定めなき世の定め

今年2017年も終わりつつある。

今年は非常に疲れる一年であった。

仕事もそうだし、家庭もそうだし、地域の雑用もそうである。

今まではこれらの山のピークが分散あるいは周期が長いため、比較的フラットな感じであったが、今年は個々の周期自体が短くなってしまい、別々の仕事のピークが合致し共振してしまうような状態になってしまっている。

また仕事にしても今までは個人作業の範囲が多かったものが、集団戦の様相を示された結果、勢い業務が常に白日の元にさらされるようになってしまった。個人の裁量で、言い方は悪いが、”最終的に帳尻を合わせれば良い”というような仕事の方が精神的にやりやすいのである。しかし集団戦の場合には、各構成員との擦り合わせが必要になり、そうなると業務の見える化とスケジューリングが必要になってしまう。そうなると、どうしても手の内を全部晒すことになってしまい、意外とストレスが溜まるのである。

今年は酒も飲みすぎた気がするので、健康診断の数値も怖い。

もはや1ヶ月くらいまとめて休まない限り、体が元に戻らないような気がしている。果たしてそんなチャンスは来年やってくるのであろうか。

Share

立ち飲み屋探訪:大井町駅「 武蔵屋酒店」飲み屋街にある角打ち

大井町周辺には居酒屋や立ち飲み屋だけでなく、角打ちもある。

「武蔵屋酒店」は「肉のまえかわ」や「臚雷亭 (ローライテイ)」の並びにある角打ちである。

こんな感じのオープンスペース。奥にお母さんが居て、清算してくれる。

手前の酒の冷蔵庫からドリンクをゲットし、奥のカウンター(レジ)付近でツマミをゲットする。

まずは焼酎ハイボールとほていの焼き鳥の辛いやつ。

ツマミが手書きでこんな感じ。どれも安い。

缶詰で焼酎ハイボールを2杯お代わり。

店内はあらゆる年代、さまざまな国籍が入り乱れ、フレンドリーな空間になっていた。

お母さんがニコニコ笑いながら、酔っ払いたちを見守っているのが、なんか安心感のある良い雰囲気であった。

Share

【書評】結城昌治「ゴメスの名はゴメス」(光文社文庫 結城昌治コレクション)戦争の体験がリアルな時代のスパイ小説の傑作

 前から探していた、結城昌治「ゴメスの名はゴメス」(光文社文庫版;結城昌治コレクション)を、ようやく古本屋で入手した。

 1962年(昭和37年)に発表された、ベトナムを舞台としたスパイ小説である。

 ベトナム戦争にアメリカが介入する契機となった「トンキン湾事件」が1964年(昭和39年)であり、まだこの時点ではベトナムをめぐる国際情勢はあまり日本では注目されていなかったようである(著者のあとがきより)。

 内容はネタバレになってしまうので詳細は記載しないが、主人公の商社マンがベトナムに赴任し、前任者の失踪の謎を探るうちに、当時のベトナムでの内部抗争に巻き込まれていくストーリーである。

 ここで描かれる1961年のベトナムの状況としては、アメリカを背景とした反共のゴ・ディン・ジエム政権とソ連や中国から援助を受けた”ベトコン”(注)(南ベトナム解放民族戦線)とが先鋭的に対立する国内状況があった。

 これらの内戦に至る対立状況を作り出した歴史的要因が、小説のバックボーンとして存在する。

 それは1945年の第二次世界大戦の終了、日本の敗北によって生じた東南アジア国家の独立である。

 著者は更にこの小説において、”ベトナムにおける元日本人兵士”というエピソードを重要なファクターとして加えた。旧日本軍の兵士の中で、一定数が現地で除隊して日本に帰還しなかった(できなかった)事例が、実態としてあるらしい(水木しげるにも同様のエピソードがある。ただし水木の場合には説得されて未遂ではあるが)。

 本書の執筆時点においては、戦争を経験し敗戦による経験がリアルなものとしてあった時代であったことが嫌が上にも理解できる。こうした事例は日本人にとって特異的なものでなく普遍的なものであったのであろう。

