先日所用で圏央道を走っており厚木PA(八王子方面側)で休憩を取った。
急いでおり、レストランで食事をする暇もなかったため、売店にあった厚木PA限定の「モツ肉まん」(300円)を購入。車中で食べることに。
なかなか期待が高まる。
外観はこう。黄色い肉まんである。
食べてみた。やはりモツの香りが漂い、なかなか微妙なハーモニー(というか少し不協和音か?)。
まあ、ホルモンだからねぇ……(達観して)
不味くはないが、敢えてクセの強いモツ肉を肉まんにしてみたチャレンジ精神に敬意を表することにした。
琵琶湖にも近い滋賀県の草津駅周辺の出張といえば「鮒寿司」であるが、甘いものでは「うばがもち」というお菓子がある。
関連記事:鮒寿司
赤福に似ている形状で、餅をあんこで包んだ形態である。これを売っているのは草津周辺であるようだ(地元の人にヒアリング)。駅前にある「うばがもちや」のうばがもちを購入。
その形状が少々変わっているのだ。
10個入りの箱。永禄12年創業である。
ここで描かれたイラストがヒントになる。
これがうばがもち。少々カバンの中でひっくり返してしまい、崩れているが、形状は要するに「おっぱい」を模しているのである。
5cmくらい。白あんで作られた先端が潰れている(笑)。
味はあっさりとしていて旨い。
同封された由来。以下、うばがもちやのwebから転載する。
上杉謙信と武田信玄が川中島で戦い、織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を倒したころが永禄年間(1558~1569)。その織田信長の武名、天下にとどろき諸国を制覇、ここ近江の守護代となったころのこと。
近江源氏佐々木義賢も永禄十二年に信長に滅ぼされ、その一族も各地に散在を余儀なくされる・・・・・・。
その中に三歳になる義賢の曾孫もいた。義賢は滅ぼされた際、その幼児を心より託せる人がいなかったので、乳母である”福井との”を招き、貞宗の守刀を授け、ひそかに後事を託した。
乳母”との”は旨を守り、郷里草津に身を潜め、幼児を抱いて住来の人に餅をつくっては売り、養育の資として質素に暮らした。そのことを周囲の人たちも知り、乳母の誠実さを感じて、誰いうことなく「姥が餅」と言い囃したという。
うば=乳母なのである。なかなかしんみりとした由来である。
花月園駅の角打「江戸屋斎藤商店」の前で、店に入るかどうか、しばらく迷っていた。
たしかに看板には店内で飲める旨が記載されている。その一方でガラス扉越しには、結構な荷物が見え、酒屋として営業しているのかどうか判断がつきかねていた。
少し近づいて店内を覗いて見る。カウンターも見えず、でも灯りはついている。酒の棚も冷蔵庫も見えないし、やはり営業しているのかどうか、悩ましい。倉庫のようでもある。
もう引退して店を畳んだ老店主が住んでいるだけなのではなかろうか、などとも考えている。
しばらく行ったり来たりして悩んだ。こんな悩みをしたのは初めてではなかろうか。
逡巡の末、勇気を振り絞って入店。
「いらっしゃい」・・・ちゃんと営業していた。
店内奥にテーブルがあり、お酒が飲める。
空間的には倉庫のような所に飲食スペースがあるという感じなのだが、酒屋としてのあるべきディスプレイがほとんどないので、角打ちのようで角打ちではないような不思議な感覚に襲われる。
壁に貼ってあるメニューは、紙に手書きであったり、窓に置いたダンボール箱にメニューが貼ってあったりと、なんか雰囲気が他の店と違うのである。空いている倉庫で、たまたま営業してみました、というような。
店主は当初予想の引退した男性老人かと思いきや、お姉さんはなかなか美人で、愛想も良くて親切である。
またもや店の雰囲気とのギャップが。入店のときの心理ハードルは何だったのか。
キリン大瓶を発注。500円。
この写真だけ見ると留置場?みたいな感じ。
まあ、留置場でビールは飲めないであろうが。
ツマミも少ないながらしっかりしていて、モツ煮込み豆腐入り500円。うまい。
店の入口ゲートで、完全に近所の常連しか集まらないような無駄に敷居を高くしたような雰囲気がある。その結果、入店したあとも、他人の家に来て勝手に酒を飲んでいるような、不思議極まりない感覚の角打ちである。
これまで訪問した、どの角打ち、立ち飲み屋にも無かったエキゾチックな雰囲気を味わえる珍しい店である。
山梨県富士吉田市近辺の郷土料理に「吉田のうどん」がある。同じ地方の郷土料理「ほうとう」は比較的有名であるにもかかわらず、この「吉田のうどん」は、あまり全国区的な知名度を持っていない。
四国の讃岐うどんは長くブームを起こしているが、富士吉田の「吉田のうどん」も、それだけのポテンシャルはあると思う。しかし、あまりメジャーになっていない。
何故だろうか。
