【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』45巻 まさかの突然の婚約宣言!・・・ただし竹股の(苦笑) 【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』44巻 松島さんと岩間の関係性と情報量制限 【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』43巻 …
カテゴリー: 読書メモ
【書評】アイザック・アシモフ「はだかの太陽」前作に続くSFミステリの傑作!開放空間恐怖症からの解放とは
アイザック・アシモフ「はだかの太陽」を読んだ。 SFとミステリを見事に融合させた古典的名作「鋼鉄都市」の続編となっている。関連記事:【書評】アイザック・アシモフ「鋼鉄都市」–SFの王道でありつつ、実は「青春熱血小説」 …
【書評】アイザック・アシモフ「鋼鉄都市」–SFの王道でありつつ、実は「青春熱血小説」としても読める構造
ロボットものの古典的SFミステリである、アイザック・アシモフ「鋼鉄都市」を読んだ。 地球は人口爆発して、テクノロジーによる管理された文明を築いていた。 表題の”鋼鉄都市” (The Caves of St …
【書評】江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(創元推理文庫)–「日常なるもの」「常識なるもの」に対する根源的な不信
江戸川乱歩の短編集「D坂の殺人事件」(創元推理文庫)を読んだ。 10編の短編が収められ、探偵小説だけでなく幻想的な小説なども収められているが、どれも”乱歩”テイストがすごい。 具体的に言うと、既に知られているように …
【書評】カーター・ディクスン「プレーグ・コートの殺人」オカルト趣味たっぷりの古典ミステリ
カーター・ディクスン(ディクスン・カー)の初期の傑作「プレーグ・コートの殺人」(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読んだ。 プレーグ(Plague)とは「黒死病」すなわち「ペスト」のことである。かつてヨーロッパで多くの人々の …
【書評】小松左京「氷の下の暗い顔」SFが持つ叙情性–”大いなる別れ”を描いた作品群
前回記事の「結晶星団」と同じく実家の本棚から発掘してきた小松SF作品。角川文庫版で、1982年発行。 角川文庫版小松左京作品の装丁は、生頼範義(おおらいのりよし)によるものが多かった。特に「復活の日」の表紙は、すごく …
【書評】スタニスワフ・レム「砂漠の惑星」–ファースト・コンタクトにおいて人間側の都合の良いように世界を解釈することの本質的な無意味さについて
ハードSFの古典、スタニスワフ・レム「砂漠の惑星」(ハヤカワ文庫)を読んだ。 やはりレムは良い。SFが持つ独特の発想、すなわち、我々が持っている常識的価値体系を破壊し、その上位概念に向けたイメージを想起させてくれる小 …
【書評】谷川ニコ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」16巻—脱・ぼっち路線で、もはや小宮山さんの安定感のある変態振りが一番安らぐ
先日発売の、谷川ニコ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」16巻を読んだ。相変わらずのリア充路線は変わらず。周囲の登場人物が多すぎてわからない。 最近になってリア充路線から少し元の”ぼっち”路線への揺り戻しが …
【書評】小松左京「結晶星団」(角川文庫版)小松左京の才能の幅広さに改めて驚く小説群とハードSFの傑作!
小松左京「結晶星団」(角川文庫)を読んだ。 先日実家に帰った際に、昔の自分の本棚から再発掘したものである。 当時は、角川文庫で多くの小松作品が読めた。本屋で上記の緑の背表紙がずらっと並んでいたのである。ちなみにこの文 …
【書評】田嶋雅巳「炭坑美人 闇を灯す女たち」(築地書店)–明治、大正生まれの女性たちが生きた過酷な炭坑労働の聞き書き
最近、笑いを提供するはずの職業の人々に関して、見る人間の気持ちをかき乱すような情報を見たくなくても目にするようになり、いたたまれない気持ちになっている。 そんな中、過酷な炭坑(炭鉱)労働に従事してきた女性の聞き書きを …