 そうした物語においては、ある特定の時代背景を描くことによって、読者に対してある種の特異性を印象づけてしまう場合がある。

 例えば、本書では、ベトコン、冷戦構造、旧日本軍兵士などの既にある種の固定イメージを持ってしまう用語がそれに該当するであろう。

 現在から半世紀経過したこの作品であるが、そうした時代背景を感じさせることなく読み終えることができる。何故だろうか。

 その理由の一つとして、著者の文体の格調高さにあると思う。

 非常に簡潔かつ無駄がない。古びた表現もなく、現代でも充分通用するものである(ちなみに、唯一わからなかった単語は”コキュ”=寝取られ男のみであった)。

 文章に対する自律性、即ち抑制された理性が、本来時代の色に染まった物語に普遍的な意味を与えてくれることを実感した作品であり、何より素直に”面白い”小説である。

 注:”ベトコン”という呼称は、反革命側からの蔑称であるが、ここでは本書の記述に従う。

Share

立ち飲み屋探訪:大井町駅「肉のまえかわ」でメンチカツと牛タタキをいただく

大井町駅周辺は”せんべろ”の聖地のような感じで酒飲みが集まってくる街である。

その中でも有名店である「肉のまえかわ」である。

ここは”肉屋の角打ち”のような感じで、肉屋のショーウィンドウに並ぶ肉系つまみ(メンチカツやコロッケなど)と酒から構成されている。

とにかく混むので開店の16:00から突入、と思ったら既に先客が突入態勢に(上写真)。

店番は中国語が堪能な女性。愛想はあまりない(笑)。

まずは冷蔵庫から缶ビールと、ショーウィンドウにある「和牛ランプタタキ」(650円)とメンチカツ(130円)である。

和牛タタキは薬味も指定でき、わさびと生姜でいただく。にんにくは今回は避けた。

タタキはやはり美味い。

こんな感じのショーケースにツマミが並ぶ。壮観である。

次にハイボールに切り替えて、ようやく人心地ついた。しかし、大井町のこの周辺は夜が更けるに従い、DEEPな感じが出てきて非常に良いのである。

Share

立ち飲み屋探訪:大井町駅「 臚雷亭 (ローライテイ)」で餃子とホッピー

大井町の立ち飲み屋「臚雷亭 (ローライテイ)」に入店。東急大井町駅から約5分くらい。「肉のまえかわ」の近くにある店である。

口開けで入店したからか客はいない。店員さん含め中国の方が経営しているようで、ツマミもそんな感じが多いような気がする。

ホッピーセット300円、安い。中は150円。

餃子230円。これも安い。キャッシュオンデリバリー方式で清算。

そんなこんなしていると、あっという間に混んできて、すぐに店内は満員に。飛び交うメニューがあるが、店員さんは外国人であるが、非常にテキパキとこなしており、感心するばかりであった。

Share

年内のゴールを切れない疲れた体に川崎ラゾーナの「琥珀堂」のローストビーフ丼

今年は疲れた。

これまでの例だと、年末は結構暇になるケースが多いのであるが、今年は違っており全然手綱が緩まない。こちらとしては、あとは下り坂道でエンジン切って、のんびりと降りて行きたいのだが、全然弛緩できないのである。

そんな状況の中、年末だというのにヘトヘトに疲れている。

そこで一発何か自分にパワーを与える意味で、昼食で何かパンチのあるものを食べたい、という気持ちで川崎を彷徨っていた。どちらかというと肉が食べたいが、トンカツでもないし、という感じ。

そこで閃いたのが「ローストビーフ丼」である。

ラゾーナ川崎のフードコートにある琥珀堂で、ここは景気良く大盛りで。

この豪華な感じ。

タワーの上に鎮座している温泉卵は苦手なのだが、これも含めて完食。

これであと少し年内頑張れそうである。

Share

立ち飲み屋探訪:大井町駅「立ち飲み処」で絶品の牛すじ塩煮込みとレゲエパンチ

東急の大井町駅の近くにある「立ち飲み処」である。名前がそのまんまである。

「晩杯屋」などが並ぶ”東小路飲食店街”の入り口にある。ここは、新宿の思い出横丁のような感じの天井が低く狭い店が並ぶ居酒屋密集地域である。トイレも共同で一角にあるところも共通である。

ホッピーセット300円という安さ。おまけにホッピー指数は3で、中を3回お代わりできてしまう。中は200円、外も200円で、なんか計算が合わないところも居酒屋あるあるである。

