月: 2021年2月

政治家, 歴史, 読書, 読書メモ

【書評】秦郁彦「昭和天皇五つの決断」–天皇制のもつ二重性とその対立について

 秦郁彦「昭和天皇五つの決断」(文春文庫)を読んだ。  大日本帝国憲法と日本国憲法、皇国史観と民主主義、2つの大きな時代とその転換点を、その中心として活動した昭和天皇の「決断」についての論考である。  大日本帝国憲法では …

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労働問題, 極限環境, 読書, 読書メモ

【書評】黒島伝治「渦巻ける烏の群 他三編」プロレタリア文学の枠内に収まらない物語性

 黒島伝治「渦巻ける烏の群 他三編」(岩波文庫)を読んだ。表題作「渦巻ける烏の群」は、作者じしんが参加した日本軍の「シベリア出兵」を題材とした、いわゆる”反戦文学”として名高い名作として知られている。  ここに納められた …

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科学技術, 読書, 読書メモ

【書評】門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」福島原発事故のフロントライン、中操(中央制御室)のオペレータたちの姿を描く

 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」(PHP)を読んだ。(文中敬称略)  福島第一原発事故において、事故発生から現在に至るまで次第に情報が出てきたものの、現場の最前線の声というものはあまり明らか …

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読書, 読書メモ

【書評】河野啓「デス・ゾーン 栗木史多のエベレスト劇場」–「自己実現」と「大衆からの承認」のサイクルの中で泳ぎ続けないと死んでしまう”マグロ”になった人間の悲劇

 2020年の開高健ノンフィクション賞を受賞した河野啓「デス・ゾーン 栗木史多のエベレスト劇場」(集英社)を読んだ。(文中敬称略)  ネット界隈で登山家ならぬ「下山家」と揶揄され、エベレストで最終的に命を落とした栗木史多 …

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ガジェット

ボールのようなドローン? FLYNOVA PROを買って遊んでみた

 先日ネットを見ていると何やら面白そうなガジェットを発見。amazonで2,699円であり、手頃なので買ってみた。  「FLYNOVA PRO」というボールのようなおもちゃである。  ボールの中にはモータと羽根(2枚)が …

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マンガ

懐かしのマンガ雑誌「COMICばく」(日本文芸社)の思い出

 年末の大掃除で見つかった「COMICばく」(日本文芸社)。  No.11,12,14,15の4冊である。  この雑誌は1987年の通刊15巻目で休刊となっているので、当時私は最終巻も含む後半を読んでいたことになる。   …

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ご当地グルメ, スイーツ, 私について

毎年妻の実家から「洋梨」が送られてくるのには、ひょっとして何か深い意味があるのだろうか?

 妻の実家から新潟の洋梨「ル レクチェ」が送られてきた。ありがたい。  この洋梨は、甘さといい、柔らかい食感といい、濃厚芳醇でまさに絶品。初めて食べた時には感動すら覚えた。  高価な梨でもあり毎年年末の楽しみにしているの …

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カレー

テレワークの昼食にインドカレー店「インドの恵み」で出前を頼み、激辛「ダールタラカ」と「チキンティッカマサラ」で汗だく

 テレワークの昼食はなかなか悩ましい。カップめんの連続もなかなかきついし、晩御飯の残りも悲しいし、自炊も大変だしと(文句が多い)。  先日近所のカレー屋がデリバリを始めたようなので頼んでみた。  本格北インド料理「インド …

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SF, 読書, 読書メモ

【書評】筒井康隆「川のほとり」(新潮2021年2月号)–生き残ってしまった老父・筒井の哀しみが伝わる感動作

 一部で話題となった筒井康隆の小説「川のほとり」(新潮2021年2月号掲載)を読んだ。  筒井の「腹立半分日記」などでも頻繁に登場していた一人息子である「伸輔」–筒井伸輔が食道癌で51歳の若さで亡くなったこと …

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お笑い

【お笑い】フタリシズカ・横井ちゃんのキレキレダンスと一途なポジティブ感が素晴らしい。そして相方加賀谷のフィジカルエリート振りのアンバランスさも面白い。

 二度目の緊急事態宣言で、またしても巣篭もりテレワークになりそうな勢いである。年末年始にしてもほぼ出歩くこともなく、インドア生活がまた始まろうとしている。  そうなるとやはりテレワークへのストレス対策など、インドア生活で …

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