小田急線伊勢原駅。北口を降りると、なんとなくであるが”廃墟な感じが”。何か微妙な寂れた感、もっと言えば辺境感を感じるのは何故であろうか。
北口を出て右側(本厚木方向)に歩くと「立ち飲み処 鳩(はと)」がある。更に線路沿いには「居酒屋 鳩」もあり姉妹店のようだ。
カウンターと小さいテーブルのある店内。お母さんが切り盛りしている。
ホッピーセットはない。「ウチのスタイルで良い?」と言われ、大人しく首肯すると、いい感じでホッピーのジョッキ(420円)がやってきた。うまい。
ホワイトボードにツマミが並んでおり、まずは「マグロ赤身」680円と「キャベツ漬」210円。すると、お母さんはおもむろに携帯を取り出して、オーダーを伝える。どうやらメイン料理は、居酒屋で調理しているようだ。待つこと10分くらいでお父さん(?)がハンドキャリーしてくれた。
この「キャベツ漬」はライトなキムチでつけられており、非常に上手い。いい感じの乳酸発酵が進んでいた。
ホッピーをお代わりし、その後黒糖焼酎などを飲んでいると、だんだんコッテリ系も欲しくなってくる。更に料理の”時定数”も若干気になる。
モツ煮込みを注文したところ、電話の向こうで「まだ煮込まれてない」となったようで、注文が通るかどうかの問題まで発生してきた。ここは多分あるだろうと「角煮」680円。無事あった。
伊勢原の寂れた感じの中で(余計なお世話)、なかなか面白い雰囲気の店である。