町内会の班長という雑用をやって、夏祭りの試練を超えてようやくしばらく楽になるのかと期待していたら、そんなことは全く無かった。
町内会の夏祭りが終了したのちには、
- 近くの神社の例大祭(これは町内会と分離されている模様)の山車巡行の手伝い
詳しくは→
悲しみのお盆休み終了と、最後に町内会の作業で苦しむ
- 地域の総合防災訓練の参加(各町内会で10名ずつ出すというノルマ)
大規模な訓練で、医者、看護師、薬剤師、整復師などと一緒に救護訓練に参加した。トリアージの訓練で、これはこれでなかなか意義があるものであった。
- 町内会館の清掃
- 広場の草むしり(後述)
- 敬老の日のお祝い対象者の集計と配布
75歳以上には赤飯が配られる。その配布も班長の役目らしい。しかも信じられないことに賞味期限は1日。朝10:00に受け取って当日中に配布するため駆けずりまわるが、当然その日に不在の人もいる。だいたい、”賞味期限が当日しかない、消化に必ずしもよろしくないもの”を配布するって敬老精神にとっていかがなものなのだろうか。これで食中毒だの、消化不良だのとなったら、誰が責任を取るのであろうか。配布した私も連座させられるであろうか。とんでもなくリスキーな行事である。
なんだかんだで、ほぼ毎週休みが1日潰れている。
高齢化の煽りで町内会からどんどん脱退者は出ており、新しくきた住民は入会しないしで、なんか組織としては瀕死の重症状態である。
いよいよやばい。
そんなこんなで先日思うことがあった。
2ヶ月に1回、班を決めて、広場の草むしりをやるのであるが、これは結構負担なのである。ところが、ある日、広場の横を平日に歩いていると、専門業者が入って除草をしていた。機械を使って本格的な作業である。
え?業者がやってくれるようになったの?
結論から言うと、ぬか喜びであった。
聞くと、以前からの良く理解できないしがらみで、以下のような受け持ちエリアが決まっており、市から依頼された業者は、特定のエリアしかやらないのだそうだ。
でも、普通に思うのだが、これって少し市がお金を払えば、我々のエリアもやってくれるのではなかろうか。どうせ除草作業自体は赤エリアで毎回実施するのだから、単純に除草面積が広がるだけで、それほど大きなコストアップにならないのではないか。
そもそも上の図にあるように、広場を拡張する際に、全体を舗装すればこんな草むしり自体が不要になったはずで、何か連携の悪さを感じ、そうしたしわ寄せがこの非効率な状態を生み出しているように思えるのである。
だいたい、町内会で15人が3時間、それを2ヶ月に1回やっている訳で、参加人数は年々減少している。これこそ住民サービスで、市の業者に依頼してしまうことはできないのだろうか。と言うか誰もそれを提起している節がないのは何故であろうか。
そのうち、結果的に破綻することは目に見えているのに。少子高齢化の影響は現実に進んでいる、その中で町内会はいよいよ瀕死の状態である。
ある種の日本の構図を見ているようで、暗澹たる気分になっている。
関連記事:
【熱中症対策】炎天下の祭り準備〜出店〜撤収で熱中症になりかけた【実体験】