色々あって、最近ビジネスホテルに長期滞在していることが多くなった。
QOLにとって問題なのは、やはり洗濯である。下着だけでなく、Yシャツなども大量に持っていく訳にもいかない。
下着、靴下、ハンカチなどは、ホテルの部屋で洗濯し、部屋で干す。しかしアイロンが必要なYシャツはそうも行かないのでホテルのランドリーサービスに出す。
朝出かける時にランドリーバッグに入れてフロントにお願いすると、夕方には特急でYシャツができている。割高ではあるが、これは納得である。ちなみに価格は370円である。
実際地元で時間をかけていいなら100円台なので、割高だが当日特急ならばやむなしである。
と思っていた。
だが事態はなかなか更に上を行くもので、本日あった出来事はこうである。
フロント「(Yシャツ1枚を返して、電卓を見せながら)730円です」
ぼく「えっ」
フロント「730円です」
ぼく「(何かの間違いかもしれない)えーっと、たぶんその価格って違うんじゃないすかね」
フロント「いえ、お客様、こちらが決めた料金でやらせていただいていますので」
ぼく「(そうなんだ、でも昨日までは370円だったけど)でも、違うような」
フロント「いえ、そうではなくて、お客様が出していただいた時点で価格はこちらで決めさせていただくので」
ぼく「(そうなんだ、でも流石におかしいような気がする)いや、おかしいですよ」
フロント「(向こうもちょっとキレて)伝票を見ていただければわかります通り(伝票を出す)」
そして、そこには370円と書かれているのであった。
おそらく超好意的に考えて、伝票を客側に見せているので、読み間違っていたのではないかと思うが。あるあるなのか?
フロントからも謝罪されたので、まあ問題はなかった。私の財布も損はしていないので満足とすべきなのであろう。
だが、この金額でやりとりしたこの「ラリー」のもやもやは解消されてはいない。向こうは私を「ホテルのクリーニング代は高いんですよ、発注後にそんなことを言われるのはおかしいですよ」と諌める、私は「いや、そんな議論はしてないんだけど」というすれ違い。これは、一体なんだったのであろうか。正直そこそこの格式あるホテルなのに。そんなに値切るクレーマーが多いのであろうか。
そんなこんなで、今部屋で一人、ホテルにある「総支配人宛」の封筒を前に悩んでいるのである。フロントの実名もわかるし(思わず名札をチェックした)、どうしようかと。
ここは関西であり、私も関西人であれば「おんどれ、支配人を呼んでこい!口だけではなく、謝罪と誠意を形でしめさんかい!何が謝罪になるのか己で考えんかい!」と交渉する流儀がデフォルトなのであろうが(スーパー偏見)、私にはそんな文化もないので、非常に悩ましいのである。