「酒のほそ道」54巻を購入。この巻では、オヤジ読者を謎の乱気流に巻き込み混乱させてきた例の主人公・岩間の恋愛エピソードは抑えめであった。 今回は前巻で松島さんに好意を抱いた若手の小篠くんの思慕が軽く出るシーンと、定番であ …
カテゴリー: 読書メモ
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』52巻 まさに全盛期の「りぼん」を彷彿させる”中年少女マンガ”に新たなキャラ投入!
ラズウェル細木『酒のほそ道』52巻を読んだ。 今回は「麗ちゃん」も登場して懐かしい。それはそれとして、やはり2話分だけ、例の中年を巡る謎の恋愛事情、しかもプラトニックという、まさに全盛期の「りぼん」を彷彿させる少女マ …
【書評】谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』22巻–文化祭の準備期間という最も楽しい時間で青春感が高まる
谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』22巻を読んだ。今回は文化祭がテーマで、本番ではなく、まさにその準備過程、一番楽しい時期である。 黒木さんが監督をやり映画を撮影するという、まさにここ最近の求心力 …
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』51巻–”KIRA KIRA”と輝く松島さんの瞳・・・・
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』51巻を読んだ。近年のラブコメ+島耕作という”迷走”状態(個人の感想です)で、戸惑うばかりであったが、今回はそちらは少なめ。通常運転に戻ってきた感じがある。 ただそこでも相変わらず、 …
【書評】谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』21巻–リア充世界線以外のアフターコロナにおける”ぼっち”に思いを馳せる
ようやくだが谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』21巻を読んだ。 前回が10周年の記念巻だったこともあり見所満載であったが、今回は3年生の秋の文化祭からクリスマスまでのエピソードである。カラオケボッ …
【書評】酒寄希望「酒寄さんのぼる塾日記」–融和系お笑いカルテットの絶妙な間合いと酒寄さんの巧まざるユーモア
年末に発売された、酒寄希望「酒寄さんのぼる塾日記」(ヨシモトブックス)を読んだ。4人組女性お笑いカルテットのリーダーかつブレーンである、育休中の「酒寄さん」が書いたエッセイである。 発売前からnoteやwebエッセイ …
【書評】施川ユウキ「バーナード嬢曰く。」6巻–神林さんの感情発露が多発の一冊
施川ユウキ「バーナード嬢曰く。」6巻を読んだ。 場所は図書室やカフェが中心、登場人物は4名。このシチュエーションながら、読書あるあるを盛り込みながら、10周年を迎えた模様。 6巻では、マニアとしては王道キャラの「神 …
【書評】ラズウェル細木『酒のほそ道』50巻–記念すべき50巻でも岩間の結婚ネタはモヤモヤさせられる
先日発売された、ラズウェル細木『酒のほそ道』50巻を入手。連載27年、ついに50巻に到達ということでおめでたい感じの表紙である。 考えてみれば酒ネタだけでこの長期持たせるというのは、すごい。絵柄としてのスタイリッシュ …
【書評】うおやま「ヤンキー君と白杖ガール」–ゆるゆるな世界から、我々に真っ直ぐに送るメッセージとは。
2021年10月にドラマ化された、うおやま「ヤンキー君と白杖ガール」(メディアファクトリー)の1-6巻を読んだ。 今時の絵柄でヤンキーと弱視の主人公の恋を描くコメディであるが、さまざまなバリアフリーの問題だけでなく健 …
【書評】卯月妙子「鬱くしき人々のうた 実録・閉鎖病棟」–単純かつ当たり前と思っている”自分を維持すること”の尊さを実感する
待望の新作である、卯月妙子「鬱くしき人々のうた 実録・閉鎖病棟」(太田出版)を読んだ。「人間仮免中」「人間仮免中 つづき」の時代から、更に遡って20歳代の頃のエピソードが満載である。 この作品(のみならず作者の創作力 …