【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』53巻ーついに四角関係に突入してしまった酔っ払いラブコメ

 オヤジ版「星の瞳のシルエット」と評判のこのマンガであるが、最新巻53巻では、結構ラブコメエピソードが多い。最近加わった後輩・小篠誉くんが松島さんへの好意を明確にし、その事実はなぜかヒロイン「かすみちゃん」だけが察知してヤキモキするという展開になっている。

 小篠くんの松島さんへの好意を示すコマ。目がハートだけでなく、さらに複雑なマークになっている。これは既にアッチの方面にいってないのか?大丈夫か?と思わせる斬新な表現である。

 さらには定番の、課長+岩間+松島さんの会食エピソードもある。当然のことながら、食の蘊蓄を語りながら、そこに絡める形でお得意のカットイン。

 それに対して、瞳描かれ状態の松島さんのこの発言!

 ただこの真意は、締めのうどんを「待っていた」という表現にも解釈でき、結果的に煙に巻かれた状態になっている。

 以前、この主に居酒屋を舞台にした純粋少女マンガ風恋愛模様は、まだ結論も出ぬまま継続しそうである。今回は、24話中5話がこうした恋愛模様を描く高確率状態である。うーん、このサブエピソードはどうなるのであろうか(結構気になる)。

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【レトロ自販機】コロナ後の混乱の中で、国道4号線沿いにある大田原市の無人レトロ自販機コーナーで落ち着く

 先日業務で、朝から国道4号線を歩いていた。正直、コロナも落ち着き元の生活に戻ってきているような雰囲気はあるが、出張事情は確実に「昔と違う」のである。

 なぜだろう、ビジネスホテルの予約状況が明らかにおかしいのである。要するに「取りにくい」。コロナ前も外国人観光客需要で予約が取れない状況はあったが、今回はそれより明らかに予約が取りにくい状況になっている肌感覚がある。ただ、その一方で「本当にかつてのコロナ前の状況と同様に宿泊客が押し寄せているのか?」という点にも少々疑問がある。

 それほど人手はコロナ前まで戻っていないようなのに、ビジネスホテルの予約は確実に取りにくい。これは一体なんなんだろう。

 とはいえ、そんなこともあり、非常に辺鄙なビジネスホテルに宿泊し、徒歩で出張先に向かっていた時に、なんとなく昔の駄菓子屋っぽい雰囲気の建物があるのに気づく。

 どうやらWebで調べると、この店は「ゲーム24SAITO石上店」というらしい。

 確かに国道4号線はビンビュンと大型トラックが通過し、店やコンビニも大型駐車場を用意していることもあり、こうした無人自動販売機のニーズもあるのかもしれない。

 私は出勤途中の、かつ、徒歩で、ターゲットではないが入ってみる。

 こんな感じで休憩スペース、自動販売機、ゲーム機となったスロットがある。

 タバコの自動販売機などもあり、演歌歌手のポスターと合わせレトロ感が高まる。

 とはいえ時間は朝7時。客はゼロである。ただ、ゴーストタウン感もなく、意外と室内は綺麗であり、現役の店舗である。

 コロナ後のカオスな雰囲気で彷徨い、時間が止まったようなこの空間に迷い込んだが、なぜか少し落ち着くことができた。むしろ、コロナの混乱とは無関係の歴史の雰囲気が、私を落ち着かせてくれたのだろうか。

 ちなみにその後の仕事は失敗に終わったが。

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