カテゴリー: 極限環境

極限環境, 歴史, 辺境

東京の秘境!日原鍾乳洞で時間が逆転したような修験道における修行地の”浄土感”を味わう

 先日思い立って奥多摩町にある「日原鍾乳洞」へ車で行ってみた。自宅のある「東京」内の移動なのだが、道は狭いし遠いし山道だしで、偉い辺境感があった。  奥多摩駅から日原方向に向かう都道204号(日原鍾乳洞線)は、山道で狭く …

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労働問題, 極限環境, 読書, 読書メモ

【書評】黒島伝治「渦巻ける烏の群 他三編」プロレタリア文学の枠内に収まらない物語性

 黒島伝治「渦巻ける烏の群 他三編」(岩波文庫)を読んだ。表題作「渦巻ける烏の群」は、作者じしんが参加した日本軍の「シベリア出兵」を題材とした、いわゆる”反戦文学”として名高い名作として知られている。  ここに納められた …

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極限環境, 歴史, 読書, 読書メモ

【書評】池田晧「漂民の記録 極限下の人間ドラマ」鎖国体制での過酷な漂流のエピソード

 池田晧「漂民の記録 極限下の人間ドラマ」(講談社現代新書)を読んだ。1969年出版であり、現在の講談社現代新書とは装丁がかなり異なっている。カバーもない。また現在はついていない「スピン」(栞紐)がついている。  サバイ …

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極限環境, 読書, 読書メモ, 辺境

【書評】斎藤邦雄「シベリア抑留兵よもやま話 極寒凍土を生きぬいた日本兵」–ユーモラスなマンガ風イラストで綴る強制労働の記録

 斎藤邦雄「シベリア抑留兵よもやま話 極寒凍土を生きぬいた日本兵」(光人社NF文庫)を読んだ。以前、シベリア抑留の文章を書いた際にも読んでいたが、やはり人によって経験が異なるのか、この体験記からの引用はできなかった。   …

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極限環境, 読書, 読書メモ

【書評】南日本新聞社編「戦火の漂流42日 太平洋に流され敵潜水艦に捕われる」–太平洋戦争中に起きた、漂流から捕虜収容所に至るまさにサバイバルな数奇な人生

 南日本新聞社編「戦火の漂流42日 太平洋に流され敵潜水艦に捕われる」(光人社NF文庫)を読んだ。  漂流ものは、まさにサバイバルであり、色々読んできた。  本書は、その副題にあるように、単なる漂流による過酷な環境での生 …

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労働問題, 極限環境, 歴史, 読書, 読書メモ, 辺境

シベリア抑留と強制労働

はじめに  1945年から1956年までの約11年にわたって行われた、ソ連による日本陸軍の捕虜約50万人に及ぶ強制労働、いわゆる「シベリア抑留」を整理した(第1章)。  続いて、いくつかの論点を提示する。  極寒のシベリ …

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SF, 極限環境, 読書, 読書メモ

【書評】アンディ・ウィアー「火星の人」サバイバルに特化した非シリアス小説

 映画「オデッセイ」の原作となり、話題のSFサバイバル小説であるアンディ・ウィアー「火星の人」(早川SF文庫)を読んだ。   古くはジョン・W・キャンベル「月は地獄だ!」チャールズ・E・メイン「大真空」など、地球外天体と …

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極限環境, 私について, 読書, 読書メモ

【書評】結城昌治『軍旗はためく下に』:聖戦の大義と組織の腐敗

深作欣二により同名で映画化されたことでも知られる、昭和45年の直木賞受賞作である。 あとがきによれば、著者は東京地検に勤めていて、昭和27年「講和恩赦」における恩赦事務に従事する際、大量の軍法会議の記録を読み、日本陸軍の …

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極限環境, 発酵食品

砂漠における人類の友:ナツメヤシ(デーツ)と駱駝

 ナツメヤシ(デーツ)にハマっている。  このサイトに”サバイバル”と謳っているように、人間の極限状況にも興味がある。砂漠という極限の状況でも、ヒトは自然と共生して生存してきた。砂漠には当然水も少ないので、植物も育たない …

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