八王子駅の放射線通りにあるラーメン屋「竹の家」のラーメン。創業60年を超える歴史があり、私も幼少の頃、母親に連れられて食べた記憶がある。そのときの記憶に残るラーメンの味は、今と変わってはいない。
醤油ベースでアッサリとしたスープ。縮れ麺。薄いチャーシュー(ぶ厚いのは苦手なのでこの方が良い)。そして、最近見られない、なかなかの発酵が進んだシナチク。
実は子供の頃は、このラーメン、かなり苦手だった。何でこんな変な苦味のあるスープ(今にして思うと煮干しの成分だと思う)を大人は食べさせるんだろう、と思った記憶がある。しかし、オッサンになるにつれ、不思議と美味く感じるようになってきた。今回の特盛ラーメンを食べ終わっても、まだいけそうなくらいだ。もしやこのラーメン、オッサンの味覚に最適化されているのか?
一方、学生時代の腹が減って仕方がない時によく食べた、八王子の九州ラーメン桜島(すごく紛らわしい名前だが)は、逆に今は胸が焼けるようになってきた。
その意味では子供の頃の夏休み、あれほど嫌だったソーメンは今は逆にウエルカムになっているし、何らかの味覚の変化があったのだろうと思う。