初めて食べたのは立川競輪場の売店であった。
黒モツと白モツがあり、串に刺してある。食感はスポンジのようなフワフワな感じである。七味唐辛子をたっぷりかけて食べると、味が染み込んでおりうまい。
若干臭みはあるが、全く気にならない。ただ、黒と白では肉の部位が明らかに異なる気がする。黒の方がうまいと思う。
京王閣競輪場では、モツ煮を頼むと黒と白を両方、あるいはどちらか一方セレクトしてくれる。味噌ベースのタレでじっくり煮込まれた肉は、ギャンブル場の雰囲気ともマッチしている。
上の写真は”黒”だけ。うまい。
上の写真は、黒と白のミックス。おかわりである。
黒のこのスポンジのような食感といい、一体どこの部位なのかが長年の疑問であった。白は何となく腸のような感じがする(いわゆるモツですな)のだが、黒の食感がどうにもこうにも、わからない。
調べてみるとどうやら牛の”肺”らしい。”やおぎも”とも呼ばれる部位である。
なるほど、スポンジ状になっているというのも頷ける。
見事に競輪場でしか見かけない鉄火場フードであるが、なぜなんだろう?流通経路の問題だろうか?でも、1頭に1部位は必ず出るんだから、何らかの形で消費されていてもおかしくない。ホッピーは進み、車券は外れ、謎は尽きない。