中国四川省の2週間出張では、辛さで有名の四川料理の連続であった。唐辛子だけでなく、花山椒のたっぷり入った痺れるようなスパイシーな味付けが基本なのでなかなか長期戦になると日本人としては苦しいが、何とか乗り切った。辛さを除けば、なんだかんだで美味くコスパも良いので期間中は満足できた。
普通の店(観光客向け)でも1食10-20元なので非常に安い。
おしなべてこの唐辛子+山椒の香りが街中に漂っており、帰国後にもこの匂いを契機に当時の記憶が想起される。
◆1日目
麻婆豆腐。唐辛子と山椒でビリビリとする。汗だくになる。
ご飯を頼むと洗面器?に乗って出てくる(おそらくご飯の値段はすごく安い)。ご飯はほとんど日本のモノと比較して気にならない。
手前右のトマト炒めが辛さの中での中和効果があり、更に食欲を増す。
◆2日目
北京料理店があったので、北京ダックを食べる。1羽80元くらい。うまい。
◆4日目
豚肉?のソースかけ?これも色とマッチして辛い味付け。
青椒肉絲。これも見た目よりも辛い。
◆5日目
台湾料理の店で混ぜそば風。これも何故か味付けが辛いのである。
水餃子。
◆7日目
ついに四川料理を代表する「火鍋」の店に突入である。日本でも辛いので、恐る恐る突入。辛さのレベルを選べるので一番辛くないスープを注文。
う〜ん辛そう。唐辛子は浮いているし。真ん中の白湯スープはそれほど辛くない。
地獄の釜茹で状態。鍋の火力調節がON/OFFのため、すぐこうなる。
バラ肉、ラム肉、豆腐を注文。
野菜も入れるようで、トマト、ネギ、キャベツ、そして味付けのパクチー。これでもかというスパイスの嵐。それ以外にマロニーも入れて食べた。
とにかく辛い。ヒーヒー言いながらも美味いので、大騒ぎしながら食べていて、ふと横のテーブルを見ると地元の家族が平気な顔をして激辛レベルの火鍋を食べている。5,6歳の子供も普通に食べており、小さい頃から内臓を鍛えた賜物なのであろう。
スーパーには家庭でできる「火鍋スープ」の真空パックが売っていたので、お土産に買って帰ってきた。
この1個(10cm角くらい)で火鍋が1回できる。色がおどろおどろしい。
(2018.08 追記 火鍋を日本でやってみた結果を本ページ末に記載しました)
◆8日目
麻婆豆腐の発祥と言われている「陳麻婆豆腐」である。
これが麻婆豆腐。めちゃくちゃ辛い。
豚肉とピーマンの炒め
揚げ餃子。
この店は店員のサービスがあってないようなもので、何か頼むために呼ぶと舌打ちをしながら来る。これもカルチャーの違いであろうか。
◆9日目
刀削麺である。またしても普通に出てくる赤いスープにも慣れた。
◆10日目
ライス付きの定食を出す店の、青椒肉絲定食。
ジャガイモ炒めの定食。
◆最終日
成都空港内の最後の朝食。やはり辛いのである。
こんな感じに毎日唐辛子などのスパイスを内臓に叩き込んでいったが、とりあえず腹を壊すことはなく、また胸焼けなどもほとんどなかった。やはりその土地にあったモノを食べるのが自然なのであろうか(とはいえ観光客むけ料理を多く食べているのも事実であるけれど)。
ビールなどのドリンク編、スイーツ編は別記事で紹介したい。
おまけ1:
イトーヨーカドー成都店で買ったヒマワリの種、れっきとした食用である。しかもイトーヨーカドーブランドである。まだ食べてない。
おまけ2:
火鍋の真空パックを日本でやってみた。バラ肉、ラム肉、キャベツ、豆腐、マロニーを用意し、以下のようにスープを溶かす。
二つ割りにして鍋に投入。
野菜を投入。周囲にあの中国のスパイシーな匂いが漂い、記憶も蘇る。
出た!地獄の釜のような真っ赤な火鍋!
結論として「辛すぎ」である。特に痺れるような辛さで唇と舌が痺れっぱなしである。少しのスープを口に入れただけで体が発汗する。
とてもではないが、食べられないことがわかった。現地ではなんだかんだで食べていたが、やはり日本では突出した辛さである。
残ったスープは冷えると「固まる」。自動固めるテンプル機能がついているようなもので、翌日の後始末も便利である。