「吉田のうどん」の持つ、ちょっと変わった特徴ゆえであろうか。
「吉田のうどん」には、通常うどんの旨さの表現として持つ「喉越し」とは異次元の「こわさ」という概念がある。とにかく硬くて太い麺なのである。
顎への反力というか、徹底的に剪断応力に(何故か)拘った麺の硬さを持っているのだ。こうした特殊なうどんであるが、別に食べにくい訳ではない。
確かにツルツルシコシコではなく、硬い麺をひたすらガシガシと汗だくになって食べている。でも気がつくと何だか中毒性が出てくるのである。
最初の1回目は確かに、何これ?という感想なのである。
見た目からして、麺は極太で短く、かつ断面は四角である。最初はすいとん?あるいは小麦粉のカタマリ?と錯覚するくらいの硬さと剛性なのである。
しかし、繰り返すが、何故か中毒性がある。しかも安価で一杯300円くらい。店構えも普通の家のような佇まいで、山梨県の民家の一室で提供されるような、商売気のなさ。民家の一室から、スナックのような飲み屋風まで多様にあり、富士吉田周辺に沢山あるのだ。
あくまで日常に根付いているからか、営業時間も平日の昼だけ、というスタイルが多い。それでも地元民はどこからともなく昼過ぎには有名店に集い、私のような中毒者は先日の台風の中、高速を飛ばしてまで食べにくるのである。
硬い麺、醤油と味噌のスープ、茹でキャベツ、そして各店でオリジナルの薬味(唐辛子とラー油でできている)。あまり他のうどんと比べることができず、例えようがない。そして店によって微妙に異なる味。
小麦粉の塊のくせに、胃袋に優しいのか、何故か量もイケるのである。私は今やオーダーが、冷やしたぬきの大盛→肉うどん→かけうどんという、一回の食事でうどん3杯がイケる体になってしまった。
もともとは一杯だけだったのだが、以前同席していた(吉田のうどんでは相席が当たり前である)明らかに近所から来ている地元老人のまさかの三杯目おかわりを目の当たりににして、試してみたら、あっさりいけた。
最近は多摩地区のスーパーでも、吉田のうどんを見かけるようになり、家庭でも食べられるようになってきた。でも、やはり本場を食べたくなる。
数年前に河口湖周辺に仕事で滞在した際には、吉田うどんマップを片手に、クルマでひたすら店を探して朝昼晩と食べ比べをした。このマップでは富士吉田市中心だが、実際には河口湖町周辺にも広がっている。
先日の台風のなか、道の駅富士吉田では、フードコートに吉田うどんがあり、また地元特産品売場でもコーナーができていた。
吉田のうどんコーナーである。ここでしか買えないものもあり非常にテンションが上がってくる。麺だけでなく、数種類の薬味やめんつゆもある。
観光客向けや他県向けに保存性の高い、カップ麺も推している模様であるが、これはやはり再現性がいまいちで本質的でなく、生麺がベストである。
観光パンフレットの中にあった「吉田のうどん」のパンフ。懐かしい。
開くと、吉田のうどんマップが。しかもこれはまだ一部なのである。ちなみに全店制覇すると「マイスター」になるらしい。
”剛”よく”柔”を制すで、是非「吉田のうどん」にはメジャーになって欲しい。
正直テンションが上がるうどんなのである。ここからエンジンがかかり、今回の富士吉田訪問では2店訪問し3杯食べたので、次回以降紹介していきたい。
参考(外部リンク):富士吉田観光 富士吉田ってこんなトコ! 富士吉田市の名物 吉田のうどん
チェーン店ではあるが「らあめん花月嵐」の「豚そば銀次郎」はふつうに旨いと思う。
私は、花月嵐では暑いときは「豚そばつけ麺」、寒いときは「豚そば銀次郎」を頼むことがほとんどである。
豚骨と魚粉の混ざり合った複雑な味はなかなか飽きが来ないのである。
先日も外出先での昼食に大盛りとライスを頼んでしまった。チャーシューと玉子をライスに移し、更に刻みタマネギも事前にライスに移しておく。そしてラーメンを食べたのちに、スープを飲みつつ、ライスを食べるのがお気に入りのルーティーンである。
豚そばつけ麺の場合はこんな感じ。やはりライスを頼んでしまう。つけ麺の場合には、刻みタマネギをすくいやすいように、金属製の穴あきスプーンを用意してくれる店もある。
かれこれ9年前くらいに夜釣りに行ってボウズ(釣果ゼロ)の帰り道に初めて食べたのを記憶している。それから花月嵐ではこれ一本槍である。確かその頃は大盛りが出来なかったような。
メニューの入れ替わりが激しい花月嵐の中で、今に至るもメニューに残っているのは、ある意味私のような固定ファンが居るのだろう。
花月嵐Webでの豚そば銀次郎の紹介では
ラーメン史の流れの中で、醤油、味噌、塩、とんこつが登場し、その後、第五番目のカテゴリーとして生み出されたWスープ。この味はその複雑にして奥深い味のため、高い調理技術が必要とされる(略)当初は期間限定の予定であったが、余りの人気の高さから、そのままグランドメニューの仲間入りした異色の経歴を持つメニューである。
