久々に沖堤防「野島防波堤」へ釣行するも撃沈

GWの連続休暇は断念したが、このまま何もしないのもマズイので、以前から行こう行こうとしていた「野島防波堤」に釣りに行くことにした。

金沢八景の近くで潮干狩りのメッカである「野島公園」にある渡船「村本海事」から渡船に乗って15分で着く沖堤防である。一昨年にメバル、カサゴ爆釣の経験があり”堅い”釣り場という認識があった。とはいえ昨年はなんだかんだで行けず、いまいち勘が鈍っている状態である。

体調もイマイチであるが、ここはリフレッシュする意味で朝4:30起きで出発。6:00前には着いたが既にGWのレジャーで駐車場がギリギリという状況であった。

7:00発の渡船で渡り、日没帰港18:30便まで釣る計画である。水分(500mlの凍ったペットボトル1、水2)および食料(かさばるのでお菓子類中心)も確保し、荷物も少なめにする。

これが渡船である。

渡船内部。エンジン音と振動がそこそこあるが、乗船時間は15分くらいなのであまり気にならない。

一番長い堤防(通称”青堤”)の中央部分(通称”ハナレ”)に渡る。幅5m弱の堤防がずっと続く。足場はまあまあであるが、所々海水に洗われたり、海藻が付いていたりなのでフェルトスパイクが必要であろうか(ただ一部の常連はクロックスのサンダル+Tシャツ短パンという軽装もいるが)。

逆側。こんな感じで何もない(当然トイレもない)ので、ある意味サバイバルであるし、閉所恐怖も生じる。渡船の時間が夏場は7:00,9:00,12:00,15:45,18:30(日没)なのでこれ以外に外部とのやり取りはないのである。

今回はジグヘッド+ソフトルアーによるメバル、カサゴ狙いであり、餌などは持っていかなかった。つまり疑似餌のみでこの時間粘る必要がある。魚影は濃いのでハマれば別に問題ない(過去にも良型30オーバーの爆釣経験あり)のである。

今回はどうだったか。

7:30堤防着で、開始30分で既に嫌な、いや、ほぼ敗北の気配が漂う。

まるで反応がないのである。私だけでなくブッコミエサ師も同様である。

これはやばい。何がやばいって後ワンチャンスあるとすると夕方である。そこまで時間を潰せるわけもない。フラットな堤防で座る場所もないのである。

それでも海を見ていると多少リラックスできるので、クーラーボックスに座り、ライフジャケットを首枕代わりにして午前中は昼寝タイムで時間を潰せた。

しかし今度は風が強くなり、波が堤防の上を洗うようになってきた。要するに全身に飛沫を浴びる様相である。これはきつい。幸い今回の私の装備はゴアテックスレインコートを着込んでいたので水分侵入はあまりなかったが、それでも海水をかぶるのはダメージがある。

生体反応がないのは相変わらずであったが、粘って、それでも15cmカサゴをゲット。だがこれはリリースサイズなので、リリースである。やはり感じとしてはカサゴの活性は低いし、メバルに至ってはおそらくこの日中時間帯には接岸していないと思われる。く、苦しい。釣れない時の悪いイメージは、何もいない水中にただ仕掛けをひたすら投げ込む無為な行動なのだが、今回もそうなりそうである。

そんな状態で悩みつつもますます風は強くなり、満潮が近づき堤防を波が洗うようになってきた。結構危険である。渡船も早上がりを勧めてきたので、それに乗っかり今回は16:00撤収。もう疲れ果てた。でも海を十分見ることができリラックスできて、良かった(強がり)。

その後福浦のリネツ金沢で風呂に入り(600円)、海老名SAで”負け犬”ラーメンを食べて帰宅したのであった。

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中国2週間出張で役に立ったモノと意外に役に立たなかったモノ

 中国出張から帰国して1ヶ月。帰国しても、仕事も町内会も色々と忙しく、更に体調が弱っているところに厳し目の風邪にかかり、咳は止まらないし、味覚と嗅覚が無くなるしと非常に大変な日々であった。

 唯一の望みGWも5/1,5/2を休みにしてしまおうと、最後の最後まで粘りの調整を試みたが、痛恨の判断ミスにより5/1出勤となってしまった。

 真面目にそろそろ精神的、体力的に休養を取らないと、ヤバイ気がする。かといって、時間があったらやりたいと思っている遊びも、準備不足で直ぐにはできなかったりして、非常に悩ましい。

