2023年も大詰め!今年は激烈に疲れた・・・他人を巻き込むには「味方」がゼロだときついことを知る1年

2023年も終わりつつある。今年も昨年から一層苦しい日々となった。いったい何時になったら楽になるのであろうか、という感じである。

今年の前半は、仕掛けた勝負に対して連戦連敗であった。他人を含めた組織を巻き込むということの難しさに直面した。そもそも単騎勝負がポリシーなので、根回しや交渉もあまりしてこなかったのも痛い。

他者を巻き込むことは、他人も多少のリスクを負うことを意味するので、どうしても「味方」がいないと、いくら魅力的なプランを提案しても乗ってこないのである。特に「敵」に至っては、逆にその提案の価値すら認めないのである。これは大失敗であった。読みが甘かった。

結局、何も前進できず、企画案のみが増えていく状態。それはそれで意味があるはずだが、結局ビジネスの結果を突き詰めると、フェーズが前進してなんぼなのである。ゴールにより近づいたアウトプットのみを欲しているので、それ以外の結果は「停滞」であり、「停滞」はマイナスと見做される。・・・恐ろしい世界である。

こうした状況の場合、さらに苦しいのは自分の周りから人が離れていることである。つまり、負け戦に参加したい奇特な人間はおらず、みんな勝ち馬に乗りたいので、その後の交渉もやりにくくなる悪循環。

そこで後半からは方針転換を図り、ある意味「みんなの欲しいもの」を前面に出した提案にシフト。そして「権力」の一声もゲット。つまり、正統派のやり方に回帰してみた。これまでのやり方はどちらかというと、ボトムアップ的であり、組織の意識醸成を重きに置いてきた。しかしそこを一気にトップダウン方式にすることで打開を図ったのである。

その結果は「大成功」である。あっさりと企画は通り、フェーズは前進したのである。そしてそれに伴い、モーセが海を割ったように、道が拓かれていく。まあ、当然といえば当然で、企画自体が承認されること=そこに権力者の意思が付与されることを意味するわけで。去っていった人々もしれっと戻ってくるのである。

なので今年を総括すると前半はどん底、後半で華麗にリベンジである。だが、疲労感は半端ない。方針転換自体も自分の意思だが、その転換自体が本当に正しかったのか、という自省が残るのである。結局リベンジではなく、ある種の敗北なのではないかとも思う。

実際にトップダウン式は簡単極まりないことはわかっていて、それが嫌でボトムアップ式を選んだのだが、そこにこだわることをやめてしまったのも事実で、そこに至る自分の感情はまだ整理できていない。

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【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』54巻 今回はウンチク課長の縁談まとめムーブが不発に終わる

「酒のほそ道」54巻を購入。この巻では、オヤジ読者を謎の乱気流に巻き込み混乱させてきた例の主人公・岩間の恋愛エピソードは抑えめであった。

今回は前巻で松島さんに好意を抱いた若手の小篠くんの思慕が軽く出るシーンと、定番であるウンチク課長+松島さん+岩間のカウンターでの飲み会が描かれる。

毎回恒例の課長による、”ありとあらゆる方面・話題から強引に縁談まとめ方向に牽強付会するパターン”が発動かと思いきや、まさかの若い頃の自分の遠距離恋愛エピソードに酔ってしまい不発に終わる(しかも、岩間は拍子抜けする;期待してるのか?)というシーンが中々味わい深い。

コロナのない世界ではあるが、サンマの不漁は描かれるという酒飲みファンタジーの行方はまだ確定していないのである。

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立ち飲み屋探訪:「立ち呑み処 喜楽」は昔ながらの近所の社交場系スタイルの立ち飲み

 先日の昼下がり、外出先の町田で用事を済ませもはや直帰可能な時間帯となった。晩杯屋でも行こうかと向かった先に「喜楽」を発見。ここは結構混んでいて中々入る機会がなかったが、空いていたので入店。

 カウンターの中には女将さんが一人。木のメニュー表がいい味を出している。そして、カウンターには想定80歳代の男性と、作業着の高齢男性(社長っぽい)が。

 そう、ここの客層は年齢層が非常に高いと思われる。ある意味常連のみ、というスタイル。この形態は立ち飲み屋業界でも結構あり、最近はカジュアルスタイルの立ち飲みが多いが昔はこんな感じのやや敷居高めが多かった。この手の店は結構独特のルールがありそうで、やや緊張する。

 よくあるのは一見で入って場所を確保すると「そこは**さんの場所だよ」なんて指摘を受けることがあり、一見への洗礼をかまされるパターンもあるのだ。

 今回もカウンターの端を確保したのでひょっとすると・・・と思ったがそんなことはなかった。

 カウンターは石製で、ハイボール350円を注文するとキンキンに結露したタンブラーで提供されてきた。冷え冷えでうまそう・・・。

 つまみは茄子焼き350円。

 めざし350円をチョイス。中々いい感じの枯れ具合なのである。

 まだ明るいが、お客が次第に増えていく。全員顔馴染みのような雰囲気で、やはり高齢(失礼)の方が多い。ある意味社交場という雰囲気である。

 晩杯屋やドラム缶(そういえばこの近くにドラム缶があったが撤退してしまった)のようなスタイルとは異なるが、確かに店の雰囲気がちょっと”スナックっぽい”ため、高齢の方々のペースには合うのかもしれない。

 ハイボールを3杯お代わりし、やや酩酊してしまったのである。

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