とある。
人によっては豚骨な甘みが嫌なのかもしれないが、私はむしろこの手の豚骨甘みは旨いので大歓迎である。
チェーン店は色々な駅近くにあるので、そこでこのような定番メニューを知っているとハズレを引かずにすむ。初めての土地でも安心なのであり、外出が多い仕事柄必要に迫られたささやかな知恵なのである。
2021.11 追記
いつの間にかメニューが進化しており、「肉増し」というメニューができていた。太麺が多いつけ麺であるが、この中細麺も非常にマッチしている。
花月園駅から徒歩2分のところにある、角打「町田屋本田政晴商店」へ入店した。大きめの店内で中央にあるコの字カウンターの中に、お母さんがいる。
店内には常連が沢山いて、各自キープしているボトルなどを飲んでいる。
支払いは前払い式である。
ホッピーセット470円。焼酎カップの蓋はすでに空いていて、中を補充している模様。
カウンターに小皿などもあったが、オデンがあったので注文。
ちくわぶとダイコン。各100円である。味が良く染みていて非常にうまい。
関連記事:立ち飲み屋探訪:相模大野駅「角打ち よっち」と「ちくわぶ」の浸透問題
お母さんは気さく、かつ、親切で色々と世話を焼いてくれる。常連からのお土産の韓国海苔を店内のお客全員にサービスで配ってくれたりしてくれる。
お母さんが店の奥にあるラジカセをかけると、演歌が流れてきた。
「北国の春」「誰か故郷を思わざる」など、染みるメロディーと地元密着の角打の雰囲気、そして何よりお母さんの人柄の暖かさと相まって、少しホロリとくる店であった。
生麦駅の路地を入ったところにスタイリッシュな立ち飲み屋があった。「麥ヤ(むぎや)」である。
中に入るとクラフトビールのオススメが大きく掲示されている。
最初の一杯はせっかく生麦だし、掲示のトップにあるご当地キリンの一番搾りをいただく。400mlで500円。
絶妙な注ぎで、やはり旨い。せっかくなので、クラフトビールをSサイズ(260ml)でいくつか飲んでみる。
掲示の3番目にある十日市場のTDM 1874Breweryの「IPA#4」を飲む。フルーティで旨い。
その後に今度は金沢区の「春風エール」を飲む。これは苦味がいい感じである。
結局一番うまかったのはIPA#4であった。とにかくフレッシュで爽快感のあるビールであった。
つまみはポテサラであるが、上品な味付けでかつボリューミー。
もともとビールは好きなので、グイグイ飲むうちに結構酔っ払ってしまった。高級感もあり、店にこだわりが詰まっている感じのいい店である。
クラフトビールと地ビールの違いがいまいち良くわからないが、同じ意味で使用している(大手でない、ことを定義に入れるとキリンが入らないことになる)。まあ、細かいことはあまり気にしないのである。
生麦駅の立ち飲みの名店「大番」にようやく訪問することができた。一説には開店待ちの行列があるという、魚料理の豊富な有名店である。
大きなコの字カウンターがある。満員であるが意外と詰めてくれる調整が入るので結構人が入る。
魚の刺身やフライのメニューが豊富。次々と注文されるので、あっという間になくなったものから短冊が取られていく。
刺身三点盛り。今日は甘エビがオススメだった模様。
マグロ刺。大ぶりの赤身で非常に旨い。
酎ハイを3杯。周りの注文を見ていると、いわしフライがどでかいサイズだったり、マグロ中落ちがてんこ盛りであったりとボリュームも満点。
滅多に出ない「ホヤ」がこの日はあったりと、ボーッと見ている間に注文が入り、30分くらいの間に次々売り切れになっていった。
初心者の私としては、置いてきぼりになってしまい、次こそはと心中リベンジを誓うのであった。
駄菓子はなんだかんだで息が長い。私が子供の頃のような駄菓子屋こそ少なくなったが、いまだにコンビニなどで当時の駄菓子を多数見かける。
私が好きだったのはチョコケーキで、当時は20円だった記憶がある。
先日セブンイレブンで購入したチョコケーキ(ユーラク)。ユーラクはブラックサンダーでおなじみのメーカである。
一袋2個入りで50円なので、40年前と大して値段が変わっていない。
硬めのスポンジに、チープ感のあるチョコをコートしただけであるが、これがシンプルで旨いのだ。一口目と二口目で、味が旨い方に変化する気もしている。なかなかの食べ応えがあって腹持ちもするので、当時からお得感もあった。
最近のチョコケーキを食べてみると、味も昔より心持ち美味しくなっている気がする。昔はもっとドギツイ味のチョコだったような(おぼろげ)。
自転車で川釣りに行った帰りに、駄菓子屋で買って食べた記憶が蘇るのであった。
追記:先日こんな新商品を見つけた。「働く男のカフェオレ」である。これもまた美味いのである。