 その前に、中国四川省出張のまとめをしておきたい。

 私としては初の海外出張。中国という土地も初めてであった。

 主には「技術調査」が目的であるが、通常は先方(例えば中国の支社の駐在員)などがアテンドしてくれるのが普通(?)だが、今回は諸事情があり自分でそのあたりの現地調整もやらなくてはならないというアウェイな状態であり、なかなかの緊張感であった。

 私は閉所恐怖症気味なのだが、今回も海外出張でも同様の恐怖感を持つことに気づいた。厳密には閉所ではないにもかかわらず、海外という土地に対して”閉じ込め”という恐怖感が湧くことに気づいた。つまり、”何かあった場合自宅に自力で帰れるという安心感がある国内”と違い、何かあっても簡単には帰れない=閉所という形で恐怖感が沸き起こるのである。

 そんな感じで準備に関しては色々ネットや会社の海外出張族に情報を聞いて、色々グッズを揃えておいた。役に立ったものとそうでないものがあり、今回はその使用感を記載しておきたい。

☆☆☆☆☆:星の数が期待通り度=役に立った、持って行って良かった

★★★★★:星の数が期待ハズレ度=役に立たなかった

と表示することにする。

・中国四川省成都市

・滞在期間:12日(10泊)

【役に立った編】

☆☆☆☆☆:小型洗濯ネット(100円ショップ)

 ホテルで下着の洗濯はしてくれるサービスがあったが、ハンカチや靴下は自分で風呂の際に洗って部屋干しした方が便利であった。

☆☆☆☆:電源マルチタップ

 中国は200Vで日本の電気製品のほとんどが変換なしで使用できる。電気シェーバー、スマホなどもコンセントに直結であった。しかし、ホテルのタップ数は限られているので、マルチタップは常時使用できて良かった。

 カシムラのAC充電器AS-36。AC3口、USBポート2口付きで十分である。

☆☆☆☆:ポケッタブルライトパック

 mont-bellの軽量リュックで、使用しないときには、ポケットサイズにまで小さくできる。軽量なので薄手の布だが内装も丈夫(コーティングしてある)で、仕事用具を入れて持ち歩いた。ペットボトルホルダーもあり、非常に重宝した。

☆☆☆:ショルダーポーチ

 同じくmont-bellの軽量ポーチ。肩からかけられる。これも使用しないときは手のひらサイズまで畳めるので便利。

 貴重品などを入れるのに使用した。ただリュックと両方使うケースは実はあまりなかった。

☆☆☆:有料VPN(ポケットWiFi)

 中国の通信事情は意外と良く、ホテルの無料WiFiなどもある程度使用できるのであるが、重かったりそもそも閲覧できるサイトに限定があり万一の際の通信手段として今回は日本で契約した。結果としては日本と同様の通信環境で全く問題なく過ごせた。お値段は1日2,000円と高めの契約だったが、自分のスマホが日本同様で使用できるという心理的安心感がやはりある。

 アプリとしては「百度地図」が役に立った。地下鉄の出口まで指示してくれる上、オフラインでも使える。WiFi環境は非常に整っているので、これさえあれば町歩きも不安が無いと思わせる。

☆☆☆:圧縮袋

 旅行の期間が長いとトランクへの荷物に占める衣類の比率が多く、パッキングの際にはこれがあると非常に便利。いくつかのサイズを100円ショップで複数(10袋くらい)購入して使った(破れた場合も含め多めに持っていった)。

☆☆☆:お香セット

 これは別に誰からもアドバイスも受けず、事前のネット調べでも出てこなかったが、自分の判断で持っていったもの。私は嗅覚が精神安定に関わっており、匂いが気になる。その意味で、ホテルの部屋で日本の香り(今回は白檀の香り)を1本焚くことでリラックスできた(タバコみたいな感じであろうか)。私のお気に入り”鳩居堂の「ちとせ」”である。ちなみに知らずにマッチを持っていったら空港で取り上げられた。

☆☆:旅の指差し会話帳

 文庫版を持っていった。なんだかんだで飲食店では特に中国語が話せなくても注文ができ問題なかった。ただ何かと携帯しておくと、万が一のため安心感がある。今回はまさに万が一の非常時に使用する場面があった。地下鉄の駅でトイレ(大)を緊急的に催した際、ジェスチュアに限界があり、かつ”トイレ””レストルーム”などは全く通じず、この会話帳の「厕所」のみを指差すことで、絶大な役割を果たして、ことなきを得た(本当です)。

☆:薬

 四川省なので基本的に料理が辛いことは知っていたが、こちらに関しては特に問題なく対応できた。現地の水も基本的には飲むな、という情報がありミネラルウォーターで対応したので問題はなかった。

