【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』54巻 今回はウンチク課長の縁談まとめムーブが不発に終わる


「酒のほそ道」54巻を購入。この巻では、オヤジ読者を謎の乱気流に巻き込み混乱させてきた例の主人公・岩間の恋愛エピソードは抑えめであった。

今回は前巻で松島さんに好意を抱いた若手の小篠くんの思慕が軽く出るシーンと、定番であるウンチク課長+松島さん+岩間のカウンターでの飲み会が描かれる。

毎回恒例の課長による、”ありとあらゆる方面・話題から強引に縁談まとめ方向に牽強付会するパターン”が発動かと思いきや、まさかの若い頃の自分の遠距離恋愛エピソードに酔ってしまい不発に終わる(しかも、岩間は拍子抜けする;期待してるのか?)というシーンが中々味わい深い。

コロナのない世界ではあるが、サンマの不漁は描かれるという酒飲みファンタジーの行方はまだ確定していないのである。

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