SFの古典的傑作として有名な、アーサー・C・クラーク「地球幼年期の終わり」(創元推理文庫版;旧版)を読んだ。 1969年初版、1973年9版の創元推理文庫。装丁は真鍋博で、地球を真っ黒で大きな鳥(鷹であろうか)がひ …
カテゴリー: 読書メモ
【書評】ヴァン・ヴォークト「武器製造業者」ー70年前の古典でありながら歴史・ファンタジー・恋愛・SF全てが凝縮
最近新版が出版された、ヴァン・ヴォークト「武器製造業者」(創元推理文庫)の旧版を読んだ。 原著の出版は1947年ということで、第二次世界大戦終了後2年しか経っていない。既に70年経過しているSF古典であるが、これがな …
【書評】施川ユウキ「バーナード嬢曰く。」ーセカイ系の構造を持った文化系学生の視る夢
施川ユウキ「バーナード嬢曰く。」(REX COMICS)1巻-4巻を読んだ。 図書室に集う高校生4人による読書ネタのほのぼのマンガであり、SF要素とブッキッシュ要素満載で面白く読める。 読書は個人で閉じている趣味な …
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』42巻 エビちゃんと諏訪さんの結婚報告と知識ロンダリングの表現
酒マンガ「酒のほそ道」の42巻を今更ながら購入。発売日は2018年1月1日初版であり、先日amazonを見たら43巻が6月に発売することを知ったので、43巻の注文と合わせ42巻も注文した。 関連記事:【書評】ラズウェ …
【書評】アンディ・ウィアー「火星の人」サバイバルに特化した非シリアス小説
映画「オデッセイ」の原作となり、話題のSFサバイバル小説であるアンディ・ウィアー「火星の人」(早川SF文庫)を読んだ。 古くはジョン・W・キャンベル「月は地獄だ!」チャールズ・E・メイン「大真空」など、地球外天体と …
【書評】谷川雁という捉えにくく矛盾を孕んだ存在–「連帯を求めて孤立を恐れず」には”原典が存在する”
全共闘のスローガン「連帯を求めて孤立を恐れず」の出典 今この時代で、ほとんど忘れられている存在となっている谷川雁のことが気になっている。 先日読んだ、松本輝夫「谷川雁 永久工作者の言霊」(平凡社新書)は、複雑で捉えに …
【書評】萩本欽一「ダメなときほど運はたまる」 世界のもう一つの原理を見て還ってきた人が”運”の実在性を本気で語る奇書
注意:若干のオカルト記載があります。 萩本欽一「ダメなときほど運はたまる」(廣済堂新書)を読んだ。本の装丁からして、一見ものわかりの良い本に見えるが、これに先立つ萩本欽一、斎藤明美「まだ運はあるか」(大和書房)も含め …
【書評】結城昌治「ゴメスの名はゴメス」(光文社文庫 結城昌治コレクション)戦争の体験がリアルな時代のスパイ小説の傑作
前から探していた、結城昌治「ゴメスの名はゴメス」(光文社文庫版;結城昌治コレクション)を、ようやく古本屋で入手した。 1962年(昭和37年)に発表された、ベトナムを舞台としたスパイ小説である。 ベトナム戦争にアメ …
【書評】ゲッツ板谷「そっちのゲッツじゃないって!」(ガイドワークス)における文体論
ゲッツ板谷「そっちのゲッツじゃないって!」(ガイドワークス)をamazonで先行注文し(どうでもいい情報)、先日到着して一気読みした。 相変わらず過剰なサービス精神で密度の濃いエピソード満載で、面白かった。 ゲッツ先 …
【書評】大鹿靖明「東芝の悲劇」(幻冬舎)に見る、最後まで人間に残る”名誉欲”という宿痾
大鹿靖明「東芝の悲劇」(幻冬舎)を一気読みした。 東芝という会社とは昔少し仕事上の付き合いがあったが、今は全くない。 そのかつての僅かな経験からくる個人的感想に過ぎないが、本書でも描かれた類型的図式「日立=野武士」 …