今年の夏は色々な出来事があり、遠出もできない状況になってしまった。どうする?と悩んだ挙句に、チョイスしたのが「藤野」である。藤野だと、高速道路(中央道)の渋滞を避けて津久井湖方面から下道で行くルートもあるので、なかなか利便性もある場所である。
神奈川県の西にあり、相模湖の先にある町である。藤野は「芸術のまち」らしい。理由はよくわからないが、そういえば中央線で大月方向に向かうと、進行方向に向かって左手の山中に謎のオブジェがあったことを思い出す。山の中に突然現れる手紙のような。
藤野の観光ガイドの表紙にあった、これである。
これは「緑のラブレター」なる芸術作品のようで、地元の高橋政行氏の作品のようだ。なるほど。高知県のサグラダ・ファミリアと呼ばれる沢田マンション的なものではなく、一安心。
藤野には、宿泊施設「藤野芸術の家」もあり、今回はここで1泊。ちゃんとした綺麗な施設で、大人4,000円(素泊まり)は安い。食事は併設のレストランで食べられる(別会計)。
また併設のキャンプ場もあり、こちらも楽しそう。ただ私はまだアウトドアに踏ん切る思いがないので調査だけ。洋式トイレもあり、これはポイント高い。
この藤野芸術の家では、「工房体験」なる芸術体験もできる。ガラス細工、木工、陶芸などが体験できるので、かなりの人気である。夏休みだからか、激混み。でもその中でも、一番人気薄の「陶芸」はすぐ入れた。「手びねり」800円で、粘土600gを渡され、好きに色々作ることができる。私は前から欲しかった「ぐい呑み」を作成することに。
陶芸というものは(偉そう)、大きい構造を作るのは比較的容易だが、粘土で小さい構造を作るのは結構難しい。小さく作ろうとすると、道具などの限界もあり、なかなかムズイ。人間の手作業のスケーリングのリニアリティという問題であろうか(違う)。
難しそうな顔をしていたら、プロかと思われるかと思って色々変な振る舞い(粘土を凝視して独り言など)をしてみたが、完全にフローティングな状態になっていた。
できたのが、これ。縄文式土器ではない。直径は7cmくらいある。もっと小さく、かつ、薄肉にしたかった。2ヶ月後に焼成したものが着払いで届く予定。忘れた頃に、というのがニクい。楽しみである。
今日のところは、宿の湯のみ茶碗で、この山梨県の地酒「笹一 本醸造」を冷や(常温)でいただく予定である。すっきりとして、なかなか。
2019.10.19 追記。ようやく到着した。それがこれ。焼くと水分が飛んで小さくなった感が。