東急大井町線と目黒線が交差する大岡山。東工大もあって、駅周辺は賑やかである。外出の仕事も終わり、駅前の「大岡山地下飲食店街」の一角にある「エマノン」へ入店。呑みクラスタでの前評判も高い店である。
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このような風情ある階段を下る。これが店の前。バーのような感じである。
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既に先客がいて、この新型コロナ後のご時世であるが、入店して良いものかどうか一瞬躊躇していた。
実は先日こんな出来事もあった。
新型コロナ感染拡大防止に伴う緊急事態宣言が解除され、会社への通勤が再開されたので、久々に会社近くの立ち飲み屋へ行くことにした。
約1ヶ月振りくらいであろうか。8人くらい入れば終わりの小さめの立ち飲みで、結構居心地が良かった。とはいえ、行くのは週に1回くらいであろうか。
すると、店の前に「当店は会員制です」との手書きの張り紙が。
・・・なるほど。コロナ騒動の際にも通った常連さんのために、アフターコロナの後にこのような形態にしたのであろう。少々悲しみを覚えたが、これはこれで仕方ない。在宅期間では、この店自体に行けず、お金を使っていなかったのは事実なのでその選択に異論を唱える根拠などないのはわかっていつつ、行けない店ができてしまったな、と少々感慨深かった。
そんな出来事もあったので、躊躇していただのである。
すると、こんな張り紙が書いてあり、安心感が生まれた。
勇気を出して(?)入店。
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10人も入れば一杯の店内で、先客は3人。優しそうなマスターが声をかけてくれ、いろいろ教えてくれる。まずはビール。赤星があるのでそれを。
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いろいろシステムを教えてもらった。お酒は各自でセルフ方式。ワインなどは量もグラスで自由。手元のポストイットで自分のオーダーを自分で管理する。支払いは後で一括方式。
常連さん曰く「頼んで無いのに出てきたものはサービスですから」と。実際にナスの揚げびたしがサービスで出てきた。
マスターは軽妙なトークで常連さんを楽しませている。話がうまく、自虐ネタはするものの、決して他人を傷つけないというスタンスが見えて非常に好感が持てる。人生経験でいろいろな修羅場をくぐった人、例えば百戦錬磨の営業マンのような雰囲気があるのであった。
ツマミも凝ったものが多い。「梅とミョウガとブリ刺し」。美味い。
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空豆。デカくてうまい。
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ホヤとキュウリ。
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初めての入店であったが、常連さんの雰囲気も良くそうした居心地の良い空間を作り出しているマスターの配慮が随所に見えて、非常に良い店である。勤務圏内から外れているのだが、翌日には経路検索でここに通う方法を探している自分がいた。
またマスターが自分で書いているブログも見つけた。やはり、店の雰囲気の作り方や新型コロナに直面した個人の深い考えが垣間見え、非常に尊敬できるのであった。