非常に忙しい。
例の町内会である。
中国から帰って間も無く、町内会の総会があり、今年度からついに役員へ昇格(苦笑)である。
私自身は新参者なので町会長などの名誉職は流石に年配の方にお任せし、実務的、総務的な役割を担うことに(要するに書記という奴ですな)。
先日前任者から引き継ぎをしたところ、これが異常に大変であった。
・年度替りによる役員の異動による告示事項の変更申請
・市からの回覧物の送付先の変更
・法人市民税の減免申請
・その他、認可地縁団体関連の手続き
などで早くも忙殺され、会社を休んで申請作業をする状況になっている。中国出張の報告も終わっていないのに・・・。
さらに回覧物の作成、印刷、配布や町内にある掲示板の管理もしなくてはならない。
結構ハードな仕事である。
ただ、まあ、やむを得ないと思っている。
実はこういう場合、多少面倒であっても仕事の発信寄りのポジションになる方が、実態として業務のコントロールができて自分の作業に使える正味時間が結果的に増えることになって楽になるという私の経験則から、まあなんとかなるのではと思っている(その逆で仕事の後流側になると、期日は固定され上流側の遅れも含めて対応することになるので自分のフリーハンド分が少なくなるのである)。
そんななか先日、第1回の新体制の役員、班長の会合が開かれた。
見る限り出席者8割は後期高齢者である。若者(といっても40オーバー)は仕事があったりして逆に参加しにくくなっている。そんな中で現在の置かれている状況の意見が続出した。
・年々高齢化で、役割を果たせないということで役員を辞退させて欲しい、という老世帯が出てきている。
・その結果、従来15年周期くらいであった役員が4,5年で回ってくる班が出てきた
・高齢化で脱退する世帯もあり、町内会の参加世帯数の減少に歯止めが効かない
・若い世帯はそもそも任意ということで入らない
・世帯数が少なくなり、運営資金も減少し赤字になっている
要するに「このままではヤヴァイ」という状況なのである。
意見は交わされるものの、効果的な案は出てこない。こんな感じでこの数年も経過してきたのであろう。真綿で首を絞められるような、茹でガエル状態である。
世帯数100ちょいしかいない町内会で、日常業務だけは一通り必要(なので役員負担は同じ)なのにもかかわらず、対外的には一町内会として他の大規模な町内会と同じレベルの業務・金銭的負担を強いられる状況。でも補助金は世帯数に比例するという矛盾。
これから弱小町内会がどう生き残るのかは、市政の大きなテーマであると思われるが、積極的に手を差し伸べてくれる感じもない。
じゃあ自主的に何かすれば良いのかというと、収益事業をするのはおそらく別の難しさがあるはず(確定申告とか)。あとは寄付金を募って、それでもダメなら何処かの自治会に吸収してもらうしかないが、それだって向こうの都合もあるだろう。
ある意味少子高齢化の帰結としての日本の行き詰まりの現状をミクロに体現している気がするが、解決策はあるのであろうか?
結果としてますます町内会に残ってくれる若者に負担が集中して、いつかは潰れてしまうような未来が見えてくる。
ストレスのはけ口としてぐちぐちと呟いたが、この一年頭が痛いのである。