今年度から町内会の班長をやることになり(関連記事)既に2カ月が経過した。
約20世帯の会費を集め、不在だの脱会したいだのと対応し、疲弊する間も無く、今度は7月に予定されている町内会のお祭りの準備が始まったのである。
せいぜい150世帯しかいない町内会のお祭りなんて、正直やる意味あんのかなとも思うが、余計な発言はせず、諾々と従っている。
羊飼いに従う羊の心境である。
この手の話は前例が重要なので、引っ越してきたばかりの身としては、たとえグダグダ会議でも何も言わないのが正しい姿なのである。
町内会のお祭りでは、盆踊りといくつか屋台を出す。
最近の風潮からか、既にテキ屋は排除されているようだ。
屋台は、例年、町内会として焼きそばと焼き鳥、町内サークル(カラオケ)がくじ引き、子供会がヨーヨー釣りなどを出すことになっている。
先日その準備のための会合があった。
焼きそばと焼き鳥の屋台は忙しく、例年班長から文句が出るらしい。8人の班長の役割だが、とても8人では回せず、毎年「もうやりたくない」と苦情が出るらしい。それを聞いた今年の我々も既にゲッソリモードである。
更に、カラオケ同好会も会員の高齢化が進み、できれば出店をやめたい、と言ってきた。なんとか役員が説得して今年は乗り切れそうだが、高齢には勝てないので近いうちに終わりそうな感じがする。子供会にしても、少子化と若い世帯の町内会離れがあり、会員登録減少してるらしい。
なんとも苦しい状態である。
どちらかというと、少ない若手世代は既に諦めモードで比較的何も言わないが、老人世代からの泣きが多い。まあ、確かに80歳過ぎて祭りの手伝いなんか、キツイよなあ。いつの間にか居なくなる人もいるし。
そんなこんなで誰も得をしないようなお祭りをいつまでもやる必要があるのか、と思っている。
そろそろ、少子高齢化の結果としてお祭りを中止する町内会が出てきそうな気がしてならない。
個人的には、お祭りが住民サービスという意味づけならば、別に各構成員からの労働力を提供する前提で物事を考えないで、さっさとテキ屋呼んでお金で解決すれば良いのでは、と思っている(決して口には出さないけど)。
お金の流れを気にして、既存のテキ屋を排除する必要がある、というなら自治体公認のクリーンなテキ屋組織を作れば良い。国家公務員にしていいから。
誰かNPOでクリーンテキ屋を立ち上げてみたらどうであろうか。
キャッチフレーズは、何処かで聞いたような”旅を仕事にする”でイケるはずだ。
男はつらいよの車寅次郎は、元祖ノマドワーカーであり、若者の新たな生き方として、アリなのではなかろうか(無責任ですいません)。