つまみは、牛スジ塩煮込み300円。煮込んでいる鍋の蓋を開けた瞬間にホルモン系の匂いが漂うが、食べると全く感じさせない。非常に上品な味付けで旨い。

マグロブツ300円はニンニク醤油で味付けされており、ツマミ能力が高い。

この店は酒揃いといい、リーズナブルで旨いツマミといい名店である。

最後に「レゲエパンチ」を注文。これは桃のリキュールを烏龍茶で割ったもので、爽快感があり美味かった。

参考:レゲエパンチ(Wikipedia)

レゲエパンチ(英称: Reggae Punch、略称: レゲ・パン)は、宮城県仙台市発祥とされるカクテル。

引用終わり

ホッピー中追加2杯、レゲエパンチでベロベロである。

Share

立ち飲み屋探訪:八王子駅「八のみ屋」でボリューム満点のハムカツを食す

八王子駅南口にある立ち飲み屋「八のみ屋」へ入店。スタイリッシュな感じの店構えである。

八王子駅南口も結構変化しているようで、昭和の香り漂う居酒屋複合施設である「ロマン地下」はあっさり閉店していた。

ホッピーセット380円。ホッピー指数は2.5である。

中は180円。

メニューにはシメのそばうどんがリーズナブルに。このあたり高津駅の「ベルハウス」とも似ているような。

ササミ串180円。

ハムカツ380円。これは結構なボリューム感で、一人の場合これだけで十分になりそうなくらい。ここのカウンターには腰のあたりに”鉄棒”がある。これはなかなかいい感じで、座るでもなく、かといってちょっと体重を預けられるという感じで、結構利便性がある。

私の出身地である八王子自体は昔は大学の街ということで、駅前にも学生たちが居て賑やかだった気もするが、ここへ来て少子高齢化の波で大学が都心へ再移転する動きがあるらしい。

参考記事(外部リンク):大学の「都心回帰」加速で多摩から学生が消える

こうなってくると、八王子自体も再度街並みが変わってくるような気がしている。すでにサラリーマンのベッドタウンの役割にしても、その年代は定年を迎え子育ても終わり、より利便性のある形で住まいの再選択が行われている。

結果として、これから八王子市としてどのような変化の波を迎えるのだろうか、といったことを、とりとめもなく考えつつ、ひたすらホッピーをお代わりするのであった。

Share

立ち飲み屋探訪:蒲田駅「Pizza Land(ピザランド)」で立ち飲みでピザを食す

蒲田でイタリアンの立ち飲み屋を発見。「Pizza Land(ピザランド)」である。

メガハイボール600円を注文し、ちびちびと。

ピザの種類も豊富であるが、何を頼めば良いかわからない。アンチョビが気になるが、失敗はできない。ハーフサイズもある模様だがメニューが限られているようで、一人で食べられるのかという不安もある。

ここは無難にマルゲリータ500円を注文。サイズは直径15cmくらい。これなら一人でも十分である。

うまそう。立ち飲みでピザとハイボールというのもなかなか面白い。

ハイボールとピザで1,100円。十分なせんべろである。

ピザメニューも豊富で、ここは一人で来る以外でも良いのではと思った。

Share

立ち飲み屋探訪:蒲田駅「さしみや五坪」で旨いカツオ刺し

JR蒲田駅から京急蒲田駅に向かう途中にある立ち飲み「さしみや五坪」である。「かるちゃん」の隣にある。

関連記事:立ち飲み屋探訪:蒲田駅「かるちゃん」でうなぎ串とこだわりのサッポロ氷彩サワー

”五坪”という名前だけあって、結構な狭さにコの字カウンター。10名入れるかどうかという感じの店である。

店内は常連さんが多い。カウンターの中にはママが一人。

ホッピーは置いておらず、酎ハイ350円。

「さしみや」ということでツマミも刺身を期待。

今日のオススメの「カツオ刺し」300円とマカロニシーチキンサラダ350円を注文。

すると、今までカウンターで常連3人組として喋っていた声の一番大きい強そうなおじさんが厨房に入った。この人がマスターであった。もはや客のような感じ。

出てきたツマミ。カツオ刺しは大ぶりでモチモチとして非常に旨い。ボリューム満点である。

常連さん多めの客層で、独特の雰囲気である。

Share