、尼神インター、Dr.ハインリッヒ、金属バット、鬼越トマホーク、そして、このAマッソである。

 Aマッソは結成8年、加納さん(ツッコミ;ネタ作り)と村上さん(ボケ)の女性2人組の漫才師である。

 Aマッソの漫才を見て、ハイブロウ(high brow)な言語感覚をコテコテの関西弁に載せるという形式に驚いた。世間の評判も高いツッコミの加納さんのワードチョイスがやはり面白い。

  いくつかの漫才から加納さんのツッコミフレーズの例を挙げると

・癇癪で乗り切ろうとすな、お前は、毛沢東の嫁か!

・思い出のアルバム、金数えるときのように丁寧にめくれ!

・(徳川15代将軍を順番に言うくだりで、2代将軍徳川秀忠を、”安藤”秀忠と姓を間違えてボケた村上さんに対して)下は合うとんか、秀忠は。お前、普段ボトムス中心にコーディネートするタイプやろ!

・村上、魂ガバガバやん!

・誰だってワンルームやし、誰だって五目ラーメンの引越し先やねん。

・すごい!コイツ(空手の)型で発言権取る!普通、アホは暴力で取るのに!

・もう料理ちゃうやろ、シンクロナイズドスイミングやん、あのショートカットの鬼コーチのババア来るで!

・(五目ラーメンの具の白菜を麺の支持で縦に揃えたい、という村上さんのボケに対して)支えてもらうことを前提に物事を進めんなって!仕送りもらうんなら、東京来んなって!(中略)自立しろって言うてんねん。白菜だけちゃうねん、タケノコにも言うとけ!親の名前借りんなって!なんやタケノコって、扶養外れろや!

   と、村上さんのボケとセットで漫才としての効果が生まれるので、書き言葉ではうまく伝わらないと思うが、とにかく言語感覚が素晴らしい。

   特に「毛沢東の嫁か!」は突然予想外のワードが頭の中に飛び込んできたのでびびった。この世代から文化大革命の江青を想起させられるとは思わなかった。

 レギュラー番組は無いのかと探すと、静岡朝日テレビのインターネットテレビ局SunSetTVの番組「ゲラニチョビ」があった(いろいろあったが復活)。

 この番組も記事執筆時点で既に36回を数えているが、初期「ガキ使」を見ているような攻め方である。企画に加納さんも入っており、やはり物凄い才能を感じる。まさにハイブロウである。

  相方の村上さんも「ゲラニチョビ」の大喜利対決などでは、加納さんを超える爆発力を示しており、非常にバランスのとれたコンビであるといえよう。

 「ゲラニチョビ」はアーカイブされているので、一気に視聴してしまった。おかげで寝不足である。

 特に面白い回をチョイスする(リンク先に動画あり)。

#22「FUWA」

 「最近ウチらを舐めてる」後輩芸人のフワちゃんを説教する回だが、このフワちゃんが超ボジティブかつ強メンタルで、逆にAマッソを圧倒する回。

 この回は大笑いした。

 その後もハマったのか、フワちゃんはちょくちょく番組に登場しいつの間にかYouTuberである。フワちゃんに関しては別記事で書いてみたい。

#28「TAXI」(ようやくリンク復活!)

 漫才コンビ「金属バット」をゲストに迎えた回。おそらくゲラニチョビの中で最高傑作である。

 「あんたらが忘れてまんのは、浪速のスピードですわ」(by 金属バット友保)ということで、なぜかタクシー2車に分かれてカーチェイスをするというもの。

 運転手さんへの無茶振りも含めた2車内のやり取りだけで十分な物語性を作り出している。何をするのか全くわからない状況から、社内の関係性を作り上げ、じわじわと視聴者が”ゲームのルール”を理解し、このゲームの世界観が広がってくる。そしてそれを更にクライマックスに向けて拡大していく演者たち+素人(笑)。

 色々とチャレンジしているため、地上波ではおそらく出来ない企画。

#29「ケツエン」

 両方の父親が登場する回。親子対決に至る茶番が秀逸。両方とも親の個性がかなり強い上に、両家の対立構造を作るまでの、くだらない(褒め言葉)シナリオが面白い。企画力が優れている。
 加納さんのオヤジが登場するが、これが噂の加納さんの大学授業料が払えず「あの〜ウチの船ね、3人乗りやった」(Aマッソの裏ミッドナイトダイバーシティー第2回)の言葉を吐いたおっさんかと思うと感慨深い。

#1「モテすぎる村上をなんとかしよう」(現在リンク切れ中)

 第1回目である。何気無しに街ブラ系(モヤさま風)かと思いきや、全く異なる展開に驚く。やはりここでも既に番組のラディカルな方向性が見えている。

 漫才、コント、映像作品もでき、ある意味世間的にバカ売れする準備は十分であるが、先日、加納さんはゴッドタンの「腐り芸人セラピー」(2月3日、10日放送)に出演した。そこでの発言を見る限り、女芸人としての周囲からのステレオタイプな見られ方に対する苛立ちがあるようだ。確かにAマッソの漫才自体に「女性的」な部分は極めて少ない。

   むしろ普遍的な面白さだけをストイックに追求する求道者的な部分を感じる。この問題意識自体は、かつてのダウンタウン松本とほぼ同質であり、面白い=最先端を追求する先駆者の孤独すら感じさせる。

 ダウンタウン世代はその影響力の大きさから、長く続いてきた。ただ、そろそろ時代が変わっても良い頃であろう。その意味では、Aマッソには理想を高く持って欲しいと願う。

 どうでもいいことだが、加納さんは顔は美人(ただ本人曰く”男ならザブングルの松尾レベル”)なのに、身体の姿勢がガニマタで関西のオッサン風なところも、女性性を排除したナニワの漫才師と言う一貫した主義主張が見られて、好感を持てるのである。

 早速DVD「ネタやらかし」を購入。しかし、買った後にDVDプレイヤーが壊れていることに気づいたので、注文中である。感想は別に書きたい。

 【感想】Aマッソ DVD「ネタやらかし」ー脳みそが刺激的に揺さぶられる、尖った笑い

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