こんな展示を見かけたので興味を持って行ってみた。
椎名誠はSF小説や自伝的小説含めてかなりハマっていたし、目黒考二(北上次郎)も活字中毒関連でエッセイを面白く読んでいた。
目黒考二『本の雑誌風雲録』(角川文庫)
特に編集長である椎名誠の、暴力的な部分と繊細な面を一つの人格の中で無理やり力ずくで同居させている感じがなかなかグッとくるものがある。
JR町田駅から徒歩15分くらいであろうか。ラーメン屋群を抜けると、町田市民文学館にたどり着いた。
展示室は2階にあった。途中の階段には、こんなプレートが。
創刊号の表紙である。展示室の中は1箇所を除いて撮影禁止であった。
椎名誠、目黒考二、沢野ひとし、木村晋介らの青春とも言える、ガリ版刷りのミニコミや、生原稿などが展示されていた。
唯一の撮影可能コーナー。
「友達はいつか消えていく。本は裏切らない。」というコピーが良い!まさしくその通りである。椎名誠が作り上げた(と私は思っている)「本の雑誌」的つながりは、結構体育会的義理人情的つながりが強いように見えるが、その底流には徹底した孤独感があると思う。椎名の自伝的著書にも、常にその孤独感、人間不信感が漂っているように思えて、そこが私にとって非常に落ち着くのである。
なんで町田?という疑問については、目黒考二と木村晋介(記憶曖昧・・・)が町田在住らしい。
展示では、上記のような椎名誠や目黒考二らのブックガイド(リスト)がもらえる。無料の展示会なのに、このお得感。敢えてモザイクをかけたので、是非見に行って欲しいと思う。