フワちゃんはすっかり完全ブレイクである。 しかも、最近の息の長い芸人特有の、”ハチャメチャに見えるが実は真面目”、あるいは、”無礼に見えるが実は礼儀正しい”という、「裏面はいい人系エピソード」も同時併走しつつ売れてお …
月: 2020年8月
”家のちょっとだけ外の”「チェアリング」の最近のアップデート状況
相変わらずの新型コロナは収束しそうでしないし、テレワークも盛り上がったり、揺り戻しもあったりと、まだまだ新しい生活状態に向けては中途半端な状況である。 そんな感じで飲み歩きも再開しているが、やはりあまりアグレッシブに …
町田駅「三立て蕎麦 みといち」町田駅前の”手頃な”蕎麦屋で鴨肉つけ蕎麦、いいねと思ったらその矢先、8/2閉店の模様
7月の終わりの頃である。 町田駅で昼食を考えていた。 ガッツリとしたラーメンという気分でもないし、中途半端な腹具合であった。 定番の「富士そば」も考えたが、少し変わった感じも捨て難く、かと言って敷居の高い蕎麦屋も …
【書評】岡野弘彦「折口信夫の晩年」–折口信夫の壮絶な晩年と恐るべき師弟関係を描く
岡野弘彦「折口信夫の晩年」(中公文庫)を読んだ。 民俗学者・国文学者・歌人の折口信夫と晩年に同居し、その最期を看取った岡野弘彦による本書は、折口信夫という巨大な学者の、常識の枠を大きく逸脱した晩年のエピソードが満載で …
【書評】楠木新「左遷論 組織の論理、個人の心理」–”個人的な経験”となる「左遷」に対する体系的な良書
楠木新「左遷論 組織の論理、個人の心理」(中公新書)を読んだ。 生命保険会社を定年まで勤め上げ、MBAも取得している著者によって書かれた本書は、「左遷」という概念を真正面から取り扱っている良書である。 本書で言及さ …
【書評】菊池秀行「吸血鬼(バンパイア)ハンター”D”」–激烈に面白い超エンターテイメント!
菊池秀行「吸血鬼(バンパイア)ハンター”D”」(ソノラマ文庫)を読んだ。 本当に今更ながらであるが、初読である。 1983年出版の作品で、菊池はこの作品を執筆当時33歳。 いわゆるSF伝奇的な作品で、 …
【書評】平井和正「狼よ、故郷を見よ」–”狼男”の失われた”母”をめぐる傑作
平井和正「狼よ、故郷を見よ」(ハヤカワ文庫)を読んだ。表紙や挿画は、生頼範義であり、なかなかの雰囲気である。 本書には「地底の狼男」および「狼よ、故郷を見よ」の中編2編が収められ、いわゆるアダルト・ウルフガイ、30歳 …
【書評】矢野徹「カムイの剣」–日本SF第一世代による幕末を舞台にしたSF大冒険活劇
矢野徹「カムイの剣」(角川文庫)を読んだ。いわゆる旧版の1巻本で、1975年発行の初版本である。 アイヌと和人の間に生まれた主人公が、自身、そしてその親をめぐる大いなる謎を解くべく、東北、北海道、オホーツク、ベーリン …
【書評】山田正紀「恍惚病棟」信じていた世界が、ある瞬間にグラリと転回する、本格ミステリ
山田正紀「恍惚病棟」(ハルキ文庫)を読んだ。 山田正紀は、デビュー作「神狩り」以降、極めて高度な娯楽性を持った作品を描き続けている。本作も認知症患者(老人)のいる病院を舞台に、本格ミステリのもつ大トリックが仕込まれた …
【書評】田中光二「異星の人」人類の「発展の限界」を描く、叙情性に貫かれたSF
田中光二「異星の人」(ハヤカワ文庫)を読んだ。昭和52年発行のハヤカワ文庫の初版である(どうでもいい情報)。 SF第二世代にあたる著者であるが、読んだのは初めてである。 表題通り、いわゆる異星人の視点で人類の”種と …