11月11日は立ち飲みの日

今年も立ち飲みの日がやってきた。

とはいえ大したイベントもなさそうだし、このご時世だしで、なかなか盛り上がらない。

先日久々に訪問した鶴見の立ち飲み「鶴見川橋もつ肉店」でも、きちんとカウンターにアクリル板で仕切りができていた。その仕切り間は、スペース的にも余裕がある距離に設計されていた。

つまりダークダックスのような、客の密度を調節、すなわち詰めることはもはや実質不可能になったことになる。

要するに11月11日じゃなくて、「1 1 月 1 1 日」である。

こうして立ち飲みも少しずつ変容していくようだ。

「鶴見川橋もつ肉店」のクオリティは変わらず。16:00の開店には待ち行列もできており、活気が戻ってきた。

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日原鍾乳洞訪問のおまけ:日原鍾乳洞にある「売店」で”とろろそば”と”みそ田楽”

 前記事(東京の秘境!日原鍾乳洞で時間が逆転したような修験道の修行地で浄土感を味わう)では日原鍾乳洞の幻想的かつ静謐な空間に心洗われる思いであったが、やはりお腹も減る。唯一の売店、その名も「日原鍾乳洞 売店」で食事をすることに。お土産なども売っている。

 セルフ方式でレジで事前に精算する。メニューは以下のような感じで、特に高いということもない。

 とろろそば大盛とみそ田楽を注文してみた。

 日原川を眺めつつ食事。なかなかであった。これからまだ車で2時間、狭隘路を帰るので、やはり休憩が必要なのであった。

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東京の秘境!日原鍾乳洞で時間が逆転したような修験道における修行地の”浄土感”を味わう

 先日思い立って奥多摩町にある「日原鍾乳洞」へ車で行ってみた。自宅のある「東京」内の移動なのだが、道は狭いし遠いし山道だしで、偉い辺境感があった。

 奥多摩駅から日原方向に向かう都道204号(日原鍾乳洞線)は、山道で狭く、途中で対向車とのすれ違いが厳しい場面が何度もある。それでも路線バスが走っているが、やはり交通整理のガイドさんつきで運行しているようだ。

 そんな感じで約2時間かかって到着。道路沿いの駐車場に案内される。訪れた9月後半は人手は少なめであったが、駐車場が限られているので場合によっては結構な待ち時間を食らう可能性もありそうである。

 徒歩で少々歩き、この看板から日原川に降りていくと受付があり、大人800円の入場料を払う。

 由来の看板がある。

 入口付近。電気はついており明るい。やはり冷気がありひんやりとしている。閉所恐怖症としては嫌な予感がするが、高さもあり空間としては広い。

 内部にあった案内図。このような広大かつ長大な地下ルートがある。地名も、なんとも異空間な雰囲気を感じさせる。

 所々にはこうしたポッカリとした空間があり、仏像などがおかれている。ここは「水琴窟」とあり、その先には「弘法大師学問所」と名付けられている。まさに修行の場のような雰囲気でなのである。

 鍾乳洞の中に「川」もある。その名も「三途の川」。

 ますます浄土感というか、はっきり言って”あの世”感が漂う。

 さらに先に進むと逆に空間がどんどん広がってくる。

 天井も高くなり、より広大な空間になってくる。ここはWebなどでも取り上げられる「あみだの原」付近のライトアップされた空間。これはインスタ映えもする。

 階段を登り、「縁結び観音」に。大小の石が積み上げられている中に観音様が設置されている。

 そして帰路は、昭和37年に発見された新洞ルート。

 ここは極めてアップダウンが激しく狭いルートである。

 ここにきて、鍾乳洞といえばというランドマーク、鍾乳石や石筍がみられる。金網越しであるが、「大天井」にあった石筍。

 人が一人通れるくらいの狭さで、かつこのような急勾配でバテバテである。ここは閉所恐怖症的には結構クるものがあった。

 そんな感じで約1km強の工程で地上に戻ってきた。

 元々は修験道の聖地であり、まさに修行の場であったらしい。実際、奥多摩の人気もない山奥に、このような洞窟があり、その中に広大な空間があるというのは、当時の人々にとって”神秘”であったろう。

 さらに鍾乳洞という特色もある。すなわち象徴的な意味では、生の世界と逆転した世界(いわゆる彼岸)となる。

 内部の気温は11℃で、夏は寒く、冬は暖かい。マクロな時間意識である”季節”が逆転している。

 また、つららのような鍾乳石と、その対になって下から上に成長する石筍のイメージは、これはそのまま”時間が逆行している”ようなイメージを与えたに違いない。

 まさに彼岸と此岸であり、ここに修行する意味があったのであろう。

 昔訪れた月山八号目の風景もそうだが、自然の奥にこうした天然の異空間があったことは、当時の人々にとっても心が踊らされただろうことは容易に想像できるし、現代の我々ですらも、心の深い奥底にある自然と共鳴する部分が微かに呼び起こされたような異世界経験であった。

