【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』53巻ーついに四角関係に突入してしまった酔っ払いラブコメ


 オヤジ版「星の瞳のシルエット」と評判のこのマンガであるが、最新巻53巻では、結構ラブコメエピソードが多い。最近加わった後輩・小篠誉くんが松島さんへの好意を明確にし、その事実はなぜかヒロイン「かすみちゃん」だけが察知してヤキモキするという展開になっている。

 小篠くんの松島さんへの好意を示すコマ。目がハートだけでなく、さらに複雑なマークになっている。これは既にアッチの方面にいってないのか?大丈夫か?と思わせる斬新な表現である。

 さらには定番の、課長+岩間+松島さんの会食エピソードもある。当然のことながら、食の蘊蓄を語りながら、そこに絡める形でお得意のカットイン。

 それに対して、瞳描かれ状態の松島さんのこの発言!

 ただこの真意は、締めのうどんを「待っていた」という表現にも解釈でき、結果的に煙に巻かれた状態になっている。

 以前、この主に居酒屋を舞台にした純粋少女マンガ風恋愛模様は、まだ結論も出ぬまま継続しそうである。今回は、24話中5話がこうした恋愛模様を描く高確率状態である。うーん、このサブエピソードはどうなるのであろうか(結構気になる)。

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