立ち飲み屋探訪:武蔵浦和駅「わたなべ」酒屋の角打ちが手を広げすぎて収拾つかなくなっている模様


 武蔵浦和駅は、埼京線と武蔵野線の連絡駅である。浦和のあたりは色々と似たような駅(**浦和みたいな)があり、どこに何があるのか初心者には良く分からない。

 そんな初心者が武蔵浦和駅に降り立ち、立ち飲み屋を探す。情報によると角打ちが1件あるようで、距離も駅から1km弱。歩いて行ったらバス停2つ分くらいはあった。

 そんな、駅から離れ住宅街の一角という感じのところに「わたなべ」を発見。看板には”リカーショップ”とあり、文字通り酒屋のような佇まいである。

 店内にも灯がついており、入れそうではあるが、何か誰もいないので少々気後れする。勇気を出して入ってみる。

 入ってみると一応角打ち空間は何となくあり、テーブルはあるものの、何か違和感のある異質なものも置いてある。子供用の遊具とか、ピアノ(この写真の裏手にあり)とか。コピー機やフラダンス用のアロハ(この写真の裏手にあり)まである。

 人気(ひとけ)もまるでない。レジに近づくと。


 なるほど。押すと優しそうなマスターが。

 店内の冷蔵庫にはビールなどのお酒や梅酒がある。これを店内に飲んでいいのかと思うとそうではなく、店内で飲めるのはメニューからの模様。

 結構歩いて喉も渇いたので、エビスビール生400円を注文。その他ハイボールなどもメニューにはあった。ナッツはサービスで出てきた。

 その後、もう1本お代わりである。ツマミは他に乾き物がありそうだが、頼めず。


 この空間自体は、マスターが恥ずかしそうに「いろいろやってまして」と説明していたように、かつては角打ちとしてテーブルを置いたり、パーティションで区切っていたエリアが、現在は隣接するレンタルスペースの延長線のように使っているようだ。

 そのため酒屋としては辛うじて営業しているが、角打ちとしては微妙な空間になっている。

 この間、飲み客もゼロ。ピアノとアロハと滑り台のある酒屋で生ビールを1人で飲むというシュールな経験になった。

 とはいえ、これはこれで立ち飲みウオッチャーとしては風情があるので、まぁよろしいのかと。

 帰りはバスであっという間に武蔵浦和駅へ。

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