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【書評】うおやま「ヤンキー君と白杖ガール」–ゆるゆるな世界から、我々に真っ直ぐに送るメッセージとは。

 2021年10月にドラマ化された、うおやま「ヤンキー君と白杖ガール」(メディアファクトリー)の1-6巻を読んだ。

 今時の絵柄でヤンキーと弱視の主人公の恋を描くコメディであるが、さまざまなバリアフリーの問題だけでなく健常と障がいの間の連続性について、ハードな内容も含まれている。

 ただ限界もあって、現段階での登場人物は全て最終的には根本に「善」がある。これは絵柄としても絶対的な悪を描ききれないこともあって、やむをえないことであろう。むしろ物語全体としての安心感を保持してくれているとも言える。

 物語空間の中で、主人公とその周辺における「万能性」あるいは「全能性」ともいえる読者への心理的安全性が担保されているのは、読み続ける意味で確かな魅力のひとつではある。

 だが、この作品において特筆すべき志向としては、こうした単純な「万能性」、「全能性」をもつ主人公カップル同士の”ほのぼの”、あるいは、”のどか”な日常では済ませない展開を暗示的に秘めているところであろう。

 特に4巻以降の主人公ユキコが外部世界に出る展開から、物語は少しずつ社会的な普遍性を帯びはじめる。世界において生きる「価値」の議論にさらされる。「価値」の議論とはある意味一つの尺度においては”フラットな基準”(公平でも公正でもないけど)で決められる世界である。そこでは評価される側は、その時点での外部環境に対して完全に防御なしで暴露されるという状態になる。

 ハンディキャップを抱えたユキコも同様にその評価に曝されるのである。

 善人しか現れないという、一種のあえていうと”偽善性”についてはさておいて、それでもなお、”自分とは異なる何かを許容する世界はどうありうるのか”というハードな問いを投げかけてきていることに率直に驚かさせられる。

 それを、殺伐とした全ての「費用対効果」「付加価値」で還元する<資本主義>世界においても、自立的な解答として提示しようとした作者の強い意思を感じる。

 自分と異なるものとそうでないもの、そしてその区別意識について、我々の境界線をアナログ的に把握させようとする。

 違い、とは何か?

 ハンデキャップとはいったい何を意味するのか?

 より具体的に何と何のハンデキャップなのか?

 とどのつまり、お前と自分の差異とは何か?と。

 そして、その差異を認めたうえで、我々の多数が今この瞬間において、徹底的にこだわっている「付加価値」とはいったい何なのか?と。

 繰り返しになるが、このマンガは、確かに完全な善人しか出てこない極めて安全極まりない物語なのである。リアリズム的な描写であれば現れてきてもおかしくない生々しい悪意の塊のようなものは、この物語世界には決して登場しない(これから出てくるかもしれないが)。

 そのことを作品の瑕疵として捉えるべきではないし、そんなものは最初から本質的ではないとするモーメンタムが、4巻以降のエピソードからは、読者にとって聞こえてくるのである。

 絵柄は、ほのぼのかつ安定しない感じで、正直、技術的にはうまいとは言い難い(失礼)。だが、この作品には明らかなメッセージ性がある。

 それは、バリアフリーや多様性といった人口に膾炙したバズワードに染まったものではない、我々に真っ直ぐに突っ込んでくる率直な強いメッセージをもっているのである。

 2024.01.27 追記

 2022年に8巻で堂々完結。最後まで安心感のあるマンガであったが、上記記事に述べたハードな問題意識は最後まで通底していた。

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滋賀県栗東市の激辛唐辛子専門店「ハバネロ館」で、唐辛子パウダー「炎龍」を買ってみた

 琵琶湖線栗東駅から徒歩5分程度のところに気になるお店があった。住宅街の一角の民家のような雰囲気だが、商店ぽいのである。

 ハバネロ専門店「ハバネロ館」。明らかな唐辛子専門店である。

 珍しいと同時に、最近激辛志向が個人的に高まってきたこともあり、意を決して入店することに。

 予想通り、唐辛子が並ぶ。そして唐辛子らしく赤系で統一された店内。

 レベルも色々あるようで、良くメディアで騒がれる、ブートジョロキア、スコーピオン・ブッチテイラー、スコーピオンモルガ、そして”死神”とされているキャロライナリーバーとか、いろいろな一味唐辛子が陳列しているのである。

 こういう場合、チョイスが難しい。専門店だけにうっかりそこの平均を選択すると、世間の平均と比較して辛い方にシフトしている場合がありそうだ。以前も書いたが、激辛は体調悪化とのギリギリの線を攻めなくてはいけないので、この見極めが難しい。

