ある雨の大井町。飲み屋街の一角にある「平和小路」に迷い込むと、ちょっとしたバーがあった。 「OP’s Bar」である。 カウンターがあり2Fにも席がある模様。グラスワインの白600円をチョイス。支払いは …
たまには、うなぎを食べたい。「宇奈とと 神田店」でうなぎで一杯
うなぎは「ハレ」の食べ物だと思う。時々ムラムラっと食べたくなる衝動もあり、実際食べるとテンションが上がる感じがする。不思議だ。 そんなとき私が良く利用するのが、この「名代 宇奈とと」である。 ”うなぎが食べたい!” …
川崎の老舗居酒屋、朝8:30から酒が飲める「丸大ホール」で、しみじみと一人飲み
川崎駅にある「丸大ホール」。ここは老舗居酒屋として知られており、定食屋風であるが、”朝から酒が飲める”パラダイスのような店である。 先日平日の昼間に午後休暇も取ったこともあり、酒でも飲んで帰ろうと思い、久々に立ち寄っ …
相手の注文に正確に応えることの難しさ:上司に「ラーメン」を注文されて「寿司」を提供し続ける部下
企画系の業務をしていて、噛み合っていないやりとりを良く見かける。 「戦略シナリオ」案や、もう少し単純に「改善」案を、上司が部下に求めた場合に発生する収束しないキャッチボールのことである。 回答に納得できない上司は、 …
【書評】白鳥千夏雄「『ガロ』に人生を捧げた男 全身編集者の告白」まさにリアル「藪の中」!編集者魂が炸裂している多重構造
白鳥千夏雄「『ガロ』に人生を捧げた男 全身編集者の告白」(興陽館)を読んだ。2019年に「全身編集者」として少部数で出版されたものの改題再販である。 マンガ雑誌として特異な位置を占めていた「ガロ」を発行していた青林堂 …
緊急事態宣言解除直後から、早々にテレワークをギブアップして自ら出社を希望する層が出てきている
2021年1月に再び発令された「緊急事態宣言」は3月21日に解除された。私もテレワークであまり会社に行くことはなかったが、少しずつ戻る方向になりつつある。 今回の緊急事態宣言に伴うテレワーク推進あるいは行動の抑制に関 …
【書評】連城三紀彦「白光」–人間心理の論理ゲームの集大成のようなミステリ
連城三紀彦「白光」(光文社文庫)を読んだ。 連城作品の特徴である、人間心理を重層的に捉えて一つの主張が次の段階では異なる様相を示すような展開が続き、ラストの驚天動地の展開に至る傑作である。 ただ、物語自体は非常に暗 …
【書評】連城三紀彦「青き犠牲」–現実離れした事件なのに、何故か現実的に読めてしまう荘厳なミステリ
連城三紀彦「青き犠牲」(文春文庫)を読んだ。ギリシャ悲劇である「オイディプス王」をモチーフとしたミステリーである。 著者が得意とする、”内と外の構造の相対性”の発想も盛り込まれており、物語の構造がダイナミックに転換し …
【書評】乙骨淑子「ピラミッド帽子よ、さようなら」–絶筆に終わった”生き生きとした”SF小説
乙骨淑子(おっこつ よしこ)「ピラミッド帽子よ、さようなら」(理論社)を読んだ。 著者の死によって絶筆となった作品であるが、1981年発行のこの初版では理論社社長の小宮山量平によってラストが追加されている。最近の復刻 …
カエシのある釣り針が指に突き刺さった際の絶望感
老父とハゼ釣りに行った際の、帰りのことである。 「トイレに行ってくる」と言って出た老父を、車内で待っていた。少々遅めだったが、帰ってきた。しかし何故か元気がない。 「・・・まいった」と言っている。そして右手を見せる …