 ただ万が一ということもあるので正露丸と太田胃散を持っていったが、これはほとんど使わなかった(ちなみに上記記載の地下鉄の駅での腹痛の原因は、油断して屋台の生果物を食べてしまったことであった)

【持っていったけど役に立たなかった編】

★:ウェットティッシュ

 事前に色々なサイトでお手拭きや除菌で必要とあり、アルコール除菌タイプを5パックくらい持ってきたが、結果ほとんど使わず、現地に置いてきた。

★:トイレットペーパー

 中国ではトイレに紙が常備されていない、ということでトイレットペーパー(人によると赤ちゃん用の”流せるお尻ふき”が良いとも)を持っていった。しかし、今回の成都中心部では全くその必要がなく、トイレに紙があった(おまけに洋式で、紙をトイレに流せる)。

 成都中心部はある意味日本以上に近代化しているという感想である。勿論、成都の郊外に行くと、トイレ環境は結構厳そうではあった。

★★:日本食

 四川料理の辛さや腹痛リスクなどから、事前に”サトウのごはん””アルファ米””味噌汁”などの日本食を持っていくようアドバイスを受け、アルファ米(防災備蓄品)、缶詰、芋焼酎(黒霧島の一升パック!)まで持っていった。

 結果としては、現地の料理に基本的に適応(むしろうまい)した結果、最終日まで食べることなく残ってしまった。ただ唯一食べたくなった日本の味は「カリカリ梅」で、これは確かにこの地では無い味で、体が欲する味であった(結局食べていないけど)。

 関連記事:中国四川省で飲み食いしたモノの記録を公開する(食べ物編)

 お酒も現地の薄く(2%から3%くらいしかない)常温のビールで、ほぼほぼ満足できてしまった。ただ、黒霧島は最終日に、まだ現地に残る日本人の仲間に渡したら非常に喜ばれたので結果的には良かったのであるが。

★★★:ウルトラライトダウンジャケット

 軽く、圧縮袋と併用することで非常にコンパクトになる。3月であるが”日本より寒い”という情報もありユニクロで購入し、持って行ったが、出張期間は意外に暖かく全く使わなかった。

★★★★★:日本語の小説

 日本語の本(SF小説など)を持っていったが、意外に全く読む気がおきず、枕元に置きっぱなしであった。一応この機会にということで未読のダン・シモンズ「ハイペリオン(上下)」を持っていったのだが・・・。

【一番役に立ったのはこれだった】

 今回の中国出張の孤独感を最も慰めてくれたのは「日本語の歌」であった。

 ホテルの部屋で夜遅く出張レポートを日本に送信した後の、リラックスした僅かな時間でスマホから聴く、これらの歌には本当に励まされたのであった。

 巨大なクリーンルーム内で座る場所もなく、一日中立ちっぱなしでひたすら動いているという過酷環境でこれらの歌を口ずさむ(クリーンスーツとマスクをしているので声が外に漏れにくい)ことで、苦しい仕事に耐え抜くことができたと思っている。

 その曲を以下あげていきたい。

  • 中島みゆき「この空を飛べたら」
  • ブルーハーツ「青空」
  • ブルーハーツ「日曜日よりの使者」
  • 川嶋あい「明日への扉」
  • 半崎美子「サクラ〜卒業できなかった君へ」

 そして、更に特筆すべき2曲をあげておく。

ナターシャ・グジー「いつも何度でも」

 冒頭のチェルノブイリ原発事故に関する自らの体験を含む話の後に、ジブリの「いつも何度でも」を歌うのであるが、あまりの歌唱力の巧さに鳥肌が立った。

・秋田東中学校の合唱:

 平成23年度NHK全国音楽コンクール東北ブロック 課題曲 証(あかし) 

 わずか6人の女子中学生の合唱であるが、今だに何度でも聴き、そして感動する。少人数であり、かつ指揮者もいない中でハーモニーを合わせている。ひたむきさも伝わってくるが、何より一つの合唱曲の演奏としての恐ろしい完成度。まさに”心”が伝わってくる合唱であった。彼女たちの姿勢を見て、中国のアウェイな環境下で悩むオッサンとしても、まだ頑張ろう、という勇気を振り起こしてくれた。その意味で、名前も知らず今どこにいるかわからない彼女たちには、本当に感謝したい気持ちでいっぱいである。

 

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【町内会】少子高齢化の結果としての縮図ー弱小町内会における”茹でガエル”状態