 小考の末、一番初級のハバネロ「炎龍」を900円で購入。こういう場合には、変な冒険はすべきでないはずだ(自分に言い聞かせる)。

 買ったからには、さっそく宿泊先のホテル自室夕食で、カレーをテイクアウトし、試してみることに。

 まずは、香りをかいでみると、ほのかにフルーティ。意外であった。ピュアな唐辛子は果物系の香りがするのであろうか。

 味はやはり唐辛子。とはいえ痺れるほどではなく、まさにカレーにあう。

チキンティッカマサラのような激辛カレーに足してもいけるし、バター系の甘めのカレーに敢えて足してもうまい。これとハイボールがまた合う。

 マンネリ化しつつあるホテル部屋飲みに、新たな刺激が得られた気がする。

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【ラーメン】琵琶湖線栗東駅「泡とんこつ 博多らーめん三福」で”博多明太子とんこつラーメン”

 滋賀県守山市のラーメン屋「ラーメン藤 物部店」と同じく「くすのき通り」沿いにある、とんこつラーメン店「泡とんこつ 博多らーめん三福」に行ってみた。栗東駅からは3km弱の距離があり、少々遠い。

 店前で豚骨臭は確かに漂うが、その臭さはあまり強くはない感じ。

 夜の営業18:00と同時に入店。

 とんこつラーメンには「白」「黒」「赤」の3種類があり、私は今回は「赤」、「博多明太子とんこつラーメン」800円を。麺の硬さは”バリ硬”で。トッピングで「ネギ」を追加。

 臭みはそれほど強くなく、定番的なとんこつラーメンである。明太子感もあり、なかなかいける。

 替え玉150円。無料でガーリックチップがつけられるらしく、一瞬だけ迷ったが、つけてもらった。

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【ラーメン】守山市「ラーメン藤 物部店」で京都風ラーメン”醤油の特大”1,000円

 栗東駅と守山駅から2kmくらい琵琶湖方向に離れたあたり、「くすのき通り」沿いにあるラーメン屋「ラーメン藤 物部店」で昼食を食べてみることに。

 長いカウンターがあり、少人数客を相手にした感じの店である。

 メニューも「並」→「大盛」→「特製」→「特大」と4段階がある。わからないので聞いてみると、「大盛」=麺の大盛り、「特製」=チャーシューの大盛り、「特大」=麺とチャーシューの大盛りということらしい。

 ここは一発、しょう油の「特大」1,000円をいってみる。

 到着したのは京都風のラーメン。懐かしい感じで非常に美味い。満足である。

 ギョウザ250円も注文。

 店の佇まいも郊外型っぽい感じで、駐車場大きめであり、やはり仕事中の人々が立ち寄るガッツリ系っぽい感じである。

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守山駅 中山道にある「十割そば かたたや」で”ざるそば特盛”をいただく

 守山駅から少し歩くと中山道沿いの風情のある光景があり、そこで見つけた蕎麦屋「十割そば かたたや」へ行ってみた。

 隣には東門院守山寺という風格のある寺社があり、この「かたたや」はかつて中山道守山宿にあったお茶屋「堅田屋」の場所に建てられたものらしい。

 「ざるそば」770円に、特盛(2玉)+330円で注文。せいろが3段でやってきた。

 蕎麦は風味強く美味い。つけ汁も良い。そして完食後の蕎麦湯もやはりとろみが濃厚で、非常に満足である。

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【うどん】琵琶湖線守山駅の讃岐うどん「宮川」で、”天ぷら盛り”と”ぶっかけうどん”

 まだ滋賀県に緊急事態宣言が出ていた頃のことである。琵琶湖線守山駅周辺を歩いている際に見つけたうどん店「宮川」へ入店。狭い店ではあるが、なかなかの本格派の佇まいである。

 いわゆる讃岐うどんのようである。「天ぷらうどん」の冷やしを注文。1,320円。

 天ぷらは単品でも結構充実しているが、今回来たのは「なす」「オクラ」「エビ」「さつまいも」「まいたけ」「かぼちゃ」「半熟卵」である。

 うどんもモチモチしており、なかなか。

 よく見ると店の前に、こんな缶ビール、チューハイの無料提供のサービス(?)をやっていた。酒が出せなくなる中で、各店も色々思うところがあるのであろう。

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ついに近江牛ステーキを食べる!草津市「ステーキハウス近江」

 滋賀県といえば近江牛。心なしか草津市近辺には焼肉屋も多い気もする。

 そんな感じで名店「スエヒロ」にも行ったが、肝心の近江牛は食べていない。そこでやはり一度は食べないと気が済まないのだが、そもそも何が良いのかわからず逡巡を続けていたが、ようやくチャレンジ。

 草津駅から草津宿本陣に向かっていくとぽつりとある個人店のような佇まいの「ステーキハウス近江」へ行ってみた。

 ここは一発「A5ランク近江牛サーロインステーキ」を注文。値段であるが、なんと・・・9,000円!うーんここまで出す必要があるのかわからないが、ただ後悔もしたくないので、琵琶湖の湖底に飛び込む気概で注文である。

 到着。ステーキ肉は100g。岩塩や塩などの付け合わせもある。やはり霜降りなのか脂が多そう。

 食べてみるとやはり美味い。上品な脂がトロリとしており、腹にたまる感じである。やはり満足感はある。

 「ステーキハウス近江」の店構え。狭い入り口が何やら秘密感を感じさせる。

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