中国出張において、昼間のオンタイムでは先方で通信環境などが用意されているので比較的気を使う事はない。ただオフタイムなどでは色々と生活上必要なものがあり、中国特有の問題ゆえに、少し知っておくと便利なものがあるので、備忘がわりに記載しておくことにする(個人の感想です)。
中国ではフリーWiFi環境が発達しており通信自体は結構問題ないが、良く知られているようにGoogleやLINEなどには接続が制限されている。ただ暗号化などのセキュリティは問題ありそうなので自己責任で。
①緊急連絡をしたい
海外ローミング携帯などがあれば問題ないが、そうでない場合には中国版LINEである「WeChat」(微信)が便利である。チャットや無料通話もでき、中国のホテルや街中のフリーWiFiでも日本とリアルタイムで音声会話できることを確認した。これがあればある意味不便はなさそう。
また、現地の方は基本皆アドレスを持っているのでアテンド先の緊急連絡先を聞いておけば、現地での安心感が得られる。
いまいちアプリ的なセキュリティ不安もあるので、スマホ内での住所録との連携が解除しておいた。
QRコードスキャナもついているので、ここからWebブラウザに飛ぶこともできる。
現地ではPay機能でほとんどQRコード決済でキャッシュレスが普通になっているが、外国人はチャージができず試していない(裏技があるらしいが)。町の行商屋台にすらもQRコードがあり、その意味では中国の方が日本より先んじてキャッシュレスになっている。
②会話をしたい
Googleが使えると問題ないのだがそうもいかないので、「百度」のオンライン翻訳や翻訳アプリが便利である。中国の人もこの存在は結構知っており、向こうからもこれで提示してくるケースがある。音声も出るが、それを使わず筆談方式の方が早い。
結構使えるが、お互い入力する言語(こちらの場合には日本語)を少し翻訳でミスしないような文体にする方が良いようだ。要するに話言葉を入力するのではなく、自分が機械になったようにクドめに翻訳用の日本語を作るようにするとミスコミュニケーションがなさそうである。
また、オフライン想定してアプリを入れておくことを推奨である。
百度翻訳アプリの画面
百度ブラウザ版の使用環境である。
③今いるところと経路を知りたい
アプリ「百度地図」が役に立つ。以前も書いたが地下鉄の出口まで出してくれる。ホテルや勤務地などの”拠点”の箇所にピンを刺しておけば、今いるところからの経路が出てくるので、何かと便利である
④会話の練習をしたい
機械翻訳のことも②で書いたが、やはり言語でコミュニケーションを取った方が良い。やはり通じた時は嬉しいのであるし、その方がてっとり早い。その練習機会もあまりないが、iPhoneのSiriを中国語版にして、何度も発音すると練習になる。やはりカタカナ発音だとうまく伝わらないことがわかる。
必須のフレーズ「 厕所在哪里(トイレどこですか)」であるが、 Siri中国語版でこれを会話してみる。
やはり「 厕所」(ツースァオ?)がうまく発音できない。
成功例。ちゃんと場所を教えてくれる。
⑤ポケットWiFi
なんだかんだで日本からレンタルで持っていき携帯しておくのが便利である。VPN設定をプランにつけておけば日本のネット環境とほぼ同じになる。
しかし通信量制限には注意が必要で、500MB/日ではギリギリであるという感じである。できれば1GB/日が良い。また通信量が見えるタイプだとわかりやすい。そうでないといつの間にか、「通信速度制限」→「通信停止」になってしまい、焦ることになる。通信量もフリー方式プランはなさそうで、かつ停止になった場合翌日の自動解除まで現地で待つしか手段がなくなる。
レンタルWiFi会社のマニュアルには、端末でのバックグラウンド通信を設定解除する方法があるが、これも完全ではないようで、”使わない時にはWiFi端末の電源を切っておく”というのが良いと思う(今回、電源ONして充電したまま寝て、朝起きたら何も自覚がないのに6時間で400MB使用していたことがあり困ったことがある。通信会社のサポートデスクでも”どうしようもない”という回答で頼りにならなかった)