【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』47巻–松島さんの”瞳”が描かれ、ますます事態は混迷模様でまさかの”島耕作化”の傾向が・・・

 ラズウェル細木『酒のほそ道』47巻を読んだ。  もはや作者の悪ノリとしか思えない岩間の恋愛エピソードであるが、今回は、松島さんとの二人飲みエピソードが前後編にわたって描かれる。  そしてまたしても岩間の心中名前連呼シー 続きを読む…

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【書評】施川ユウキ「バーナード嬢曰く。」5巻–まさかの激烈ペシミスト、E・M・シオランまで取り扱う幅広さ!

 2020年5月出版の、施川ユウキ「バーナード嬢曰く。」5巻を読んだ。  関連記事:【書評】施川ユウキ「バーナード嬢曰く。」ーセカイ系の構造を持った文化系学生の視る夢  読書マンガであるが、ネタが良く続いていると感心する 続きを読む…

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【書評】パトリック・クェンティン「二人の妻を持つ男」–高度な戦略ゲームの構造をもったサスペンスと本格ミステリが融合した、ラストまで緩みなく一直線の大傑作!

 パトリック・クェンティン「二人の妻を持つ男」(創元推理文庫)を読んだ。  いやあ、めちゃくちゃ面白かった。  ネタバレになりそうなので書きにくいのだが、読者には誰が真犯人かということ以外の「真実」が提示され、その真実を 続きを読む…

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【書評】辻井啓作「独立開業マニュアル これだけは知っといてや」(岩波アクティブ新書)–軽妙な関西弁で書かれた、非常に実際的な独立本!

 辻井啓作「独立開業マニュアル これだけは知っといてや」(岩波アクティブ新書)を読んだ。  全編関西弁の語り口で面白く読め、かつ、その中身も2003年発行であるが、古びておらず、著者の実感に基づく役に立つことが書かれてい 続きを読む…

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【書評】森時彦+ファシリテーターの道具研究会「ファシリテーターの道具箱」–「天然モノ」のファシリテーターと「養殖モノ」のファシリテーターの区別を考える

 森時彦+ファシリテーターの道具研究会「ファシリテーターの道具箱」(ダイヤモンド社)を久々に読み返している。  この本は2008年初版であるが、会議のファシリテートに悩む際に、パラパラと読み返すと、”道具”と呼んでいる様 続きを読む…

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【書評】半藤一利他「昭和陸海軍の失敗 彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか」(文春新書)にみる日本的な組織がおちいる陥穽

 「昭和陸海軍の失敗 彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか」(文春新書)を読んだ(文中敬称略)。  文藝春秋に2007年に掲載された座談会を元に編集されたもので、参加者は、半藤一利、秦郁彦、平間洋一、保坂政康、黒野耐 続きを読む…

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【書評】R.バックホート「目撃者の証言は信頼できるか」人間の知覚と記憶がバイアスによって容易に変換されてしまう心理学的実験例

 R.バックホート「目撃者の証言は信用できるか」(日経サイエンス社)を読んだ。ワンポイントサイエンスシリーズの1冊であり、平易な日本語で科学解説をしたシリーズである。  著者はニューヨーク州立大学で心理学の研究者。表題の 続きを読む…

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【書評】都筑道夫「三重露出」無国籍スパイ活劇と本格推理が同時並行で進み、解決できない謎があと1層残る問題作

 都筑道夫「三重露出」(講談社文庫)を読んだ。  終戦直後を舞台としたアメリカ人作者によるスパイ活劇小説である「三重露出」の翻訳(という体裁の文)と、その翻訳者滝口が「三重露出」の登場人物である女性の名前が、かつて本人も 続きを読む…

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【書評】岡崎守恭「自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影」”調整型”政治家の裏の一面にある”凄み”

 岡崎守恭「自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影」(講談社現代新書)を読んだ。著者は元日経の政治部長を勤めた政治記者であり、55年体制の頃の自民党の政治家たちの”エグい”エピソードを収録している(文中敬称略)。  田中角栄 続きを読む…

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【書評】池田晧「漂民の記録 極限下の人間ドラマ」鎖国体制での過酷な漂流のエピソード

 池田晧「漂民の記録 極限下の人間ドラマ」(講談社現代新書)を読んだ。1969年出版であり、現在の講談社現代新書とは装丁がかなり異なっている。カバーもない。また現在はついていない「スピン」(栞紐)がついている。  サバイ 続きを読む…

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