いつもの相模川河口へ釣りに行ってみた。2019年初の釣行である。
いつもの1.8mのノベ竿に、2号針のテナガエビ仕掛けにジャリメで、初めから小サイズ狙いである。ちなみに愛用していた仕掛け「マルフジ 手長エビ仕掛 K-036」はもう店頭に並ばなくなってしまった。残念である。
いつものポイントの超浅の淀みを狙う。
さすが定評あるポイント。
入れ食いである。
ヌマチチブが(泣)。
ヌマチチブは、マハゼとは明らかに異なるグロな見た目(青っぽい斑点が)と貪欲な食性、底知れぬ生命力、ネバネバした滑り(ぬめり)など、外道として有名(?)であるが、これしか釣れないと逆に闘争心が高まる。
現在のポイントでは3cm位の稚魚が沸いているような状況で、テナガエビの仕掛けのサイズにちょうど合っている状態。小サイズ仕掛けでもあり、ヌマチチブの稚魚〜成魚サイズでも十分な引きを楽しめる。
稚魚のくせに、ものすごい貪欲なのでガンガン当たる。針にフックしていない若干のジャリメの垂らしの部分にさえ食いついてくる。
ただマハぜと比べて厄介なのは、貪欲であるが故か、針を飲み込んでしまうことが多い。マハゼが比較的フック浅めで、上顎に軽く掛かることが多い。なので手返し良く釣ることができる一方で、ヌマチチブは針を外すのが難しく、結果ハリスが切れたり、針が変形してしまうことも多い。その意味で釣る側にとっても厄介な存在なのである。
ただ、意外に活性のあるこの状況で、少しテンションも上がってくる。もはや汽水域におけるタナゴ釣りのようなマニアックな世界に突入しているような気すらしてきた。
投入すると必ずアタリがあるという感じで、3cm〜7cmくらいのサイズが2時間弱で25匹ほど釣れた(きりがないのでやめた)。
今回ここまで外道中の外道であるヌマチチブの猛攻を真正面から受けて頑張ったのには実は背景がある。
実は「ヌマチチブは佃煮にすると美味い」という情報をゲットしており、一度食べてみたいと思っていたからである。マハゼなどが釣れる場合、敢えてグロな見た目のヌマチチブを持ち帰る気にはならないが、それだけ釣れるのであれば、今回は味を見てみようと思ったのである。
ハラワタは、幼魚は取らずそのまま、サイズが大き目のものだけ軽く取って、真水+料理酒で臭みを取り、みりん+砂糖+醤油+料理酒で煮詰めていく。
結果、こんな感じになった。
食してみると、身が締まってほろ苦く美味い。骨ごと食べることができて、酒のツマミやご飯のお供になり、侮れない味である。