2021年である。
昨年の年初も「大変な一年」と書いたが、結果、新型コロナのせいで予想だにしなかった大変さであった。
コロナは収束の兆しを見せないし、ビジネス環境はますます不透明さを増している。
酒量だけが増えている困った状況である。
これだけ環境が不透明な状況になってくると、目標もへったくれもない訳で、目標自体が時事刻々、フレキシブルに変化していくような対応を求められる。
従来まで行われてきた成果主義だと、目標を設定して、そこに向けての達成状況管理が行われるが、コロナ以降の環境の非線形性というか時定数の速さにこれまでの目標管理システムは通用しなくなる。少なくとも昨年に関してはそうだった。
結局未然防止というかリスク管理、危機管理と言っても、ある程度既存のパラダイムの中で予測されたリスクに対しての備えであって、想定外の事象にはあまり役に立たない。
こんなカオスな(数学的な意味で)状況において、我々自身も臨機応変というかアジャイルというか、一歩間違うと非難轟々の「行き当たりばったりの無計画」に陥るような綱渡りの対応、いわば”無管理の管理”といった禅問答の世界を目指すことになりそうだ。
そんな悩みを抱えつつ、2021年も無事生きていくしかない。