自然発酵1%以下シリーズの第三弾–リンゴとパインを潰してみた


 これまでブドウとキウイで実験を行なってきた自然発酵。糖分が自然酵母の力によってアルコールと二酸化炭素に変換される現象である。

 酵母業界では発酵力がすごいと言われているリンゴ、そしてパインを試してみた。結論から言うと発酵の活発さはパイン>リンゴであった。

 まずはリンゴ。ちょうど小さめのサイズのものが売っていた。

 皮ごと切って潰し機(買ってみた)で潰す。リンゴはやはり硬くて手では無理である。また皮にワックス状の脂っぽいものがあり、これが気になったので良く洗ってみた。

 ビンに皮ごと詰めてみる。2日後にはブクブクと泡が出てくる。

 果肉部分を濾して果汁を取り出すのが結構難しい。やはりすりおろして布で越すべきであったか。少し濁り(澱)が多い感じであった。なので収率はイマイチ。

 飲んだ感想は、キウイほどではないが甘酸っぱい感じ。まあまあ。

 続いてはパイン。スーパーで198円で売っていたフィリピン産。

 食べるわけではないので皮も少し残ることも気にせずカット、これは手でも潰せる。

 パインは果汁が多く、うまくいきそう。葉っぱや皮も入れて自然酵母に期待する。すぐにブクブクと泡が出て発酵が進行。放置1週間で完全に発酵終了。ちなみに右側のビンは内容物を入れすぎて粕帽現象により、液が溢れてしまった。

 果肉から果汁を絞るのは比較的やりやすく、ブドウに続く作りやすさであった。

 パイン2個で約1Lの液体が採取できた。収率も良い。

 味はというと、キウイと同様酸味があり美味い。やはり南国系のフルーツは発酵に向いているのだろうか。

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