【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』45巻 まさかの突然の婚約宣言!・・・ただし竹股の(苦笑)
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』44巻 松島さんと岩間の関係性と情報量制限
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』43巻 男女関係の伏線展開とストーリーラインの複雑化に戸惑う
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』42巻 エビちゃんと諏訪さんの結婚報告と知識ロンダリングの表現
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』41巻 なんと!エビちゃんと諏訪さんが
最新の46巻を読んだ。
1冊の中で、第8話、第9話、第12話、第14話、第17話、第18話と、見事に今巻では、主人公岩間の結婚(恋愛)話に特化している。しかも、伏線を張った「松島さん」と本命「かすみちゃん」との間のストーリーの行き来まで描いている。前巻で起こった竹股の婚約による「いいなあ結婚」という軽めの伏線回収も起こっている。
ラブコメか。
かすみちゃんがジェラシーを表現する(ただし泥酔しているが)場面まで。しかし今回の結婚ネタでは課長がいい?仕事をしている。昭和の時代のお見合いを仕掛け、それを触れ回るという、ものすごい狂言回し。
・・・いい加減にして欲しい。
二つの意味で。
まず、そもそも酒の話と恋愛の話は正直相性が悪いと思っている。飲み友達がゴールインした話は、実生活でも目にする。しかし、それが特に何か良い結果になっているとは言えないのである。飲み友達→良い夫婦というのは、いまいちハッピーな感じがしない。
第一このマンガ自体がラブコメ路線じゃないんだから、変な編集者の甘い言葉に踊らされて「センセイ、ここはこの話を引っ張りましょう、その方が経費が落ちますし」みたいな方向性になって欲しくはないのである(妄想含み)。
まぁ、もう一つの理由、本音を言えば、私は最近出ない「麗ちゃん」派なのである。
アナゴのダブルブッキングも笑って許し、薄っぺらい沖縄知識をひけらかす岩間にズバリと指摘し、商店街の梯子酒に付き合い岩間の財布の中身を気にしてくれるようなサバサバ系(そして多少の浮気も許してくれそうな日陰の愛人系性格)こそ、いい加減な性格の岩間に合っているのではないだろうか。
誰か忘れちゃいませんか、と言いたいのである(どうでもいい)。
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』47巻–松島さんの”瞳”が描かれ、ますます事態は混迷模様でまさかの”島耕作化”の傾向が・・・