非常に忙しい。

例の町内会である。

中国から帰って間も無く、町内会の総会があり、今年度からついに役員へ昇格(苦笑)である。

私自身は新参者なので町会長などの名誉職は流石に年配の方にお任せし、実務的、総務的な役割を担うことに(要するに書記という奴ですな)。

先日前任者から引き継ぎをしたところ、これが異常に大変であった。

・年度替りによる役員の異動による告示事項の変更申請

・市からの回覧物の送付先の変更

・法人市民税の減免申請

・その他、認可地縁団体関連の手続き

などで早くも忙殺され、会社を休んで申請作業をする状況になっている。中国出張の報告も終わっていないのに・・・。

さらに回覧物の作成、印刷、配布や町内にある掲示板の管理もしなくてはならない。

結構ハードな仕事である。

ただ、まあ、やむを得ないと思っている。

実はこういう場合、多少面倒であっても仕事の発信寄りのポジションになる方が、実態として業務のコントロールができて自分の作業に使える正味時間が結果的に増えることになって楽になるという私の経験則から、まあなんとかなるのではと思っている(その逆で仕事の後流側になると、期日は固定され上流側の遅れも含めて対応することになるので自分のフリーハンド分が少なくなるのである)。

そんななか先日、第1回の新体制の役員、班長の会合が開かれた。

見る限り出席者8割は後期高齢者である。若者(といっても40オーバー)は仕事があったりして逆に参加しにくくなっている。そんな中で現在の置かれている状況の意見が続出した。

・年々高齢化で、役割を果たせないということで役員を辞退させて欲しい、という老世帯が出てきている。

・その結果、従来15年周期くらいであった役員が4,5年で回ってくる班が出てきた

・高齢化で脱退する世帯もあり、町内会の参加世帯数の減少に歯止めが効かない

・若い世帯はそもそも任意ということで入らない

・世帯数が少なくなり、運営資金も減少し赤字になっている

要するに「このままではヤヴァイ」という状況なのである。

意見は交わされるものの、効果的な案は出てこない。こんな感じでこの数年も経過してきたのであろう。真綿で首を絞められるような、茹でガエル状態である。

世帯数100ちょいしかいない町内会で、日常業務だけは一通り必要(なので役員負担は同じ)なのにもかかわらず、対外的には一町内会として他の大規模な町内会と同じレベルの業務・金銭的負担を強いられる状況。でも補助金は世帯数に比例するという矛盾。

これから弱小町内会がどう生き残るのかは、市政の大きなテーマであると思われるが、積極的に手を差し伸べてくれる感じもない。

じゃあ自主的に何かすれば良いのかというと、収益事業をするのはおそらく別の難しさがあるはず(確定申告とか)。あとは寄付金を募って、それでもダメなら何処かの自治会に吸収してもらうしかないが、それだって向こうの都合もあるだろう。

ある意味少子高齢化の帰結としての日本の行き詰まりの現状をミクロに体現している気がするが、解決策はあるのであろうか?

結果としてますます町内会に残ってくれる若者に負担が集中して、いつかは潰れてしまうような未来が見えてくる。

ストレスのはけ口としてぐちぐちと呟いたが、この一年頭が痛いのである。

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【中国出張】2週間ほど中国四川省に仕事で出張してきました

毎日更新を一時的に停止した矢先から、突然仕事が忙しくなっていた。

3月中旬から約2週間ほど仕事で中国四川省に海外出張が必要となり、その準備も含め、他のことが何もできない状態であった。

先日無事帰国したものの、肉体的、精神的にヘトヘトである。

考えてみれば、これまで国内出張は多かったものの、私のサラリーマン生活(転職前含む)でも初の海外出張であった。

しかもプライベート含めても初の中国。当然、中国語が話せる訳もない。

そんな中で、がっつりクリーンスーツを着て現場で2週間過ごしてきた。

  • 初めての海外出張
  • 初めての中国
  • 初めてのサイト(別の会社)
  • 久々の現場作業、かつクリーンルーム
  • 先方からの招聘ではなく、こちらの目的での調査のため、現地アテンドはほとんどなし。段取り含め、自力で行動する必要あり
  • 休みは期間中1日だけ

というアウェイ感満載の出張条件で、私が“調査団”のリーダーという立場でもあったため、なんともストレスの溜まる出張であった。

食についても四川料理は噂通り、激辛であった。

準備も含め、今後色々と記事をアップして行きたい。

写真は成都市にある「ジャイアントパンダ繁殖研究基地」でくつろぐパンダたち。1日だけあった休日で撮影した1枚。こちとら、こんな感じに”食っちゃ寝”していれば任務を果たせる訳でもなく、大変な出張であった。

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