川崎の老舗居酒屋、朝8:30から酒が飲める「丸大ホール」で、しみじみと一人飲み

 川崎駅にある「丸大ホール」。ここは老舗居酒屋として知られており、定食屋風であるが、”朝から酒が飲める”パラダイスのような店である。

 先日平日の昼間に午後休暇も取ったこともあり、酒でも飲んで帰ろうと思い、久々に立ち寄った。

 昼休みの時間帯でもあり定食を食べるサラリーマンもいるが、ここの醍醐味は、基本1人で結構なご老人が文庫本を読みながら、TVを見ながら飲んでいるというなかなかの雰囲気・客層なのである。皆、夜勤明けのような、ギャンブル中(失礼)のような、なんとも川崎らしさがある。

 まさに元祖・一人飲みの聖地。

 コロナ対応もあり、そこそこの間隔は空いているが、定食屋のテーブルで1人で酒が飲める店もなかなかない。

 入店するとアルコール消毒。そして指を1本立てて1人客であることをアピール。女性店員さんが、指示してくれた私の席は、6人席を4人席に減少させたテーブル。すでに先客3名がおり、それぞれご老人の1人飲み客で、いい感じに出来上がっている。

 私は午前普通に仕事していたので、スーツ姿である。普通は定食ユーザーとみなされる外見だったのだが、さすがこの店の店員さんはベテラン揃いだけあって、私が酒飲みだと直ぐに見抜いた模様。

 早速酎ハイ350円をいただく。とにかく店内は非常に賑やか(コロナ前はもっと密度が高かった)だが、店員の女性陣が非常にしっかりしているので、あとはなんとかなるのである。

 まずはツマミで「ニラ玉」350円。出汁がたっぷりで椎茸も沢山ある。ボリュームもある。

 続いて「カツ皿」650円。いわゆるカツ煮であり、こうした定食のアタマ系メニューも充実しているのがここの素晴らしいところである。こうしたツマミに定食セットも追加できる。

 そして他のお客さんの注文で良さげだった「湯豆腐」450円である。薬味もバッチリでホッコリ。

 やはりご老人の一人呑みは、見ているだけで味があって良いのである。

 二度目の緊急事態宣言もあり、更に不透明を増してきた昨今であるが、こうした名店は存続してほしいものだ。

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