私はプロレス用語でいえば、”受け身”即ち”バンプ”はとれる方である。
例えるならエル・サムライ(松田納)であり、相手のめちゃくちゃ危険な技でも「とりあえず」受け身を取るタイプである。
相手と相対した際に、相手の攻めに対して、まずは「受ける」。決してスルーはしないタイプなのである。
それはそれとして、相模大野駅で小洒落た角打ち「あずまや(Cave de Azumaya)」に行ってみた。駅から伊勢丹方向に歩き、少し小道に入ったところにある。
基本的には酒屋であるが、酒が飲めると同時にツマミもある。かなりのお酒が並んでいるが、これはショットで飲めるのかどうかはわからない。
会計は前払い方式である。
ホッピーセットを注文。セットで300円で、中は100円であった。
ツマミでオムレツ頼んだら、なかったので、無難にポテトフライ(300円)を頼む。
ショットグラスに到着したホッピーの中。そしてポテトフライ。
ここで、アクシデントが起こった。
このポテトフライには、いわゆる塩コショウがかかっているのであるが、激烈に塩辛い。明らかに塩のかけすぎであった。
冒頭に書いた通り、私は受け身を取るタイプであり、どんな味の物でも基本的には食べるスタンスである。
今回も黙って我慢しつつ、半分食べたが、あまりの塩辛さで頭がガンガンするのである。血圧も急上昇しているような気がする。
ルバング島で戦い続けた小野田少尉が塩のことを「魔法の粉」といったフレーズが思い出される。
結局半分残して帰り、帰り際に「ポテトフライ、すごく辛いよ」と言い残して退店した。
私は基本的にバンプを取るタイプであるので、余程のおかしな味のツマミでも黙って受け止める用意があった。しかしながら、この禁じ手のツームストンパイルドライバー並みの塩辛さにはさすがに「泣き」が入ったのであった。