【書評】福田恆存「人間・この劇的なるもの」進歩主義の欺瞞を暴いた”奴隷の思想”の瑕疵と、<部分の中にある全体>概念導入による修正

はじめに  福田恆存「人間・この劇的なるもの」(中公文庫版)を読んだ。1956年、戦後11年経た頃に発表された論争的な書である。  当時の世相状況は、第二次世界大戦敗北後のサンフランシスコ講和条約が成立(1952年)した 続きを読む…

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ビジネスで「ライフハック」を求めて彷徨う人々に、かけるアドバイスが無くて悩ましい

 最近、組織の若いメンバーからの相談内容が変化してきた気がする。  何か仕事上の悩みがあったとして、  ○○を実行したら、こんな困難があって、そこをうまく解決するにはどうしたらいいですか?  ではなく、   ○○をうまく 続きを読む…

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【書評】田嶋雅巳「炭坑美人 闇を灯す女たち」(築地書店)–明治、大正生まれの女性たちが生きた過酷な炭坑労働の聞き書き

 最近、笑いを提供するはずの職業の人々に関して、見る人間の気持ちをかき乱すような情報を見たくなくても目にするようになり、いたたまれない気持ちになっている。  そんな中、過酷な炭坑(炭鉱)労働に従事してきた女性の聞き書きを 続きを読む…

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【人口ピラミッド】「定年退職の挨拶」ラッシュが起こり始めているような気がする

 最近ふと感じたことであるが、以前よりも「定年(退職)の挨拶」メールが届く周期・数が多くなってきたようだ。  特に今年に入ってから、結構怒涛のように来ている。体感的には今まではせいぜい月1程度のペースで受けていたものが、 続きを読む…

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【書評】谷川雁という捉えにくく矛盾を孕んだ存在–「連帯を求めて孤立を恐れず」には”原典が存在する”

全共闘のスローガン「連帯を求めて孤立を恐れず」の出典  今この時代で、ほとんど忘れられている存在となっている谷川雁のことが気になっている。  先日読んだ、松本輝夫「谷川雁 永久工作者の言霊」(平凡社新書)は、複雑で捉えに 続きを読む…

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【書評】ビジネスパーソンは競技のプレイヤーなのだろうか:ケン・ブランチャード『社員の力で最高のチームをつくる《新版》1分間エンパワーメント』

 今さらながら言うことでもないが、ビジネスは団体戦である。  私自身は個人の力を強く信じる立場のものであるが、団体戦の効果の優越ということは認めざるを得ない。  団体戦には「集団知」というような、個人の能力を単純合算した 続きを読む…

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【炭鉱労働】上野英信と山本作兵衛を読んでブラック労働を考える【書評】

   まず初めにこの記事は、過重労働問題、特に現在日本で直面している労働の課題について、相対化する意図はないことを付記しておく。 ・上野英信『追われゆく坑夫たち』(岩波新書) ・山本作兵衛『画文集 炭鉱(ヤマ)に生きる  続きを読む…

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